秋限定。
冬限定。
ビールだけでなく、他にもそんな商品がたくさんある。
しかし1つのブランドでありながら、四季によって違う味を発売するのは前代未聞だと思う。
そんな前代未聞に、サントリーの金麦がチャレンジするそうだ。
今回は「金麦が15種類になる?春夏秋冬待ち遠しい四季の金麦爆誕」と題し、四季の金麦についてまとめていこうと思う。
3種類×(四季+定番品)=15種類の金麦
先日サントリーの戦略発表会に参加した時に、季節ごとに少し味を変えた金麦を出すという話は聞いてはいた。
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私はスタンダードな青い缶だけなのかと思っていたが、違うようだ。
糖質75%オフとゴールド・ラガーについても四季の金麦が発売されるようで、春の金麦は1月中旬の製造分から順次切り替えられるとのこと。
しかもその間通常の金麦も発売されるそうで。
ということは1年間で、3種類×(四季+定番品)=15種類の金麦が登場するわけである。
これはなかなかすごいことなんじゃないかと。
ゴールドスターを発表したサッポロに比べると保守的なイメージを持っていたが、まったくそんなことはなさそうである。
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やはり2020年10月の酒税改正前に、各社色々考えているようだ。
ちなみに季節ごとの金麦は発売されるものの、通常の金麦も通年で発売はされる。
切り替えのタイミングなどで春と夏や、秋と冬などが混在することを防ぐためだそうだ。
なので、万一季節の金麦が好みに合わない時には通常の金麦を選べばいいだろう。
あくまでも「味をととのえる」。金麦を活かした季節のバリエーション
ただ、今回の発表の中でサントリーが強調していたのは「味をととのえる」ということ。
変えるではなく、ととのえる。
具体的には、下記のスライドがわかりやすい。
大きな丸が金麦と認識できる味の範囲だとした場合、そこからはみ出してしまっては当たり前だが金麦ではない。
あくまでも金麦と認識できる範囲の中で違いを出すので、「変える」ではなく「ととのえる」らしい。
ちなみに四季の金麦を出すにいたったきっかけは、人間は気温によっておいしさの感じ方が異なるというデータがあったからだそうだ。
気温や食事の嗜好性などにもとづいて四季の金麦の中身は研究され、開発されていったとのこと。
春夏秋冬の金麦を飲み比べてみた
四季の金麦それぞれの季節を象徴する味のキーワード
四季の金麦には季節ごとにそれぞれキーワードがあり、味の方向性はそれを基準に決めていったとのこと。
「麦のうまみと澄んだ後味を”○○に”仕立てました。」ということで、四季のキーワードは下記の通り。
春=かろやかに
夏=爽やかに
秋=まろやかに
冬=味わい豊かに
春夏秋冬の金麦を実際に飲み比べた感想
ということで、実際に飲み比べてみた。
何と言うか、一緒に出されて飲み比べれば微妙に味が違うことはわかる。
しかし間を空けたり、別々に飲んだりしたらおそらくほとんどわからないんじゃないかと。
この辺りは、金麦の枠を出ないというのがうまく効果を表しているんじゃないかと。
ただ、その中でも夏は結構特徴があるように感じた。
本当に爽やかにスッキリと仕上がっており、夏の暑い時期にはピッタリのように思える。
一応飲み比べた中で言えば、個人的には冬の味わいが一番好きだった。
冬に飲む時に味を覚えているかはわからないが。。。
”かろやかに”仕立てられた春の金麦に合う料理たち
この日は”かろやかに”がキーワードである春の金麦とのマリアージュが楽しめる料理が提供された。
春の金麦とのマリアージュ1:新ごぼうと新しょうがのきんぴら
1つは新ごぼうと新しょうがのきんぴら。
ごぼうとしょうがなので色彩は乏しいが、味は非常に豊かだった。
作り方はこちら。
ナンプラーが独特の風味を出しながらも、新しょうががさわやかに味を引き締めてくれる。
ごま油やごまの香ばしさもポイントで、素晴らしい酒のアテだった。
一応夏や秋とも合わせてみたが、確かに冬が一番合う気がする。
春の金麦とのマリアージュ2:鶏の香ばし焼き、春の豆あんかけ
もう1つは鶏の香ばし焼き、春の豆あんかけ。
緑がなんとも春らしい。
レシピはこちら。
豆はスナップえんどうとグリンピース。
私は枝豆かと思っていた。
見た目はシンプルだが非常に手の込んだ料理のようである。
全体的にあっさりしながらも、鶏は香ばしくプリプリ。
春の金麦が程よく受け止め、次の一口へと後押ししてくるような印象だった。
まとめ
いかがだっただろうか。
四季の金麦について、下記のことをまとめてきた。
・3種類×(四季+定番品)=15種類の金麦
・あくまでも「味をととのえる」。金麦を活かした季節のバリエーション
・春夏秋冬の金麦を飲み比べてみた
・四季の金麦それぞれの季節を象徴する味のキーワード
・春夏秋冬の金麦を実際に飲み比べた感想
・”かろやかに”仕立てられた春の金麦に合う料理たち
春の金麦とのマリアージュ1:新ごぼうと新しょうがのきんぴら
春の金麦とのマリアージュ2:鶏の香ばし焼き、春の豆あんかけ
春の金麦は、1月中旬の製造分から順次販売がスタートされる。
それ以外の四季の金麦はまだ色々と調整中のようだが、切り替わるタイミングが今から楽しみである。
しかもすでに書いたとおり、ブルーの定番だけでなく糖質オフもゴールドラベルも変わる。
限定品であって限定品でない。
今後の金麦に注目してみてほしい。