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革製品のタブーを破ったワンマイラー&デトランズが自由すぎる

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革製品のタブーを破ったワンマイラー&デトランズが自由すぎる

キミは革製品が好きだろうか。
革製品のタブーを知っているだろうか。

私はワンマイラー&デトランズの取材で初めて知った。

 

今回は「革製品のタブーを破ったワンマイラー&デトランズが自由すぎる」と題し、ワンマイラー&デトランズというブランドについてまとめていこうと思う。

口だけでなくやってみた。ゼロから1を作るのが得意なKeepAlive株式会社

ワンマイラー&デトランズ展示会の様子

ワンマイラー&デトランズを手掛けるのはKeepAlive株式会社。
企業のコンサルをメインとした会社であり、アパレルを手掛けるのは今回が初めて。

というかそもそもコンサル会社が、自分たちで実際にこのようなアクションを起こすこと自体非常に珍しいんじゃないだろうか。

 

個人的なイメージではコンサル会社は「自分たちがやったら意味がない」くらいな考えなのかと思っていた。

担当の方にお話を伺ったらそのイメージも当たらずも遠からずらしく、実際「口を出すだけ」のコンサルは多いようだ。

 

しかしコンサルを受ける側からすれば、「口で言うのはカンタンだけど。。。」と思うことも多いだろう。

それならということで、実際にブランドを立ち上げて商品を作ることになったそうだ。

 

意外と知られていない(かもしれない)革製品のタブーとは?

革製品を作るにあたっては、100年以上革製品を取り扱う老舗の会社で長年革製品に携わってきたスペシャリストを採用。

以前に働いていたその会社は百貨店などにも商品を卸しており、いわゆる由緒正しい伝統のある会社。
しかし百貨店を相手にすることもそうだし、革製品そのものも取り扱いにあたっては非常に制約が多いそうだ。

 

理由を聞いても「そういう決まりだから」という回答で、実際に使う顧客よりもそれこそ百貨店や、ブランドイメージなどが尊重されているとのこと。

彼自身もそういった状況に疑問があったし、窮屈にも感じていたそうで、そんな流れもあってワンマイラー&デトランズに加わることに。

 

色々とポイントはあるが、個人的に一番印象に残っているのは革製品のタブーに対する挑戦。

革製品でタブーとされているのは、いわゆるベルクロ式の面ファスナー
通称、マジックテープとも呼ばれるものである。

マジックテープを使ったワンマイラー&デトランズの財布

フェイクレザーはわからないが、少なくとも本革でマジックテープが使われている製品はスペシャリストでも今までに一度も見た記憶が無いと言う。

しかしこれもいわば、暗黙のルール。

素材の相性の問題や使うことが不可能なわけではなく、「高級感を損なうから」「子どもっぽいから」などの理由から何となくタブーとされていたそうだ。

 

言われてみればマジックテープは幼い印象を与える。

とはいえ男子ならおそらく誰もが一度は通る道だろうし、機能性の高さは採用されているものの多さから実証済みだろう。

そのタブーに真っ向から立ち向かい、ワンマイラー&デトランズはマジックテープを使っている。

 

ワンマイラー&デトランズの根底にあるのはUI(ユーザーインターフェース)発想

もともとIT系のコンサルを得意としている会社のため、UIの考え方をヒントに機能性をさらに高めた革製品を生み出した。

マジックテープは財布だけでなく、こちらのバッグの取っ手にも使われていたりする。

ワンマイラー&デトランズのクロスボディトートショルダー

ショルダーバッグとしてはもちろん、ストラップも取り外し可能なのでトートバッグとしても使える。

ちなみにステッチはマジックテープをとめる部分だが、味のあるデザインとして成り立っているんじゃないだろうか。

 

そして、こちらのバッグがまたおもしろい。

ワンマイラー&デトランズのダブルハンドルトート

パッと見で違和感に気付くと思うが、取っ手部分が2種類ある。
実に良く考えられいて短い方は手持ち、長い方は肩がけの使用を想定している。

こういうバッグが状況によって両方の使い方をしたいものだが、短いと肩にかけるのは窮屈だし、長いと階段などで引きずってしまいかねない。

 

このバッグであればそんな問題も解消できるわけである。
しかしこのバッグはそれ以外にもおもしろさに溢れている。

まず、こちらはあえてバッグの裏地を別で張り付けず、素材をそのまま活かす作りになっている。

ワンマイラー&デトランズのダブルハンドルトート内部

そして中には簡易的なバッグが入っており、荷物の仕分けが可能。

それだけでなくそのバッグはマジックテープでとめられるので、中で荷物があちこちに移動するのを防いでくれる。

ワンマイラー&デトランズのダブルハンドルトート側面

あとは、こちらのバッグインバッグもマジックテープで取り付け可能。

ワンマイラー&デトランズのバッグインバッグ

バッグインバッグとしての利用はもちろん、持ち手があるのでこれ単体での持ち運びもできる。

 

さりげないこだわりがふんだんに散りばめられている

それ以外の商品にもさりげないこだわりがふんだんに散りばめられており、ストラップも非常に興味深いデザインになっていた。

ワンマイラー&デトランズのストラップ

本革なのに細かい線が入っており、一般的な革製品ではなかなか見られないようなデザインになっている。

そしてこちらは話題のAirTagなどを入れるられるキーリング。

ワンマイラー&デトランズのトラッカーケース付きキーリング

カギなどを取り付けられるのが嬉しいところである。
しかも外からはAirTagなどが見えないデザインになっている。

キミがAppleのアピールをしたいならともかく、そうでないなら重宝するはず。

 

そして財布のカード入れ部分のデザインにもこだわりを感じる。

ワンマイラー&デトランズのカード入れ部分アップ ワンマイラー&デトランズのカード入れ部分アップ2

こちらは波をイメージしているそうだ。
シンプルながらもデザイン性が高いし、カードの出し入れに対する機能性も感じる。

 

まとめ

いかがだっただろうか。

ワンマイラー&デトランズについて、下記のことをまとめてきた。

 

・革製品のタブーはマジックテープ
・UI発想で革製品を再定義
・今までの機能性のその先へ
・さりげないこだわりがタップリ

 

個人的な話だが、今回の取材で革製品の見方がかなり変わったように思う。

今後もどんなおもしろい革製品を生み出してくれるのか。
非常に興味深い。

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