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【完全ネタバレ】DDLC(ドキドキ文芸部)を最後までプレーしたら怖いだけのゲームじゃなかった

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【完全ネタバレ】DDLC(ドキドキ文芸部)を最後までプレーしたら怖いだけのゲームじゃなかった

先日の記事で、DDLCこと「Doki Doki Literature Club!(ドキドキ文芸部)」が違う意味でドキドキしすぎることをまとめた。

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ウィキペディアなどで結末は何となく把握しているものの、あまりにも中途半端に終わっていたので、個人的には後味の悪い状態だけが残っていた。

しかしこれではいけないということで、意を決して最後までプレーしてみたところ、私の前回の紹介はあまりにも表面だけだったことを反省し、こうして続報の記事を書いている。

 

これから書くのはエンディングまでを含めた感想や考察なので、キミが未プレイだったり結末を知りたくないのであれば、上記の記事からゲームのダウンロードページに進み、まずはプレーしてみることをオススメする。

ただ、刺激は結構強めなので、ホラーものなどにあまり耐性が無いのであればオススメしない。
そういう場合はこの記事を読んで、「そういうゲームがあるのか」と思ってみるものいいだろう。

 

今回は「【完全ネタバレ】DDLC(ドキドキ文芸部)を最後までプレーしたら怖いだけのゲームじゃなかった」と題し、前回の記事時点ではわからなかったドキドキ文芸部の本当のことをまとめていこうと思う。

ドキドキ文芸部プラスとして発売された完全版をプレイした感想はこちら。

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DDLCはリアルとゲームの限界ギリギリの境界線に近づこうとしたゲーム

最後までプレーした感想としては、「DDLCはリアルとゲームの限界ギリギリの境界線に近づこうとしたゲーム」というのが浮かんだ。

キミがゲームにハマった経験があるなら「ゲームの世界に入ってみたい」というのは一度は考えたことだろう。

 

しかし基本的にゲーム側はゲーム側で世界があり、私やキミが歩み寄ろうとしない限り、近づいてくることはない。

厳密に言えばどうやっても近づくことはできないが、それでもそういう願望を持ち、かなわぬ願いというか、想いをぶつけ続けたプレーヤーはいることだろう。

私もギャルゲーでは何度もそんな思いにさせられた。

 

だがDDLCは、キャラクター側が現実の中にいるキミに必死にコンタクトを取ろうとしてくれる。
一方通行ではなく、それを伝えるためにさまざまなアクションをしてくれるし、そう思えるような状況にまで進んでいく。

DDLCに1周目から4周目という表現がはたして正しいのか

ドキドキ文芸部ゲーム画面キャプチャ

プレイしていて思ったのは1周目から4周目という表現

たしかにタイトル画面というかエンディングにいたるまでに、プレーヤーの意思とは関係なくゲームは3回やり直されるし1周目と2周目はかなり中身が似ている。

しかしプレーしてみるとまったくの別物であり、3週目なんかは他の週とは極端に展開が違う。
カンタンにまとめると下記の通り。

 

1周目:4人がそろった一番スタンダードな展開
2周目:サヨリが消されて1周目と同様の展開にしようとするも、さまざまなひずみが生じている
3周目:モニカとプレーヤーだけの世界
4周目:モニカ不在で1周目に近い展開のスタート

 

ただ、何周目という区切りをしないとわかりにくくもあるので、仕方ないかもしれない。

みんな初見でわかるもの?他に類を見ない斬新な進め方

ドキドキ文芸部のゲームフォルダ内部

個人的には3周目の進め方と、エンディングが衝撃だった。
プレイしていれば1周目の終盤くらいで気付くと思うが、すべての黒幕はモニカ。

3周目はモニカとプレーヤーだけの世界になり、まずはモニカが文芸部やゲームの情報、さらには自分の存在意義などを伝えた上でゲームの主人公ではなくプレーヤーへの愛を語る。

 

そして、1周目から2周目にいたるおかしな挙動の操作をすべて自分がやっていたことも。
そんなことをひととおり話し終えた後には取り留めない雑談が始まり、それが永遠に続く。

