私だけでなく、キミもきっとお世話になっているであろう、エキナカの自販機。
そんなエキナカ自販機では、なかなか興味深い傾向があり、それを基にして最近は缶スープを推しているそうだ。
そんな缶スープの最新を知るべく、acure(アキュア)ブランドを展開するJR東日本ウォータービジネスの新作発表会に参加してきた。
すると缶スープの業界では二次ブーム三次ブームを超え、「缶スープ4.0」とも言える第四世代を迎えているそうだ。
そのキーになるのは、中華系。
今回は「【缶スープ4.0】和洋の後の新世代は中華?最新缶スープを試飲してきた」と題し、ここ最近の缶スープ事情や、新しい缶スープを飲んだ感想などをまとめていこうと思う。
老若男女、様々な人々が利用するエキナカ自販機
ビジネスにおいてはターゲットの絞り込みが重要だと言われるが、電車というものは本当に年齢や性別に隔ての無いものだと思う。
年齢層も性別もバラバラ。
だからこそ、色々な顧客をターゲットにできる貴重な場とも言える。
そしてアキュアの自販機は、当然ながらSuicaやPASMOが使える。
ということはSuicaやPASMOで購入した人のデータもわかるというわけで、実際そういうデータを基に取り扱う商品を決めたり、新商品を作ったりしているらしい。
そういう施策が功を奏しているのか、前年を下回る企業が多い中、アキュアの自販機は好調とのこと。
余談だが、アキュアと言えば水のイメージ。
個人的にこの落ちないキャップは画期的だし、もっと普及しても良いんじゃないかと思っている。
https://www.youtube.com/watch?v=wgDPTwmqEPY&feature=emb_title
膨大なデータを基に、現在積極展開しているのは缶のスープ飲料
それはさておき日々集まるデータを分析した結果、アキュアが現在積極展開しているのは缶のスープ飲料とのこと。
その根拠となるデータはこちら。
資料の中に説明文が書いてあるが、朝はやはり利用者の多さが顕著である。
そして日中よりも、一般的に夕飯前の時間ぐらいになるであろうと15時~18時と、飲み会終わりの20時~23時にピークがあることがわかる。
そんな中で飲みたいものと言えば、夕飯前であれば小腹を満たせるもの、飲み会後なら〆になるようなものと考え、スープ飲料を推しているらしい。
その甲斐もあってか、近年スープ飲料の実績はじわじわと伸びてきているそうだ。
自販機におけるスープ飲料進化の歴史をたどる
コーンスープの一強時代に新風を吹き込んだ和の味噌汁
そんな缶スープにも、トレンドが存在するそうで。
その変遷はこちら。
缶スープの王道と言えば、やはりコーンスープがすぐに思い浮かぶと思う。
私自身何度もお世話になった。
そしてその時代は長かったそうだが、変化のきっかけとして缶のコンソメスープが登場。
コーンスープ一強の中で選択肢が生まれた。
その後に、缶スープ2.0とも言える存在になったのはしじみ70個分のちから。
インスタントの商品も有名だが、缶も人気らしい。
当初は食事の時に一緒に飲んでもらう想定だったそうだが、飲み会帰りの〆や二日酔いの朝などにもニーズがあったそうで。
ともあれ、洋だけだった缶スープ業界に、味噌汁という和の新風が吹き込んだわけである。
和洋の缶スープに選択肢が生まれ、必然とも言える中華系が参入
次に缶スープ3.0においては、和洋の中でも選択肢が生まれる。
洋であればトマトのスープや、オニオングラタンスープ。
和であればとん汁など、選ぶ楽しみがさらに広がった。
そうなると、次は必然だったのかもしれない。
和食と洋食があるのに、なぜ中華がないのか?
