長い冬が終わってようやく春、そして新しい元号を迎えるこの時期に、サントリー天然水ブランドから新商品が登場するという知らせを受け、先日取材に行ってきた。
新しいアプローチは、グリーンティー。
そういえば先日の記事で、クラフトボスでもグリーンティーが出るんじゃないかみたいなことを書いたが、これでしばらくはなさそうである。
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ともあれ伊右衛門という緑茶ブランドの柱を掲げるサントリーが、どういうコンセプトで新しいグリーンティーを提案するのか。
今回は「【クリーンでグリーン】サントリー天然水GREEN TEAの新商品発表会に参加してきた」と題し、サントリー天然水GREEN TEAについてまとめていこうと思う。
斬新な試みを繰り返してきたサントリー天然水ブランドから、新しいアプローチ
サントリーの天然水ブランドと言えば、「天然水」と銘打ちながらも斬新すぎる様々な商品を提案してきていた。
朝摘みオレンジなどのフルーツフレーバーや、ミルクティーなのに透明なPREMIUM MORNING TEA、あとはDSRでご紹介したピーカーなどもある。
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あとは個人的に、ヨーグリーナには相当ハマって連日のように飲んでいた。
そんなサントリーから新しく発売されるのはGREEN TEA。
つまりは緑茶である。
急須でお茶を淹れる習慣がない20~30代がターゲット
新しい緑茶がターゲットにするのは、サントリーが言うところの「非・急須茶世代」。
年齢層で言えば20~30代に多いそうだ。
急須で緑茶を淹れる習慣が無く、選ぶドリンクも多様で、定期的にローテーションされる。
そんな中に今回の緑茶も組み込んでもらいたいということのようだ。
ターゲットが求めるものは”ストレスフリー”
そんな非・急須世代のターゲットが求めるのは「ストレスフリー」。
社会人になりたてであったり、社会人になってからも様々な変化にさらされ、日々ストレスを感じている。
その他にもそれこそ50~60代が中心の急須世代との世代間ギャップや、女性であれば育児や介護の疲れなどもあるだろう。
あとはSNSに疲れるのも現代的と言える。
そういえば先日面白い話を聞いたが、若年層はSNSを始めとするネットでの出会いに寛容で、リアルには及び腰。
逆に年齢層が高くなると、リアルには積極的なのにネットでの出会いには及び腰になるようだ。
しかし、だからこそのSNS疲れもあるのかもしれない。
そんなストレスを、わずかながらも緩和できる商品を目指したそうだ。
キーワードは清冽(せいれつ)
新商品発表会の中で度々聞かれたキーワードは清冽(せいれつ)。
そんなに聞きなれた言葉ではないが、辞書を紐解くと下記の通り書かれている。
せい‐れつ【清×冽】
[名・形動]水などが清らかに澄んで冷たいこと。また、そのさま。
※コトバンクより引用
自然や、水を大切にしているイメージのあるサントリー。
それを活かし、
「清冽な空気でこころをまっさらにして
前向きにしてくれるストレスフリーなお茶」
が作られた。
その自然のイメージはパッケージにも活きており、ボトルの形状は水が流れる雰囲気をイメージしているんだとか。
サントリー天然水GREEN TEAは、お茶の美味しいとこどり
急須を使わない世代へのアプローチとして、ストレスフリーのためにはすっきりとさわやかで、飲みやすいことは必須。
ただ、それでも緑茶のおいしさは味わってほしいということで、革新的な技術と、サントリーの長年の知見が活かされているらしい。
まあ、詳しい話はわからないが、とりあえず緑茶の味わいや香りを活かしながらも、非・急須世代が嫌いそうな苦みや渋みは十分に抑えているとか。
そして、”天然水”でありながら、色は鮮やかな緑色。
ミルクティーですら透明にしてきた天然水ブランドなのに少し意外な感じもするが、サントリー的には透明飲料に対するユーザーの”飽き”を少し感じたこともあるようで、今回はストレートに緑色になったらしい。
テーマは”グリーンティーは緑茶の未来だ”
発売は4月16日だが、4月9日から大々的にPRをスタートするそうだ。
今までとは違うターゲット層に緑茶をアピールすることになるので、この日は教えてもらえなかったが、そういう世代に合致しそうな広告を考えているらしい。
テーマは”グリーンティーは緑茶の未来だ”。
緑茶、ではなく、グリーンティーという新しいカテゴリー創造に気合いを入れていることが伝わった。
サントリー天然水GREEN TEAを筆者が実際に飲んでみた感想
そんな天然水GREEN TEAを実際に筆者が飲んでみた感想としては、やはり非常にすっきりとしている印象が強い。
苦みや渋みが薄く、全体的に軽やかでさわやかな印象だが、その中にしっかりと緑茶の甘味は感じる。
私自身、急須で淹れたお茶を飲まなくなって久しいので、比較的すんなりと受け入れられた。
伊右衛門を愛飲していたり、日常的に急須で淹れた緑茶を飲んでいる人であれば、確かになかなか選択肢には入ってこないように思う。
他の人の感想によっては「緑茶味の水みたいだ」というものもあった。
ただ、そういう意味でしっかりと棲み分けができているように感じる。
天然水GREEN TEA×芋焼酎大隅
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サントリーのオススメの飲み方の中に緑茶割りがあったので、せっかくだし天然水GREEN TEAでも試してみた。
大隅特有の芋焼酎の華やかな香りと、天然水GREEN TEAのさわやかな緑茶の香り。
一般的な緑茶割りほど緑茶の主張が強くはなく、それでも一般的な水割りと違って緑茶の風味は混ざり合っているので、一風違った美味しさが楽しめる。
こちらの呑み方もぜひオススメしたい。
まとめ
いかがだっただろうか。
サントリー天然水GREEN TEAについて、下記のことをまとめてきた。
・斬新な試みを繰り返してきたサントリー天然水ブランドから、新しいアプローチ
・急須でお茶を淹れる習慣がない20~30代がターゲット
・ターゲットが求めるものは”ストレスフリー”
・キーワードは清冽(せいれつ)
・サントリー天然水GREEN TEAは、お茶の美味しいとこどり
・テーマは”グリーンティーは緑茶の未来だ”
・サントリー天然水GREEN TEAを筆者が実際に飲んでみた感想
・天然水GREEN TEA×芋焼酎大隅
サントリー天然水 GREEN TEAは、2019年4月16日(火)より販売される。