よくある「延々」の書き間違いではなく、放置すれば本当にPCが動く限り「永遠」に。

 

最初私は進め方がわからずしばらくモニカの雑談に付き合っていたが、次第にモニカの話す内容が同じものになってきて、このままでは先に進まないことに気づいた(というか他の人はすんなり気づくものなんだろうか・・)。

そこでセーブをしたり一度ゲームを終わらせてから再起動などもしてみたが、状況は変わらない。
というかセーブをさせてくれないのである。

 

先に進むための方法は、モニカのキャラクターファイルを消すこと。

物理的に自分自身でDDLCのゲームフォルダを開き、「characters」フォルダ内のモニカのキャラクターファイルを削除することでようやく物語は先に進む。

プレーヤーに削除されてもなお、純粋な愛を語るモニカ

ドキドキ文芸部3周目のmonika(モニカ)

ただ、ここでのモニカが何とも健気で切ない気分になる。
ファイルを削除した当初はプレーヤーに罵詈雑言を浴びせ、嫌いになったような発言を繰り返す。

しかし結局それでも嫌いになれない。
「愛している」と伝えてくる。

 

いろいろ形や表現が間違ってはいるが、プレーヤーへの愛はホンモノ。
今まで超えることのできなかった境界に、モニカは自分から肉薄してくれている。

私も何とも言えない気分になった。

 

4人の中で一番まともなのはモニカ?
いや、でもやはり違う。

というか、4人ともおかしい。

これまた斬新すぎるエンディングとその先にあるもの

自分のファイルを消されてしまったモニカだが実は他の3人のファイルは消していなかったことを告白し、モニカ以外の3人がいる状態で再度物語がスタートする。

しかしここでは早々にサヨリが暴走。
挙句に「モニカを消してくれてありがとう」という旨の発言をする。

 

1周目では完全なる悲劇のヒロインなので、何ともどんでん返しだった。
そして主人公を独り占めしようとするところにモニカが待ったをかけ、物語はエンディングを迎える。

ただこれは普通のエンディング。
一定の条件を満たすとサヨリは暴走せず、主人公への感謝を述べてスペシャルエンディングを迎える。

 

エンディングは何が斬新なのかと言うとモニカのピアノと歌声に合わせてスタッフロールやイベントシーンが流れるが、イベントシーンの画像が次々に削除されていくこと。

ドキドキ文芸部エンディング画面の一部

そして最後にはモニカからの手紙が表示される。

ドキドキ文芸部エンディング後の手紙

さらに驚きなのはこの後再度ゲームをプレイしようとしても、モニカからの手紙が表示されるだけで改めてのゲームのやり直しはできない。
やり直すためには再度ゲームをダウンロードし直すか、マニュアルの手順に従ってファイルを復元するしかない。

スペシャルエンディングはモニカではなくてゲームの制作者であるダン・サルバト氏からの感謝の手紙になるが、ゲームをやり直せない点は同じである。

 

物理的にファイルを消したり、勝手に消されたり、やり直しができなかったりなど、今までに経験したことのない展開が個人的には非常にショッキングだった。

スペシャルエンドの一部と出すための攻略方法

そういえば記事作成後にさらに頑張って、私もスペシャルエンディングを出してみた。
本当はダン・サルバト氏の手紙も含めて公開したいところだが、スペシャルエンディングのワンシーンだけにしておく。

ドキドキ文芸部スペシャルエンディングの一部

もったいぶっている感を出しているが、DDLCはゲームとしてはそこまで難しいものではない。
ただ、やる気力というか、モチベーションがあるかどうかが問題かと。

私も流れはすべてわかってるはずなのに1周目の最後は嫌だし、2周目はゾクゾクしてしまった。
そういう意味では本当に良くできたゲームだと思う。

 

ちなみにスペシャルエンディングの出し方はすべてのイベントシーンの画像を見ること。
そして、それをセーブしておくことが重要になる。

サヨリが自殺してしまうとこれができないので、一通りのイベントを1周目で実施する必要がある。
キミも勇気と気力があるなら挑戦してみてほしい。

ナツキの本性はどこにあるのか?

