ラーメンと並ぶ日本の国民食と聞いて、キミは何を思い浮かべるだろうか。
そう、カレーである。
異論は認める。
しかしカレーは多くの日本人に愛される食事であることに異論はないはず。
実際とある団体の調査では、日本人は1年のうち79回はなんらかの形でカレーを口にするらしい。
それなのにカレーのイベントは数あれど、ラーメンスタジアムなどいわゆる常設でカレーのお店を集めた施設はあまり耳にしない。
キミがそう思っているなら朗報である。
この度東京駅のヤエチカに、全国のカレーの人気店を集めた新エリアTOKYO CURRY QUARTET(東京カレーカルテット )が誕生した。
今回は「ヤエチカ新エリアの東京カレーカルテットを全部食べ比べてみた」と題し、事前内覧会で全店舗試食した感想も含めてまとめていこうと思う。
TOKYO CURRY QUARTET(東京カレーカルテット )とは?
まずは東京カレーカルテットについてカンタンにご紹介。
世界でも例を見ない大規模ターミナルである東京駅。
その地下に広がる八重洲地下街、通称ヤエチカにカレーの人気店を集めた新しいエリアが誕生した。
その名も、TOKYO CURRY QUARTET(東京カレーカルテット)。
東京23区初出店、新業態、関東初進出、八重洲エリア初出店という4店舗がギュギュっと集結してしのぎを削る。
出店するカルテットは下記の4店舗。
・銀座スイス
・奥芝商店
・SITAARA DINER(シターラダイナー)
・Columbia8(コロンビアエイト)
各店舗ごとの特徴や実際に食べた感想についてもまとめていこうと思う。
東京カレーカルテット1:Columbia8(コロンビアエイト)
Columbia8(コロンビアエイト)は、30種類以上のスパイスを使ったキーマカレーの有名店。
本拠地は大阪市中央区で、なんとミシュランのビブグルマンを4年連続で獲得している。
お店名物のキーマカレーはこちら。
主張の強すぎるししとうにまず目が行くがそれは狙い通りのようで、実際お店の合言葉は「右手にスプーン、左手にししとう」。
ししとうに合うように作られたキーマカレーとのことだった。
内覧会では試食用ということでハーフサイズ。
合言葉の通りまずはししとうをかじり、その苦みを感じながらカレーを食べて進めることに。
ししとうは苦みはあるもののそこまで辛くはなく、カレーはとりあえずビジュアルからたくさんのスパイスが使われているのがわかると思う。
最初はそこまで辛さを感じないが、じわじわと辛さが押し寄せてくる。
今回いただいたのは普通の辛さだが、もっと辛いとどうなるんだろう。。。
とりあえず普通の辛さでも耐性が無いと結構キツいくらいには辛かった。
セットで付いてくるグレープフルーツジュースは一服の清涼剤で、いくらか辛さを中和してくれる。
あとは乗っかった玉ねぎ(?)もアクセントとして良い感じ。
というかそもそも個人的にキーマカレーはひき肉がゴロゴロしていて水気の少ないイメージだったので、これがキーマカレーと言われてビックリした。
ともあれ複雑で奥深い味わいのカレーである。
東京カレーカルテット2:SITAARA DINER(シターラダイナー)
お次はSITAARA DINER(シターラダイナー)。
2004年に青山骨董通りにオープンしたインド料理屋で、八重洲エリアには初出店。
コンセプトは体にやさしい本物のインド料理で、タンドール窯を店舗の中に用意したり、強力粉が使われることが多いナンを薄力粉からしっかりこねてモチモチ感を出したり、日本の季節の食材や環境に配慮したベジミートなど、多様性に富んだメニューが揃っている。
提供されるインドカレーのサンプルはこちら。
内覧会では試食用としてほうれん草のカレー、バターチキンカレー、ナン、ティッカ、チャイを用意していただいた。
ほうれん草のカレーはほうれん草やスパイスが主張しながらも食べやすかったが、個人的にヒットはバターチキンカレー。
バターがしっかり効いていて背徳の味わいなだけでなく、中に入っているチキンの存在感もスゴイ。
ちょいちょいバターチキンカレーは食べる機会があるが、チキンに焼き目がしっかりついているのはあまり見たことないように思う。
ティッカもさすがはタンドール釜があるだけあり香ばしくジューシーだし、ナンのモチモチ感もひと味違った。
最後はビターでスパイシーなチャイでシメ。
東京カレーカルテット3:銀座スイス
銀座スイスは創業1947年の老舗の洋食店。2022年に75周年を迎えるにあたり、カレー専門店という新業態での出店となった。
名物は元祖カツカレー。
カツにカレーをかけた料理は過去にあっただが、「カツカレー」として販売したのは銀座スイスが初めてらしい。
オーダーしたのは元巨人軍の千葉茂氏。
調理の様子を見るのが好きだった千葉氏が、フライパンでカレーを温めている時に「その中にカツを入れてくれ」と言ったことから始まったそうだ。
当初はカレー煮のような感じだったらしいが、その後カレーの上にカツを載せる現在のスタイルになっている。
そんなカツカレーを試食させていただいたが、試食サイズでもカツはしっかり一枚でボリューミー。
カツカレーは本当に様々なお店で食べてきたが、それでも元祖はひと味違う。
パッと見でカレーの中に具材などは見えないが辛さと甘さが絶妙で、王道の欧風カレーでありながらも今までに味わったことのない絶妙な美味しさである。
カツも衣は厚すぎず薄すぎず程よくサクサク感が残っており、豚肉そのものの甘みも感じられる揚がり具合で、これが見事にカレーとライスにマッチング。
一食の価値アリと言える。
東京カレーカルテット4:奥芝商店
奥芝商店は北海道を代表するスープカレーのお店の1つ。
毎朝約2,000匹の甘エビの頭で出汁をとった元祖「海老出汁スープ」が特徴である。
看板商品の一つである宗谷黒牛100%おくしバーグカレーはこちら。
北海道を思わせる雄大なビジュアルである。
試食用もこんなに野菜たっぷりでモリモリだった。
調理のおかげもあるのか野菜が新鮮でキラキラして見える。
そしてゴロっと入ったハンバーグはさすが牛100%という感じでミチっと詰まっており、パンチがある。
野菜もバリエーション豊かで食べていて楽しいし、見えないところまでキャベツが敷き詰められていてボリューム満点。
あと、ハンバーグや野菜に気を取られがちになるが、スープカレーをじっくり味わうと、さすがは2,000匹の甘海老の頭。
超濃厚な海老エキスが感じられるので、海老好きにはきっとたまらないはず。
動画でもまとめているので、良かったら見てみてほしい。
まとめ
いかがだっただろうか。
東京カレーカルテットの4店舗についてそれぞれにまとめてきた。
個人的に4店舗食べ比べた中でのオススメは、銀座スイス。
王道でありながらひと味違う老舗のカツカレー。
キミも是非一度味わってみてほしい。
とはいえ、それぞれに全然違う個性を持った4店舗なので何度訪れても楽しいと思う。