森林公園工場を体現する白州蒸溜所で人と自然と響きあってきた

昨年のインターナショナル・スピリッツ・チャレンジにて、部門最高賞のトロフィーを受賞した白州25年。

まだまだ人気はとどまることを知らないが、そんな白州を生み出す蒸溜所がこの度リニューアルオープンした。

今回は「森林公園工場を体現する白州蒸溜所で人と自然と響きあってきた」と題し、リニューアルオープンした白州蒸溜所についてまとめていこうと思う。

白州と山崎で100億円規模の大幅なリニューアルが進行中

2023年にウイスキーを造り始めて100周年を迎えたサントリー。
その節目となるタイミングでいくつかの施策が発表されたが、その時の内容は別の記事にまとめているので良かったら読んでみてほしい。

その中でも目玉と言えるのが、白州蒸溜所と山崎蒸溜所の100億円規模のリニューアル。

2023年9月には白州蒸溜所が、翌10月には山崎蒸溜所がリニューアルオープン予定となっており、リニューアルオープン後の山崎蒸溜所にも伺う予定である。

それはさておき白州蒸溜所のそもそものコンセプトは「森林公園工場」。
リニューアルにあたってはそれを全面に押し出すため、下記のようなコンセプトが打ち出された。

ちなみに改修はまだ完了はしておらず、2024年以降もバードブリッジ、フォレストテラスが順次完成予定となっている。

そして改修に併せて蒸溜所ツアーの内容も刷新され、「白州蒸溜所　ものづくりツアー」と「白州蒸溜所　ものづくりツアー　-プレミアム-」という2種類が2023年10月よりスタート。

コロナ禍ではオンラインツアーが実施されていたが、蒸溜所ツアー刷新に伴って終了するとのこと。

新しい蒸溜所ツアーはその場所でしか感じられない香りや温度など五感で体験できるものになっており、白州蒸溜所の環境を最大限に活かしたツアーへと刷新される。

さらに白州蒸溜所　ものづくりツアー　-プレミアム-ではそのツアーでしか立ち寄れない製造エリアや貯蔵庫内での特別なテイスティングや、白州12年などよりプレミアムなウイスキーの試飲ができるようになっている。

リニューアルオープンした白州蒸溜所を見学

そんな白州蒸溜所を一足先に色々見学させていただいた。
おそらく蒸溜所ツアーでもこちらのイヤモニが配られると思うが、ガイドの方から離れたりしてもクリアに音声を聞くことができる優れものである。

まずは新しくできたビジターセンター。

こちらはエントランスのような役割を担っているが、最大の目玉は白州の森を体感できる巨大ジオラマ。

イラストレーターにデザインしてもらい、そちらを本当に精巧に再現したとか。
デフォルメされた自然や建物、お客さんや蒸溜所で働く人など、延々と見ていられそうものになっている。

売店が併設しており、ここでは白州の木を使ったグッズが購入できる。

ちなみにお酒はテイスティングラウンジがあるセントラルハウスという場所で販売されている。

セントラルハウス内の売店

テイスティングラウンジ

下手すると酔っぱらう？香りも豊かな蒸溜棟や貯蔵庫

そして蒸溜を行う蒸溜棟やウイスキーを貯蔵する貯蔵庫も見学させていただいた。

蒸溜所ツアーで香りでも体感とあったが、本当に発酵した麦の何とも言えない甘い香りがする。
これはオンラインツアーでは絶対に味わえない感覚だと思う。

リニューアルに伴い、蒸溜所のエントランスでは製造工程が学べるようになっていた。

プロジェクションマッピングが活用されており、非常にわかりやすい。

蒸溜棟の中はこんな感じ。

そしてこちらは発酵槽。

以前はここまで近くで見られなかったそうだが、発酵の動きや音が聞こえるくらい近くまで寄って見学できる。

こちらは蒸溜のためのポットスチル。

左右は単なる配置的な話だけではなく、左は初回の蒸溜、右は2回目の蒸溜という具合に役割も分かれている。

最後は貯蔵庫。

こちらは近づくだけでウイスキーの香りがするし、実際匂いにあてられるのか本当に酔ってしまうのか気分が悪くなる方もいるようで、ガイドの方は丁寧に説明された上で気分が悪くなったら対応する旨話されていた。

実際体感してみても、お酒の耐性が無かったり弱かったら酔っぱらうかもしれないと思う。

ともあれ立ち並ぶ白州ウイスキーの樽たちは壮観。

この樽を眺めながら白州を一杯やりたいなんて思ってしまった。

まとめ

いかがだっただろうか。

リニューアルオープンしたサントリーの白州蒸溜所についてまとめてきた。

人と自然と響きあう。
サントリーのコンセプトだが、おっさんと自然で存分に響きあえてきたとおっさん側は思えた。

少しでも行った気分と言うかリアルな雰囲気が伝われば幸いである。
刷新した白州蒸溜所の見学ツアーは2023年10月から。

キミもぜひ一度お試しあれ。