個人的に気になったのは、物語において唯一死ぬことのなかったナツキ。

ドキドキ文芸部Natsuki(ナツキ)

厳密に言えばモニカもゲーム内の描写として死ぬところは無かったが。

2周目で色々おかしくなることもあるが、それは基本的にはモニカの仕業であり、ナツキ本人のアクションではない。
会話の中で父親との問題を抱えているであろうこと、文芸部が非常に居心地の良い場所であったことなどはわかるが、彼女のことを深く知るすべはない。

 

というかこの物語にあっては、一番彼女がまともだったんじゃないかと。

でもそれも、「そもそもが主人公を好きになるだけのプログラム」と断じられると、何とも諸行無常ではあるが。

スペシャルエンドも決してベストじゃない。どうあがいても、絶望

ここからはプログラム云々の話は度外視するが、DDLCの辛いところは、どうやっても同じ結末にしかたどり着けないこと。
終盤のサヨリの発言や手紙の違いはあるが、結局はモニカが強制的にゲームを終わらせる結末に落ち着く。

なので、どうやってもサヨリは1周目で首をつるし、2周目でユリはナイフで自分をメッタ刺しにする。
ここが、何とも辛い。

 

「そもそもが主人公を好きになるだけのプログラム」なのかもしれないが、モニカがいじった時点で本来のプログラムに異常は出ているんじゃないかと。

サヨリにもユリにも主人公を好きになるプログラムが組み込まれているなら、ああいう結末を望んではいなかったはず。
モニカが干渉することによって、彼女たちのプログラムも本来の動作をできなかったんじゃないかと。

 

そして、モニカ自身もそう。
別のカタチの救い方があったんじゃないかと思えてならない。

もっと円満な、平和的な。

 

個人的には、4人それぞれともっと深い関係になれるシナリオが欲しかった。
でもどうやってもモニカが邪魔をするので、サヨリ、ユリ、ナツキと深い恋愛は難しいのかもしれない。

仮に最初からプレーヤーがモニカ単推しだったらどうなったんだろう。
それでもサヨリもユリも、自ら命を絶ってしまうんだろうか。

 

じゃあ、モニカが最初からいなければいいんじゃないのか?
キミがそう思うなら、初期状態でモニカのファイルを消してプレイしてみてほしい。

おもしろいというか、刺激的なものが見られる。

ドキドキ文芸部でモニカのデータを消して始めた場合

結局はあの結末しかありえないんだろうという考えに落ち着いてしまう。

 

そんな絶望しか無かったが、2021年にドキドキ文芸部のリメイク版の発売が決定した。
2021年6月末時点ではSwitchやPS、PCで発売される情報はあるものの発表は英語版のみ。

日本語版は有志の皆様のご協力次第となっている。
文芸部メンバーの別の顔を見たいと思いながら、英語スキルは絶望的な私は日本語化パッチを心待ちにしている。

心より、お願い申し上げます。

まとめ

いかがだっただろうか。
DDLCの完全ネタバレ記事として、下記のことをまとめてきた。

 

・DDLCはリアルとゲームの限界ギリギリの境界線に近づこうとしたゲーム
・DDLCに1周目から4周目という表現がはたして正しいのか
・みんな初見でわかるもの?他に類を見ない斬新な進め方
・プレーヤーに削除されてもなお、純粋な愛を語るモニカ
・これまた斬新すぎるエンディングとその先にあるもの
・ナツキの本性はどこにあるのか?
・スペシャルエンディングも決してベストじゃない。どうあがいても、絶望

 

内容から考えると積極的にオススメしていいものかどうか迷うところだが、個人的にはやはり一度やってみてほしいと思う。
刺激がきつ過ぎるなら、YouTubeなどで実況動画もたくさんアップされているので、そちらを見てもいいかもしれない。

散々ネタバレしておいて何だが、念のためにゲームへのリンクを張っておく。

 

DDLCに挑戦してみる

DDLC日本語化パッチ

 

ドキドキ文芸部プラスとして発売された完全版をプレイした感想はこちら。

関連記事:【ネタバレ】ドキドキ文芸部プラスの紹介記事が褒めまくってて大丈夫か?

 

普通の恋愛がしたいと思うキミにはこちら。

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