総料理長は和の鉄人の下で活躍！二刀流の和食店「SHARI赤坂」で実食レポ

人生は選択の連続。
とはいえ、選べることは贅沢とも言える。

選択に苦しめられることもままあるが、食事の時には選択を楽しみたい。
そんな選ぶことの楽しさを提供してくれそうなのが、SHARI赤坂。

こちらは鉄板焼きと懐石料理の二刀流で料理を展開する和食店である。

今回は「総料理長は和の鉄人の下で活躍！二刀流の和食店「SHARI赤坂」で実食レポ」と題し、赤坂にオープンした「和食」と「鉄板焼き」の2つの顔を持つ懐石料理店SHARIについてまとめていこうと思う。

銀座、福岡の次は赤坂。大人の隠れ家にふさわしい鉄板焼きと懐石のお店

2022年5月1日にオープンしたSHARI赤坂。
SHARIは銀座に和食店が2店舗、鉄板焼きのお店が1店舗あるので、今回の赤坂は4店舗目となる。

銀座のSHARIには以前にお邪魔したことがあり、記事にもまとめているので良かったら読んでみてほしい。

そちらでも書いているとおりSHARIの総料理長は鈴木一生（すずきかずお）氏。
“和の鉄人”として知られる中村孝明氏のレストランで、取締役総料理長として活躍した経験を持っている。

そして赤坂のSHARIは今までの店舗の良いとこ取りであり、今までに運営してきた和食店と鉄板焼き店の技術を結集した2つの顔を持つ懐石料理店となっている。

料理はコースのみで鉄板焼きコース、懐石コース（各9,900円～）の2種類がある。
座席も懐石カウンターと鉄板焼きカウンターがあり、同じ店でもまったく違った楽しみ方ができるようになっている。

場所も赤坂駅から徒歩2分という好立地。しかも地下。
隠れ家感、特別感を存分に味わえるようなお店である。

お店の中はこんな感じ。

シャリ赤坂の料理を実際にいただいた感想

そんなシャリ赤坂の試食会に先日参加させていただいた。
試食会用に特別にご用意いただいたメニューはこちら。

北海道産ホワイトアスパラと海鮮・フルーツトマト ～色野菜を添えて～
牡丹鱧～吉野本葛を纏って～
本日の厳選鮮魚盛り合わせ～山山葵とレフォールの醬油で～
ぐじ唐揚げ～大根いりこ煮と春菊餡で～
茨城県産日立牛カツ～トリュフ風味の泡醤油で～
岐阜県飛騨地方指定”龍の瞳”（お米）
ほうじ茶ティラミス　コーヒーゼリー（水菓子）

※通常メニューとは別

それぞれにご紹介したいと思う。

北海道産ホワイトアスパラと海鮮・フルーツトマト ～色野菜を添えて～

色とりどりの野菜はもちろんだが、さりげない雲丹が何とも言えない高級感を醸し出している。
おそらく前菜の位置づけだが目だけでなく、食感や味わいでも存分に楽しめる。

ホワイトアスパラは肉厚でジューシー。春を存分に感じられる味わいだった。

牡丹鱧～吉野本葛を纏って～

丁寧な仕事が窺える鱧が見目麗しい。
そして写真ではわかりにくいと思うが、吉野本葛によってとろみのついた出汁は鱧の味をより引き立ててくる。

本日の厳選鮮魚盛り合わせ～山山葵とレフォールの醬油で～

海鮮の美味しさはもちろんだが、こちらの山山葵とレフォールの醬油が美味しかった。

お刺身といただいても美味しいがそのまま食べても十分におつまみになる。

ぐじ唐揚げ～大根いりこ煮と春菊餡で～

一応お伝えしておくと、ぐじとは甘鯛のこと。京都や福井ではぐじと呼ぶらしい。

私がイメージする唐揚げとは食感も味わいも全然違う。
そもそも魚なので当たり前かもしれないが、衣は控えめで、中身や程よく半生。

それが許されるのも魚のメリットかもしれない。

大根もホロホロで味はしみしみ。

春菊餡も新鮮ではあったが、味に馴染みはあるので違和感なくいただけた。

茨城県産日立牛カツ～トリュフ風味の泡醤油で～

やはり男子としてはついつい肉に惹かれてしまう。
しかも牛肉。ブランド牛。

鮮やかな赤のレアなカツも牛肉ならでは。
少し驚くくらいに肉厚だった。

肉厚だがやわらかくてカンタンに噛み切れる。
サクサクした衣と旨味が凝縮された牛肉。

ジャンクさがありながらもトリュフ風味の泡醤油で既に味付けされているだけあり、上品な味わいだった。

更なる驚きはメニューに名前の無い雲丹キャビア。

当初は出す予定は無かったかもしれないが嬉しいサプライズ。
どちらも海のものなので相性はバッチリ。個人的に初めての組み合わせだったが美味しかった。

岐阜県飛騨地方指定”龍の瞳”（お米）

〆はお米だけでなく味噌汁やご飯の友が複数ついてきた。
申し訳ないがかなり満腹だったため、お米メインでいただくことに。

写真では表現しきれていないと思うがつやつやとしており、米粒も立っているように見える。

この「龍の瞳」は約50銘柄を試食した末に選ばれただけでなく、流通量が少なくてなかなか手に入らない「幻の米」。
そんな厳選された米を1人前から丁寧に土鍋で炊き、炊き立てを提供しているというので驚きである。

通常のコシヒカリの約1.5倍という大粒の米はもっちりとして食べごたえがあり、お米の甘みが口いっぱいに広がる贅沢な一杯だった。

ほうじ茶ティラミス　コーヒーゼリー（水菓子）

提供する料理だけでなく、デザートも二刀流。
コーヒーゼリーは主に鉄板焼き、ティラミスは主に懐石料理で提供されるデザートになっているようだ。

どちらも甲乙つけがたい味わいだったが、個人的にはほうじ茶ティラミスのふわふわ感、控えめの甘みが好みだった。

まとめ

いかがだっただろうか。

シャリ赤坂について下記のことをまとめてきた。

・和食店と鉄板焼き店の良いとこどり
・料理を手掛けるのは和の鉄人の懐刀
・料理はコースのみ
・懐石コースと鉄板焼きコースで悩まされる
・懐石の牛カツも良いけど鉄板焼きの肉も食べてみたい、、

ようやく落ち着いてきた感のある昨今。
今まで溜まっていたものを開放するため、こういう店を訪れるのも一つの方法じゃないだろうか。