キミは手書きで字を書いているだろうか?
私はめっきりデジタル派だったが、最近は手書きとのハイブリッドに戻ってきた。
そして世界的なトレンドで考えても、手書きの魅力が見直されてきているらしい。
そんな手書きでのビジネスをより効率化させるアイテムとして、文具メーカーのぺんてるからくみかえノートというありそうでなかったデジタル文具が発売された。
私はその新作発表会に参加させていただき、色々とインスピレーションを刺激されることが多かった。
今回は「ぺんてるのくみかえノートの使い方を8つほど提案してみる」と題し、くみかえノートとはなんなのか、そしてその使い方などをまとめていこうと思う。
くみかえノートとは?
くみかえノートは、「デザイン思考」に基づいて開発された文具であり、スマホやPCなどとの連携もできる優れモノである。
デザイン思考というのは、カンタンに言えばデザイナーの考え方。
それを会社員や一般の人でも使えるように応用したものである。
そして、「ノート」という商品名ではあるが、実際は付箋の集合体。
3×3の9マスで構成されており、中心の付箋のみ色が違う。
ちなみに中心の色はともかくとして、付箋ではなかなか見かけないグレーはアプリのデータの取り込みやすさと、色でアイディアを限定してしまわないためらしい。
ただなかなか見かけないだけあり、グレーの付箋づくりには色々と苦労があったらしいが。
日本で拡大を続ける付箋の市場と、見直される手書きの魅力
付箋の市場はここ最近拡大の一途らしく、2013年に70憶円だった市場は2016年には200憶円に拡大。
あとは最近にわかに手書きが見直されているらしい。
個人的に一番ビックリしたのは、最近のJKでも自宅に黒板がある女子がいるということ。
JKといえばトレンドの最先端をいっているイメージので、デジタルガジェットを駆使しているのかと思いきや、そうでもないらしい。
そのJKは時間割などを黒板に書いていた。
プリントアウトしたものを持っていたほうが楽だと思うが、現実はそうでもないらしい。
手書きの魅力は内容だけではなく、音や文字のビジュアルにも情報があること。
”身体性”というのがキーワードとなるようだ。
そんな時流もあってくみかえノートは生まれた。
付箋の形やノリの強さなど、様々な試行錯誤の末に生まれた商品(ぺんてる経営戦略室の田島さんより)
これまたなかなか見かけない付箋の形は、様々な試行錯誤の末に生まれたらしい。
はがしやすさや貼りやすさ、書きやすさなどなど。
あとは付箋のノリの場所も色々と試したらしい。
付箋の比率は16:9で、これはスマホやテレビなどと同じなのでしっくりくる。
そしてリングノートタイプになっているが、そうすることで裏紙に厚紙を使うことになるので、書きやすいというメリットがある。
さらにリングの中心は、立って書く場面などを想定し、あえて空けてあるそうだ。
くみかえノートの正しい使い方:ワークショップや会議での活用
ちなみに、ぺんてるが想定している正しい使い方は下記の通り。
※ぺんてるの商品ページより引用
色の違う中心部分にテーマや質問、メインの議題などを書き、それに対する回答やアイディアを残りの8つに書き出すというわけである。
こういう場合、大体4つ5つぐらいはすぐに出てくるが、7つ8つとなると結構頭を使う。
そして、そういうアイディアこそが素晴らしいという思いがあるらしい。
付箋はアプリでデータ化できるだけでなく、編集も自由自在
データの取り込みはアプリでできるが、現時点ではiOS版のみの提供である。
AppStoreで「くみかえ」と検索すればすぐに出てくる。
使い方はカンタンで、アプリを立ち上げて写真を撮るだけ。
付箋を認識すると、こんな感じで緑で囲われる。
編集はアプリでも良いし、パワーポイントのデータが生成されるので、パワーポイントで開いて編集もできる。
新しい使い方の提案が商品の可能性を広げるかもしれない
ただ、先ほどの使い方はぺんてる的にあくまでもスタンダード。
新しい使い方の提案は大歓迎という話だった。
そもそも付箋自体が、メーカーの想定していない使い方からヒット商品になったものらしい。
ということで、私もDSR的なぺんてるの”くみかえノートの”使い方を考えてみた。
提案1:まとめ記事作成
まさしく今回活用している。
まとめ記事でなくとも、ポイントをいくつかに分けたほうが良い場合には便利だと思う。
そこから派生して別の記事にも繋げられるだろうし、書いた順番を後で自由に移動できるのも良い。
提案2:小説などのプロットや構成
1と似ているかもしれない。
小説に限らず、長い読み物などのプロットや章立てなど。
俯瞰で見られるので、順番が微妙だと思った時には入れ替えるなど、自由である。
提案3:一枚の絵や字を描く
あえてのムダな使い方。
せっかく分かれているのに、繋げて1枚の字や絵にしてみる。
普通の付箋とは違い、はがれにくいし繋げやすいので、壮大な作品ができることは間違いない。
提案4:プレゼン資料作成
これは公式のものに近い。公式では企画書である。
企画書のタイトルを決めて、そこから残りの8つでまとめる。
企画書は8ページもあれば十分に作れるだろうし、8ページでなくでも8項目あれば作れるだろう。
プレゼン資料の場合、結論を真ん中に書き、そこにいたるまでに必要なものを残りで書き出すことなどできるはず。
提案5:寄せ書き
例えば色紙などの場合、ダイナミックにスペースを使って無法地帯になる場合が多い。
しかし付箋ならしっかり区切られているし、中心は色が違うので目立つ。
しかもはがれにくいので、改めて補強などしなくてもOKなはず。
提案6:完全無視
前提否定かもしれないが、それでも無理してキリ良く使わなくても良いと思う。
多分そういう細かいことを考えて、結局離れていくパターンは非常に多いんじゃないかと。
基本の使い方はありながらも、その場面でしか使わないのであればもったいない。
提案7:くじ引き
1つ色が違うのでちょうどいい。
しかも付箋なので文字も書き込みやすい。
ただノリがきいているので、下手をすると大変だが。
提案8:タスク管理
最後はマジメに。
日々の仕事でも良いだろうし、1週間のスケジュールや、プライベートを含めたタスクでも良いと思う。
タスク管理の場合は7つの習慣などのように、
・重要で緊急なこと
・重要だけど緊急ではないこと
という感じで中心を考えると良いかもしれない。
あえて8つにしておくというのも1つの方法かと。
まとめ
いかがだっただろうか。
くみかえノートについて、下記のことをまとめてきた。
・くみかえノートとは?
・日本で拡大を続ける付箋の市場と、見直される手書きの魅力
・付箋の形やノリの強さなど、様々な試行錯誤の末に生まれた商品
・くみかえノートの正しい使い方:ワークショップや会議での活用
・付箋はアプリでデータ化できるだけでなく、編集も自由自在
・新しい使い方の提案が商品の可能性を広げるかもしれない
提案1:まとめ記事作成
提案2:小説などのプロットや構成
提案3:一枚の絵や字を描く
提案4:プレゼン資料作成
提案5:寄せ書き
提案6:完全無視
提案7:くじ引き
提案8:タスク管理
スタンダードな使い方はもちろん、他にも様々な可能性が感じられた。
キミを面白い使い方が浮かんだら、ぜひとも教えてほしい。