ズボラ男子でも手軽にできるメンズスキンケアの手順とポイント

メンズスキンケアの重要性が指摘される機会が増えているが、まだまだ「面倒」「毎日スキンケアなんてやってられない」といったスボラなメンズが多いようだ。
無理もないかもしれない。

身だしなみが求められるような男性は毎日忙しい生活を送っていることが多く、時間をかけてスキンケアをやっている時間がなかなか確保できないものだ。

それゆえ、「面倒をかけずに簡単にスキンケアができる方法はないものか」とスボラな願望を持ったとしても無理はないだろう。

ズボラでも洗顔はしっかりやれ！

ただ、世の女性を見てもわかるように、スキンケアとは手間をかければかけるほど成果が現れるもの、という現実もある。
効率よくできるメンズケアは多いに採用するべきだが、ズボラな者であっても最低限のことはやっておきたい。

そんな最低限のメンズスキンケアの鉄則が洗顔だ。
スキンケアのすべての基本、どんなに手軽にできて効果が得られるスキンケア製品を使っても、洗顔ができていないとスキンケアは成り立たないと言ってもいいだろう。

言い方を変えてみよう。
洗顔をしっかり行っていないと、化粧水だの乳液だのといったスキンケア製品をたっぷり手間暇かけて使ってケアをしても、十分な効果は期待できない。

逆に洗顔さえしっかり行っていれば、少々手抜きなケアでも効果が期待できるのだ。

その理由を説明しよう。まず洗顔の目的とは何か？
汚れ、特に分泌された皮脂を洗い落とすことだ。皮脂が蓄積していると臭いなどの不衛生のもとになるわけだが、それだけでなく、皮脂が皮膚に蓄積し、毛穴を詰まらせることで、スキンケア製品が肌に浸透するのを妨げてしまう。

これが先程述べた、化粧水や乳液を一生懸命使っても洗顔ができていないと効果が実感できないという大きな理由だ。

しかも、男性は女性に比べて皮脂の分泌量が多いと言われている。
説明されるまでもなく、日々の生活の中で実感できる男性が多いはずだ。

もともと皮脂の分泌量が多いところに洗顔をしっかり行っていないと、肌の状態が悪化し、スキンケアの効果も得られなくなってしまう。
こうした理由から、「いくらズボラでも洗顔は怠るな」という大前提が出てくるわけだ。

とはいえ、それほど熱心に洗顔を行う必要はない。
あくまで必要な範囲内で、毎日しっかり洗うことを心がけたい。

要はスキンケアの妨げになる余分な皮脂を除去することにあるわけだから、過剰に意識して必死になって汚れを落とす必要はないわけだ。

ポイントは、洗顔料を肌につける前によく泡立てることだ。
洗顔の作業そのものよりも、こっちに手間をかけよう。

洗顔の大原則は「指でこすって落とす」ではなく、「泡の吸着力で落とす」だ。
よく泡立てれば、泡が勝手に汚れを落としてくれる。

泡立ちのよい洗顔料を使う、または泡立てネットを使用するなどして、しっかり泡立てた状態で洗顔しよう。
泡立てに手間をかけたほうが、かえって洗顔の過程の手間を省くことができる。

もうひとつ、洗顔についてはやりすぎないように注意しよう。
皮脂は本来、皮膚の水分を保ち、保護する役割も担っている。

そうした必要な分の皮脂まで落としてしまうと、肌のかさつきや紫外線のダメージを受けやすくなるといった問題を抱えてしまいかねない。

ズボラな人ならそんな神経質に洗うような心配はないかもしれないが、一応念を押しておく。

洗顔の後は化粧水をたっぷり使え！

はっきり言ってしまえば、スボラ男子のスキンケアは洗顔と化粧水で完結すると言ってもいい。
よほどの肌のトラブルでも抱えていない限りは、この2つの手順を行うだけでも十分にケアができる。

この2つは世の女性にとっては当たり前の手順だが、男性の間ではほとんど行われていないのが現状だろう。
だからこそ、しっかり行うことで世の男性と大きな差をつけることができるというわけだ。

化粧水の主な目的は、肌に水分を与えること、外部からの刺激から肌を保護することだ。
洗顔後は皮脂が取り除かれ、水分も洗い流されていることで、刺激に敏感な状態になっている。

その状態で外出して肌を外気に晒してしまうなど問題外、必ず化粧水でケアしておこう。

こうした理由から、ヒゲ剃りの後に化粧水を使用するのもおすすめだ。
ここでも、しっかりケアする男とそうでない男との間に大きな差が出ると言っていい。

朝出勤前にあわててヒゲを剃って家を出て、剃った部分を刺激に晒す…実際にヒリヒリした経験がある人も多いはずだ。
とりわけ空気が乾燥する冬場にそれをやってしまうと、かなりのダメージになってしまう。

ヒゲを処理した後は化粧水でケア、これはスボラだろうと、几帳面だろうと、必ず忘れずに行っておきたい部分だ。

では、化粧水はどうやって使えばいいのだろうか？
難しいことは何もない。とにかく惜しまずにたっぷり使うことだ。

女性向けのスキンケアでも、化粧水は高価なものを量を惜しんで使うより、安いものを惜しまずにたっぷり使ったほうがよいという意見もある。
スボラ男子なら、量を加減せずに思う存分使うのは得意だろう。
細かな使い方など特に気にせず、たっぷり使うようにしよう。

