約1年ほど前、新橋にオープンしたばかりのフレンチ割烹 ドミニク・コルビ 新橋で料理を堪能させていただいた。
そして2020年にはゲンセン霧島食材フェアという大きなイベントがあり、そのために考案した特別メニューの試食の機会をいただいたので早速伺ってきた。
懐かしいような、新鮮なような。
一年振りのフレンチ割烹 ドミニク・コルビ 新橋の料理を食べながら思うことは色々あった。
今回は「【ゲンセン霧島×ドミニク・コルビ】期間限定メニューをオススメしたい」と題し、ゲンセン霧島食材フェアについてまとめていこうと思う。
フレンチ割烹 ドミニク・コルビ 新橋とは?
※左はイベントの仕掛人山元紀子さん、右はドミニク・コルビシェフ
フレンチ割烹 ドミニク・コルビ 新橋は、2019年2月12日にオッサンの街としても有名な新橋でオープンした。
オープン直後にゲンセン霧島とのコラボがあり、その時にも試食に伺わせていただいた。
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ドミニク・コルビシェフはゲンセン霧島の審査員を務めているため、今回もまた霧島市とのコラボということになった。
イベントの仕掛人山元紀子さんは、以前に霧島市の取材をした時に訪れた河内源一郎商店の代表取締役社長でもある。
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上の記事にも書いているが、前回は2019年3月1日から3月9日までの期間限定。
そして2020年は「ゲンセン霧島食材フェア」のために考案した、至極のディナー(7品、税込11,000円)が2月6日から2月15日までの間にいただける。
「ゲンセン霧島食材フェア」に関東近郊の複数の飲食店がエントリー
前回はフレンチ割烹 ドミニク・コルビ 新橋だけのイベントだったと記憶しているが、2020年は関東近郊のいくつかのお店もエントリーした大きなイベントになっている。
お店によって開始や終了の時期はまちまちだが、2020年2月1日(土)~3月20日(金)までの開催となるようだ。
期間中は、黒豚や黒酢をはじめとするゲンセン霧島認定食材を使用したオリジナル料理がエントリーした各店舗で提供される。
現時点ではフレンチ割烹 ドミニク・コルビ 新橋を含めて17店舗がエントリーしているが、今後増える可能性もあるそうだ。
アミューズブッシュ:黒さつま鶏のルーロー、わざび菜
今回は「ゲンセン霧島食材フェア」のためのディナーを一足先に試食させていただいた。
まずは「一口のお楽しみ」とも言われるアミューズブッシュ。
前菜の前の先付のような感じだろうか。
オシャレな小箱を開けると、
料理がお目見え。
ルーローというのは巻くという意味で、英語で言うならロール。
そう聞くと、なんだか業界用語のようだ。余談である。
緑のものがわさび菜。
赤いものは大根。
ソースには粒マスタードが使われているようだが、辛さや酸味は程よく、鶏とよく合った。
せっかく昨年も試食させていただいているので、2019年と2018年の料理写真も一緒に並べたいと思う。
左が今回、右が前回である。
使われている皿も、盛り付けも全然違う。
前菜:霧島サーモンのマリネ、蕪(かぶ)とブロッコリー
お次は前菜。
霧島サーモンをぜいたくに使ったマリネである。
ちなみに前回もサーモンを使った低温調理の前菜だったが、今回はマリネということでアプローチはかなり違った。
そして「ブロッコリーはどこに?」と私は思ったが、上に載っている細かいのがブロッコリースプラウト。
私は知らなかったが、肝臓機能改善にかなり有効らしい。
そういうありがたみもありつつ、サーモンもしっかり美味しい。
そういえばブロッコリーは他にも使われており、美しい緑のソースはブロッコリーと温泉玉子を使ったものだそうだ。
あえて温泉玉子というのがこだわりを感じる。
スープ:黒豚のバラと色々なお野菜のキュルティバトゥール(野菜スープ)
お次はスープ。
スープと思って構えていたら、かなり面食らった。
スープが添え物になってしまうくらい、具材が豊かである。
ちなみに前回もそういえば、「これがスープ?」と思ってしまうものだった。
