キミは桃鉄を知っているだろうか?
知っているなら、一番プレイしたハードはなんだろうか?
私はおそらくファミコンじゃないかと記憶している。
ファミコンとスーファミがピークで、その後はちょこちょこプレイした程度なので、その辺りの記憶が一番色濃い。
そんな桃鉄の新作が2020年に発売され、大きな話題を集めている。
今回は「新作桃鉄をプレイした昭和生まれのおっさんが一番令和を感じたのはココ」と題し、スイッチ版の桃鉄をプレイした感想をまとめていこうと思う。
30年以上に渡って愛され続けている桃鉄の3年振りの新作「桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~」
2020年11月19日に発売された「桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~」。
2017年の「桃太郎電鉄2017 たちあがれ日本!! 」以来、3年振りの完全新作となった。
初代桃鉄の発売は、なんと1988年。
なので30年以上に渡って愛され続けているわけである。
ちなみに初代のゲーム画面はこんな感じ。
桃太郎伝説というゲームのスピンオフとして登場した。
とりあえず新作で非常にわかりやすく変わったのはキャラクターデザイン。
スーパーボンバーマンRのキャラクターデザイン担当でもある竹浪秀行氏によって大きく生まれ変わった。
ファミコン、スーパーファミコン版で育った私にとっては相当違和感があるが、桃鉄生みの親であるさくまあきら氏がGOサインを出したそうなのでこれがきっと最適解なんじゃないかと。
そして、全然知らなかったが今まで音楽を担当されていたのはサザンオールスターズの関口和之氏だったそうだ。
それが今回からヒャダイン氏に変わっている。
実際にプレイしてみるとファミコン世代のおじさんもすんなり入っていける
とりあえずわかりやすくビジュアルが変わっているので色々と不安はあったが、実際にプレイしてみるとちゃんと桃鉄だった。
ファミコン、スーパーファミコンの記憶が色濃い私でもすんなりと入っていける。
カードや駅の種類が増えていたり、買える物件も増えているが基本のルールは同じ。
物件を買いまくってとにかく資産を貯め、最終年で一番多い人が勝ち。
新しい要素も加わってはいるが、基本のルールを知っているのでプレイにはまったく支障は無い。
音楽もヒャダイン氏に変わったとのことだが、音そのもののクオリティや多少のアレンジはあるのかもしれないが、耳慣れた音楽ばかりで疎外感は無かった。
そしてキャラクターデザインはともかく、画質やアニメーションは当然ながらファミコンなどとは比べ物にならず、キレイなグラフィックは見ていて楽しい。
あんな物件、こんな物件を自分のものに。恒例の桃太郎ランドはとんでもないお値段に
そして新駅や新物件も多数追加されている。
開業したばかりの高輪ゲートウェイ駅もあった。
個人的には長らく住んでいた船橋があったのが嬉しい。
今回が初登場では無いのかもしれないが、私が今までにプレイした桃鉄には入っていなかった。
あのビール園や競馬場、〇らぽーと的なものも買うことができる。
競馬場はどっちなんだろうかと思わなくも無いが、おそらくあっちなんだろう。
そして、超有名テーマパークは幕張駅から購入できる。
さすがにスゴイお値段だが、金配りおじさんが元社長と思われる会社も買収できる。
それ以外にお台場ではコミケでおなじみのあの施設や、テレビ局なんかも買えたりする。
あと個人的には兼六園が買えるというのがテンションが上がった。
他は大体匂わせ系の名前になっているが、兼六園は実名。
日本三大名園の1つを自分のものにできるなんて、ロマンがありすぎる。
ところで初代桃鉄ではこんな感じで線路を買うことができた。
早期購入特典のSUPER桃鉄を含め、それ以降のシリーズでは買えなくなってしまったが、今回は線路ではないが鉄道会社そのものを買うことができる。
これはこれでロマンティックが止まらない。
そして桃鉄では恒例の桃太郎ランド。
新作でのお値段はなんとこちら。
10兆円。ケタ違いである。
完全に老害の発言。昭和生まれのおっさんが令和を感じたポイント
色々とロマンがあるし、最初の内は楽しくプレイしていた桃鉄だが、結果的に私は27年目で一度プレイを終了した。
その一番の原因となったのは、初登場のキングボンビーデストロイ号である。
コイツは本当にひどすぎる。
しかも自分ではどうしようもないのがさらにキツイ。
説明にある通り、勝手に駅を移動して通過した駅の物件を破壊していくという鬼畜キャラである。
しかも、少なくとも私がプレイした中ではサイコロ3か4個を振っていたので、移動距離が長い。
年数が経つと、もしかしたらもっと移動するのかもしれない。
通過した駅だけでなく周辺駅にも影響があり、物件はプレイヤー関係無く無差別。
私は27年目で50都市の物件を買い占めていたが、コイツのせいで21都市にまで減らされた時にプレイ予定の年数を60年から27年に変更した。
27年間プレイ後、貧乏神の被害状況はこんな感じ。私は一番右である。
結果的には圧勝ではあったが、別の意味での不公平感を若干感じた。
今までならもっと圧倒できていたはずなのに、デストロイ号によって出る杭は打たれまくり、最終的には心が折れた。
他の2プレイヤーは弱いコンピューターで、確かにキングボンビーにだいぶかまされてはいるが、救済も多く入っていた。
今回は目的地に着くことで借金がゼロになったり、イベントによっては借金がゼロになった上に100億円もらえたりなど、不利な人へのフォローが充実していると感じる。
強きをくじき、弱きを助ける。
非常に美しいとは思うが、ゲームくらいは好きにやらせてほしいとも思う。
弱いコンピューターを相手にストレス解消。
そんなプレイをしているのは私だけではないと思いたいが、今回はそんなプレイはなかなか難しいかもしれない。
以前に最近の運動会では優劣をあまり決めず、かけっこもみんなで手をつないでゴールみたいなことがあると聞き、個人的には新作の桃鉄でそんなことを思い出した。
出る杭は打って平等に。
このゲームバランスに昭和生まれのおっさんは、いたく令和を感じた。
まとめ
いかがだっただろうか。
スイッチ版の新桃鉄について、下記のことをまとめてきた。
・桃鉄生みの親も認めた新しいキャラデザ
・アレンジが加わりながらもおなじみの音楽
・金沢の兼六園をぜひ買いたい!
・桃太郎ランドは10兆円
・デストロイ号は恐怖というか理不尽
・一人でストレス解消はできないゲームになった
ともあれこの感想は、あくまでもおっさんの老害発言。
そもそも複数人でプレイしていれば先が読めないし、一発逆転もあってワイワイ言いながら盛り上がれると思う。
さすがに初心者が慣れている人に勝つのは難しいかもしれないが、ある程度のルールがわかっている同士なら何が起こるかわからない。
そんなハラハラ感は健在というか、より大きくなったんじゃないだろうか。
大ヒットもうなずけるし、キミが複数人でプレイできる環境があるならぜひオススメしたい。