余市と聞いてキミは何を思い浮かべるだろうか。
色々意見はあるかもしれないが、朝ドラの影響などもありウイスキーを思い浮かべる人が結構いるんじゃないかと。
ウイスキーではないとしても、ワインを思い浮かべる人は多くはないはず。
しかしそんな状況がサッポロによって変わるかもしれない。
1984年からワイン用ぶどうの契約栽培をスタートしているサッポロが、日本ワインブランド「グランポレール」誕生20周年を記念して余市のワインを数量限定で販売している。
今回は「【ウイスキーだけじゃない】サッポロが打ち出す余市のワイン」と題し、余市の特徴が詰まった3種類のワインを特別に試飲させていただいたので、感想も含めてまとめていこうと思う。
余市の個性を表現した3つのグランポレール
グランポレール 余市ぶどうのスパークリング
1つ目は余市ぶどうのスパークリング。
サッポロは北海道余市郡余市町に6戸の契約栽培農家があり、その中でもケルナー、バッカス、ミュラートゥルガウという3種のぶどうを最適な比率でブレンドした白の微発泡スパークリングワインである。
取材時にウエルカムドリンクとしていただいたが、まさしく食前酒やウェルカムドリンクにふさわしくさわやかで、非常に飲みやすかった。
味わいはみずみずしくフルーティ。契約農家の皆さんの丁寧な仕事が伺える。
こちらも数量限定商品ではあるものの比較的価格は抑えられており、幅広い層が手に取りやすくなっている。
グランポレール 余市ぶどうのスパークリング [ 白ワイン 辛口日本 600ml ]
グランポレール 余市ピノ・ノワール ブラン・ド・ノワール<トラディショナル・メゾット>2020
2つ目は黒い果皮を持つピノ・ノワール種のぶどうを使ったブラン・ド・ノワール。
「ブラン」というので赤ワインをイメージしてしまったが、白のスパークリングワインである。
実際ブラン・ド・ノワールのスパークリングは珍しいらしく、ピノ・ノワールを使っているおかげで一般的な白のスパークリングワインよりも味わいがしっかりしており、料理にも合わせやすいというお話をワインテイスター/ソムリエでグランポレールブランドアンバサダーの大越基裕さんがお話しされていた。
個人的に同じスパークリングワインでもここまで味わいが違うのかと衝撃的だった。
瓶内二次発酵のスパークリングワイン自体そんなに飲む機会が多くないためか、非常に複雑な香りと味わいだった。
瓶内二次発酵だけでなく素材の違いも当然あだろうが、余市ぶどうのスパークリングと飲み比べると違いは一目瞭然。
余市ぶどうのスパークリングも美味しいと思ったのに、改めて飲むと味わいや香りが物足りなく感じる。
ワインだけでなくお酒の値段に踊らされることは多いが、このブラン・ド・ノワールはお値段相応というか何というか、ストレートに美味しい。
グランポレール 余市ピノ・ノワール<登町selection>2018
最後は余市ピノ・ノワール<登町selection>2018。
こちらも同じく余市のピノ・ノワールを使っているが、ビジュアルやイメージ通りの赤ワインである。
北海道余市弘津ヴィンヤードという契約農家が育てたピノ・ノワール種ぶどうの中でも、特に房が小ぶりな区画のぶどうを早めに収穫したとのこと。
商品名の「selection」はその点に由来している。
そう聞くとより一層ありがたみが増さないだろうか。
実際飲んでみるといちごなどを思わせる甘みと、繊細さを感じる香りや味わい。
舌触りがよく滑らかで、赤ワイン特有のクセは良い意味で強くないように感じる。
まとめ
いかがだっただろうか。
余市産のワイングランポレールについてまとめてきた。
個人的に名前ばかり意識してまだ行ったことがない余市。
美味しいウイスキーができるから水も美味しいであろう想像はついたが、良質なぶどうも栽培できる環境というのは徐々に認知が広まっているようで、今や目をつけているのはサッポロだけじゃないとか。
この先余市が一大ワイン産地になる日も来るのかもしれない。
そうなる前の先行投資。
キミもぜひ一度お試しあれ。