当サイトではオリエンタルラジオの藤森慎吾さんについて、いくつか記事をまとめてきた。
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そんな藤森さん初の著書となるPRIDELESS(プライドレス) 受け入れるが正解。
成功を呼ぶ「気くばり思考」のすすめ!ということで、これはもう読まずにはいられない。
今回は「藤森慎吾「プライドレス」を読んで人生をエンタメに」と題し、藤森慎吾さんの初の著書であるプライドレスを読んだ感想をまとめていこうと思う。
マンガのネタのような少年時代。親のえこひいきで野球チームのスタメンに
個人的に驚いたのは、藤森さんの少年時代のエピソード。
父親は社会人チームでプレーしながら少年野球の監督も務めており、小学校に上がってからは兄も所属するそのチームで半ば強制的に野球を始めた藤森さん。
選択の余地は無いに等しかったようだが、すぐに面白さにハマって野球を大好きになったそうだ。
藤森さんの少年時代はまだまだ野球人気が高かった時代。
私もそうだったが、当時多くの子どもがそうだったように藤森さんもプロ野球選手を夢見た。
藤森さんのポジションはサード。
父親が長嶋茂雄さん好きだったこともあって、当時花形のポジションにいきなり据えられる。
しかし残念ながら藤森さんは野球の才能にはあまり恵まれて無かったようで、サードからファーストまでボールが届かないほど肩が弱く、守備そのものもそこまでうまくはなかったそうだ。
じゃあバッティングは?というとそちらもからきし。
それでも父親のえこひいきでスタメンを続けていたため、親たちからの不平不満も出ていたとか。
しかし当然というか何と言うか中学の野球部で早々に挫折を味わい、程なく野球部を退部し、プロ野球選手の夢も諦めることに。
その後は色々なスポーツに手を出したそうだが、個人的にはよくひねくれなかったなと思う。
そういう経験をしたら父親を過剰に恨んだりグレたりしそうだが、そういう方向で発散したような記述は無いし、そんな話も聞かない。
それどころか自分よりうまいサードの控え選手が試合に出られなかったことに対し、「申し訳ないことをしたなと、いまだに思い起こしてしまう。」そうだ。
こういうところが好かれる要因なんだろうと思う。
プライドレス=優柔不断、丸投げではない
「こだわらない」「逆らわない」「競わない」などの言葉を聞くと、もしかしたら「自分の意見は無いのか?」「優柔不断なのか?」という感想を持ってしまうかもしれない。
しかし「プライドレス=優柔不断、丸投げではない」。
変なこだわりや無用な衝突を生むようなプライドをレスするというのが私の解釈である。
この本を読むことでもそれはよく分かるが、個人的には藤森さんのオンラインサロンであるフィレッジでそれを強く感じたエピソードがある。
2020年8月に立ち上がり、現在1,000人を超える会員がいるフィレッジ。
そのフィレッジのロゴは、フィレンジャー(フィレッジのメンバーをこう呼ぶ)からの公募によって決まった。
ロゴの選定はライブ配信で行われ、100件以上のロゴ候補を藤森さん自身が1つ1つ丁寧にチェック。
応募されたロゴは実にバリエーション豊かで、私が見ていても非常に魅力的なものが多く、しぼるのは非常に大変だろうと感じた。
実際フィレンジャーからは「いくつか選んだらいいのでは」「季節によって変えても良い」なんて意見もあった。
しかし藤森さんはビシっと1つのロゴを決定し、複数候補を選出することはしなかった。
謙虚だし、自分の意見をごり押ししないし、基本的に人を立てるという部分では本当にプライドレスだが、自分が決めなければいけない時には自分の意見をビシっと言えるし決定できる。
私のようなおっさんでもやっぱりカッコイイと思ってしまう。
人に頼るのは自分でできることをやってから
あとは人に頼る時に自分でできることはできる限りやっておくという考え方も、藤森さんの人たらしを象徴するものだと思う。
プライドを持たず、自分のダメさを受け入れながらも、やることはしっかりやる。
わからないことをわからないままで人に頼ってしまうのではなく、自分自身で努力を尽くした上で人を頼るからこそ説得力があり、相手も手を差し伸べたくなるんじゃないだろうか。
こちらの動画では、オンラインサロン運営の悩みについて相方の中田敦彦さんを「頼って」いる。
動画の公開は2020年12月27日。
何本かまとめての収録ではあるがおそらくは12月に入ってから、もしくは11月の後半ごろに撮影したはず。
なのでオンラインサロンの立ち上げから3ヶ月くらい、自身で試行錯誤を重ねた末に本気のトーンで中田さんに相談しているんじゃないかと。
動画を見ると中にいた私も知らなかった藤森さんの葛藤や苦労、そして努力の跡が十分すぎるほどにうかがえる。
だからこそ中田さんのアドバイスにも熱が入っているんじゃないかと。
そして記事作成時点の2021年3月ではまだマネージャーなどを雇わず、契約やスケジュール管理などもすべて自分で行っているそうだ。
藤森さんにとってはそれも「自分でできる限りできること」なんだろう。
こういうことなんだろうな、と思った。
人生を丸ごとエンターテイメントにする。ジャンルのえり好みをしない
本の中で何度も言われているし、自身のYouTubeなどでも言っているが、個人的には「人生を丸ごとエンターテイメントにする」という考え方に強く共感する。
僭越ながら当サイトのコンセプトも、「男子力を磨くことは人生を楽しくすることにも繋がる」。
様々な知識や経験を得ること、そのために行動することが非常に大事だと思うし、藤森さん自身の行動力もやはりずば抜けていると思う。
以前の記事で素直さと行動力の素晴らしさはまとめたが、藤森さんは「仕事をする上でジャンルのえり好みをしない」そうだ。
「一緒に居て気持ちいい人との出会いがあれば、今まで手を付けていなかったジャンルでも臆せず飛び込む」とのこと。
心を傷つけるのも癒すのも全て人間関係が影響しているという考え方で、「自分の気持ちの安定が大切であり、なによりも優先したいもの」と書かれている。
あとはとにかくプラス思考を心掛けているようで、これは自分自身だけでなく周りに対してもであり、あくまでも相手本位。
本を読んでいると、とにかく「悪口を言わない」「褒める」「プラス」という言葉がよく出てくる。
これには大きく2つのことが関係しているそうだ。
・オリエンタルラジオは芸人によくある貧乏エピソードが無かったため、褒めることで勝負しようと思った
・悪口を言ったり人を貶すことに関しては、母親から特に厳しくしつけられた
ただマイナスな気持ちが先行することはどうしてもあるし、それは仕方ないとも話している。
その時には「役者の仕事は大いに感情を表現できるので、感情をコントロールするのに役立つ」とのこと。
感情を抑え込むのではなく、うまくコントロールする。
個人的には改めて意識してみようと思った。
まとめ
いかがだっただろうか。
藤森さんの著書、プライドレスについて下記のことをまとめてきた。
・プロ野球選手を夢見た少年時代と大きな挫折
・環境への不満ではなく、当時控えだった選手への謝罪
・変なこだわりや無用な衝突を生むようなプライドをレスする
・プライドレスでも決める時はバシッと決める男らしさ
・積極的に人を頼るけど、やることはやる
・人生を丸ごとエンターテイメントに
・感情はコントロールするもの
やはり藤森さんは藤森さんだった。
最近はぺこぱなどの人を傷つけない笑いが人気だが、藤森さんもその一人じゃないだろうか。
個人的にも、良いとこ取りで真似ていきたい。