世の中には「プチプラ化粧水」と呼ばれる低価格の化粧水も多く売られている。
1000円程度で購入できるものもあるから、ズボラだけでなく、ケチな男性諸君にもおすすめしておきたい。

ちなみに、一般的に化粧水は手にとった上で、顔にかける形で使用する。
バシャバシャと水で顔を洗うように使っても良いのだが、それだと化粧水が垂れてしまうので面倒、というズボラな人もいるだろう。

そんな人にはスプレータイプの化粧水がおすすめだ。
何しろ顔に向かって数回プッシュして顔になじませるだけでOK、

これも面倒という人がいれば、もはやスボラを通り越して、つける薬がない面倒くさがりと言わざるを得ないだろう。

スボラ男子におすすめなその他のメンズスキンケア１：オールインワン

このように、洗顔と化粧水さえしっかり行っていれば、メンズスキンケアはほぼOKだ。
「透き通るような美しい肌」「すべすべななめらかな肌」など、高い次元を求めていれば話は別だが、そんな肌を求めるなら、スキンケアの方法を考えるよりもまずズボラを改める方法を考えるべきだろう。

一般的なメンズスキンケアなら、洗顔で汚れと余分な皮脂を落とし、化粧水で潤いを与えて肌を保護する。
この2つの手順でOKだ。

手順も少なく簡単にできるだけに、毎日しっかり行えるかどうかが鍵になる。
ズボラな人は、この手順を毎日の習慣としてしっかり根付かせられるかどうかが生命線となりそうだ。

では、その他に何かケアはないか？
ズボラだけど、もうちょっとスキンケアをプラスアルファしておきたい。

そんな欲張りな御仁におすすめなのが、オールインワン化粧品だ。
オールインワン、つまり、ひとつの化粧品でスキンケアのすべての手順を行うことができる優れものだ。

「そんな便利なものがあるなら面倒なスキンケアなんてしなくていいじゃないか！」と抗議の声を上げる御仁も居るかもしれない。
その通り、世の中にはこんな楽な手段もあるわけだ。

オールインワン化粧品でも洗顔は行う必要があるが、その後の化粧水や乳液、美容液のケアを、このタイプの化粧品を使うだけでカバーすることができる。

化粧水だけでは少々心もとない、でも他のスキンケア製品を使うのは面倒だし、金もかかりそう。そんなぜいたくな悩みを持っている人は試してみるとよいかもしれない。

ズボラ男子にとって最高の選択肢のように思えるオールインワン化粧品だが、注意点もある。
それは、肌との相性がはっきり分かれる傾向があることだ。

何しろ化粧水、乳液、美容液の役割を1本でこなすわけだから、肌質に合わないと不満を感じやすいのだ。
男性の場合、先程も触れたように女性に比べて肌が脂っぽい傾向があるから、乳液の効果のせいで肌がぬるぬるした感じになってしまうこともある。

また、さっぱりした使い心地を好む人にとってはあまり向いていない面もあるだろう。
女性にとっては普通のケアでも、男性にとっては使いすぎの感じになってしまうのはよくあることだ。

通常のスキンケアなら、化粧水が自分に合わなければ新しい化粧水に変えてみればいいし、乳液は合っているならそのまま使い続けることができる。
しかし、オールインワン化粧品の場合はいずれかに不満を感じた場合に、すべてのスキンケア環境を変更する必要がある。

化粧水だけ変更、といった調節が難しいわけだ。

だから、オールインワン化粧品はズボラ男子に向いている面もあるが、それは自分に合った製品を見つけられるかどうかにかかっていると言えるだろう。
ネットで情報収集もできるし、情報のチェックは毎日のスキンケアに比べれば手間はかからないだろうから、じっくりと製品選びを行いたい。

スボラ男子におすすめなその他のメンズスキンケア２：パック

もうひとつ、ズボラ男子におすすめしたいのがパックだ。
あなたの恋人や家族が家で使っているのを見たことがあるかもしれない。

大きく分けて、顔に貼り付けるシートタイプと、クリームを顔に塗布するタイプがある。
どちらも顔全体に美容成分を浸透させることで効果を発揮する。

シートタイプならそれこそ顔に貼り付けるだけなので、何の面倒もない。
手間がかからないという点では、まさに最高のアイテムとなってくれるだろう。

それに対して、クリームタイプは顔に塗らなければならないので、面倒くさいと感じる人もいるかもしれない。
しかし、クリームタイプの中にはスリーピングパックというものもある。

就寝前に顔に塗って、そのまま睡眠をとってOKというタイプだ。
つまり、寝ている間に勝手にスキンケア効果が発揮されるというわけで、まさに「果報は寝て待て」、究極のスボラアイテムと言っても過言ではないだろう。

メンズスキンケアの最大の問題点は、仕事などで忙しいとなかなか毎日しっかりケアできない点だ。
夜遅く仕事から帰宅して、ぐったりしているところに「化粧水でケアしろ」「外回りで乾燥した肌を乳液で潤せ」と言ったところで、面倒くさくてやってられないものだ。

これはズボラ男子だけでなく、むしろ一生懸命働いている人こそ抱えやすい問題だ。
しかし、このスリーピングパックならちょっとひと手間、洗顔してパックを塗るだけで、あとはベッドに直行すればスキンケアの出来上がりだ。

スボラでも簡単にできるメンズスキンケアの方法はいくつもある。
大事なのは基本を踏まえること、そして手順を省かずに行うこと、そして自分に合ったスキンケア製品を使うことだ。

ズボラであることを恐れずに、遠慮なく手軽なスキンケアをやっていこう。