スープと具材は別に調理しているようだが、豚の脂などはしっかりスープにしみ込んでおり、あっさりした中にも濃厚さを感じるスープだった。
茶碗蒸し:車エビと里芋
お次は茶碗蒸しだが、これまた茶碗蒸しと思って構えていると面食らう。
前回も具材ゴロゴロな茶碗蒸しだったが、今回はより具材のゴロゴロ感が強いように思う。
写真ではエビがなかなか発見しにくいかもしれないが、スプーンを進めると存在感バツグンの、プリプリなエビが出てくる。
メイン:きんこうじ豚のロースト ほうれん草とジャガイモ
メインは豚のロースト。
薩摩と言えば、豚のイメージが強い。
前回も豚がメインだったが、やはりアプローチは全然違う。
肉は柔らかく、中まで温かいのにしっとりと食べやすい。
ほうれん草とさりげないジャガイモがアクセントになり、ペロリと食べてしまった。
〆ご飯:薩摩すもじのご飯
〆は鹿児島県ではちらし寿司を意味する「すもじ」。
しかしビジュアルでは全然すもじ感が無いように見える。
前回はかなりちらし寿司感があった。
今回はかなりフレンチによっているように見えるが、量は抑えられており、程よい感じだった。
うまみの凝縮された〆ご飯。
大満足である。
デセール:紅はるかのsurprise
しかし、更なるデザートのたたみかけ。
今回は2品デザートがあった。
前回は1品だったが、一応まとめた画像を。
紅はるかの濃厚さや甘さがしっかり活かされ、最後まで鹿児島、薩摩を大満喫した。
今回も料理とのマリアージュでワインや焼酎を飲んで、呑んで。
そして今回も、各種お酒を堪能させていただいた。
まずは乾杯のシャンパン。
そして白ワインがあり、
お肉に合わせて赤ワインもいただいた。
そういえばサーモンとワインが合うのは少し意外だった。
魚介類とワインは合わないというイメージをずっと持っていたが、最近は魚介類に合うワインもあることを知り、幅が広がったように思う。
100年昔の芋「蔓無源氏(つるなしげんぢ)」を使った、芋100%の焼酎「安田」
そんな中で個人的に衝撃だったのは、安田という芋焼酎。
こちらで使われている芋は「蔓無源氏(つるなしげんぢ)」というもの。
明治40年に発見されてから、大正から昭和の初期には盛んに栽培されていたそうだが、その後絶滅状態になっていたところ、平成15年に霧島市の農家・谷山秀時さんが、10本の苗から3年がかりで復活させた。
そして平成20年からは鹿児島県霧島市立国分中央高校バイオ学科の協力のもと、「蔓無源氏」のバイオ苗に取り組み、芋の品質がよりレベルアップしているとか。
さらに安田のすごいところは、100%芋で作られた焼酎ということ。
「当り前じゃないの?」と思うかもしれないが、一般的な芋焼酎は芋と米麹を使って作られるし、これは芋焼酎に限ったことではなく他の焼酎でも同じである。
しかし安田は芋に直接麹を生やしているため、味わいが非常に鮮烈だった。
はっきり芋とわかるが、さわやかで強烈で。
芋焼酎のイメージが変わってしまう一杯で、ついつい何杯もいただいてしまった。
まとめ
いかがだっただろうか。
「ゲンセン霧島食材フェア」について、下記のことをまとめてきた。
・フレンチ割烹 ドミニク・コルビ 新橋とは?
・「ゲンセン霧島食材フェア」に関東近郊の複数の飲食店がエントリー
・アミューズブッシュ:黒さつま鶏のルーロー、わざび菜
・前菜:霧島サーモンのマリネ、蕪(かぶ)とブロッコリー
・スープ:黒豚のバラと色々なお野菜のキュルティバトゥール(野菜スープ)
・茶碗蒸し:車エビと里芋
・メイン:きんこうじ豚のロースト ほうれん草とジャガイモ
・〆ご飯:薩摩すもじのご飯
・デセール:紅はるかのsurprise
・今回も料理とのマリアージュでワインや焼酎を飲んで、呑んで。
・100年昔の芋「蔓無源氏(つるなしげんぢ)」を使った、芋100%の焼酎「安田」
前回は驚かされたものの、今回はどうなのかと思ったが今回もやはりガチのフルコースだった。
前回が大盤振る舞い過ぎたのかと思いきや、今回も特に変わることなくみっちりと試食させていただいた上に、レアな焼酎などもいただいた。
気軽に行ける価格帯ではないが、期間限定のこの味わいをキミにもぜひ堪能してみてほしいと思う。