そんな発想だったのかわからないが、ついに2018年ふかひれスープが登場。
和洋中の缶スープが出そろい、缶スープ4.0へと突入したわけである。
エキナカでニーズはあるけど飲料メーカーが商品化していないものはacureブランドで
ちなみにこちらのふかひれスープはアキュアが企画した商品。
アキュアの自販機では飲料メーカー各社の売れ筋商品や、季節に合った商品を取りそろえているが、エキナカ特有のニーズに応えられない場合もあるそうで。
そういう場合はアキュアで商品を企画し、製造のみ外部メーカーに委託する形式をとっている。
ふかひれスープの場合はそれが永谷園だったが、他にもアキュアが開発した商品にはこんなものがある。
ありそうで無かったピリ辛中華スープ「旨辛麻婆スープ」
そして、ふかひれスープに続く第2弾の中華系缶スープは、麻婆味。
多くの人に親しみがあり、ありそうで無かったピリ辛の味わい。
しかも、中華系。
開発を担当したのは、ふかひれスープと同じく永谷園。
お茶漬けや麻婆春雨くらいのイメージしかないが、実はこういうものも作っているらしい。
実際そんなイメージが強すぎるのか、永谷園のユーザーは比較的年配の人が多いそうで、若い世代との接点にもなるエキナカ自販機に期待をして開発を請け負ったんだとか。
ただ、麻婆スープを缶飲料にするのは業界初の試みということもあり、色々苦労もあったと永谷園の担当の方は話されていた。
麻婆の塩分で缶にダメージを与える可能性があるので、問題無い塩分濃度を探る必要があったり、辛いにしてもどのくらい辛くするのか、など。
後味のある辛さだと他の飲み物が必要になるので、スッキリした辛さになるように意識したそうで、永谷園が培ってきた中華系惣菜の知見が、この缶スープにギュギュっと落とし込まれているらしい。
缶スープ界の革命児。旨辛麻婆スープを試飲してみた感想
そんな缶スープ界の革命児とも言える、旨辛麻婆スープを試飲させていただいた。
爪が汚いのは置いておいてもらって、プラコップの底にたっぷりの大豆そぼろが。
思った以上にしっかり入っていることがわかる。
飲んでみると、何と言うかしっかり辛い。
思わず「辛っ」と言ってしまったほどだ。
ただ、永谷園の方が話されていたとおり、辛さはそこまで後引くものでなく、すっと消える。
他の飲み物が必要になるほどではなかった。
そして、スープでありながらも麻婆感はしっかりある。
旨辛麻婆スープは、そのまま飲むよりアレンジレシピが面白そう
さらにこの日は、旨辛麻婆スープを使ったアレンジレシピもいただいた。
こちらはニラ玉麻婆スープご飯。
卵で少しまろやかになり、そこにニラのアクセントが効果的である。
こちらは、ネギたっぷり!麻婆スープ卵かけご飯。
取ったお皿はたまたまそんなにネギたっぷりではなかったが、ネギたっぷりならより美味しいと思う。
こちらはツナ缶が使われており、実は個人的にあまりツナは好きではないが、こちらは美味しくいただけた。
それぞれのレシピは下記の通り。
なんだかこれ以外にも色々アレンジレシピを作れそうな気がした。
これで麻婆豆腐や麻婆春雨を作っても面白いのかもしれない。
まとめ
いかがだっただろうか。
缶スープのトレンドについて、下記のことをまとめてきた。
・老若男女、様々な人々が利用するエキナカ自販機
・膨大なデータを基に、現在積極展開しているのは缶のスープ飲料
・自販機におけるスープ飲料進化の歴史をたどる
コーンスープの一強時代に新風を吹き込んだ和の味噌汁
和洋の缶スープに選択肢が生まれ、必然とも言える中華系が参入
・エキナカでニーズはあるけど飲料メーカーが商品化していないものはacureブランドで
・ありそうで無かったピリ辛中華スープ「旨辛麻婆スープ」
・缶スープ界の革命児。旨辛麻婆スープを試飲してみた感想
・旨辛麻婆スープは、そのまま飲むよりアレンジレシピが面白そう
旨辛麻婆スープは、2019年12月3日発売予定。
キミも新しい缶スープ体験をしてみてほしい。