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【「汚い言葉を使う人ほど正直者」であることが研究で判明】したらしいけど

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【「汚い言葉を使う人ほど正直者」であることが研究で判明】したらしいけど

キミは普段からキレイな言葉を使っているか?
どれくらいがキレイで、どのくらいが汚いのかという境界線も難しそうだが、この度「「汚い言葉を使う人ほど正直者」であることが研究で判明」したそうだ。

 

Frankly, we do give a damn: The relationship between profanity and honesty | Gilad Feldman – Academia.edu
http://www.academia.edu/29725191/Frankly_we_do_give_a_damn_The_relationship_between_profanity_and_honesty

A new study linking profanity to honesty shows people who curse are more authentic — Quartz
https://qz.com/881289/a-new-study-linking-profanity-to-honesty-shows-people-who-curse-are-more-authentic/

 

ただ、これに関して私自身思うことがあるし、ネットではどんな意見や反応があるのかをまとめていく。

3つの研究結果を調査

そもそもどんな研究でそれが判明したのかというと、3つあるそうだ。

 

1:276人の男女に「個人レベルの汚い言葉の分析が目的で、一般的に人は悪い言葉を使っている」という事実を伝えた上で、「人気の汚い言葉リスト」から、それぞれの汚い言葉から連想する怒り・恥などの感情を答えてもらう。

2:世界中から7万人の被験者を集めて、Facebookの更新内容から汚い言葉の使用頻度を割り出し、抽出された内容を分析。

3:社会レベルの傾向を調べるため、アメリカ48の州で2012年にセンター・フォー・パブリック・インテグリティで公的に行なわれた「Integrity Analyses(誠実性分析)」のデータ。

 

これらを調べて総合的に検証したところ、「汚い言葉を使う人ほど正直者」であることが研究で判明したらしい。

 

「汚い言葉を使う人ほど正直者」←そりゃあそうだ

 

研究することはすばらしいし、データによってその信頼性や社会性は格段に高まることは理解できる。

ただ個人的に思うのは、「そりゃあそうだ」という感想。

 

「汚い言葉」を使うってことは思ったことをすぐに口に出していたり、あまり考えないで直感的に言葉を発しているんだろう。
「歯に衣着せぬ」なんて言葉もあるくらいだから、何も取り繕わなくていい、取り繕っていないんなら正直な言葉を発しているに決まっている。

 

ネットでの意見は?

ネットではこんな意見があるようだ。

・きれいな言葉を使う奴や無口な人はどういう分類に入るんだろ
・正直かもしれないけどトラブルメイカーだろなw
・自分の欲望に正直
・正論ばっかの積み重ねは、
小学校のホームルーム以下だしな。
・カツラの人は優しい言葉をつかう
・ここで言う正直者って社会不適合者の事
・綺麗な言葉使っても違和感ある人と無い人がいる不思議

※ネットでの書き込みを抜粋

 

正直者であることに、どれほどの意味があるか

率先してウソをつけというわけじゃないし、正直であることを否定はしないが、正直であることにどれほどの意味があるのか、とは思う。

 

「ありのまま」なんて言葉がアナ雪の影響で流行ったりもしたが、エルサにしたって、正直になった結果雪の城にこもらざるを得なくなった。
それが幸せなのかどうかは当人にしかわからないが、少なくとも一般社会には適合できていない。

なんでもかんでも人に合わせたり、会社や社会に迎合しすぎるのもどうかとは思うが、自分の好き勝手、正直に気の赴くままに生きるとしたら、できることはそれなりに限られる。

 

もちろん正直に生きていけるならそれが一番ではあるが、世の中はそれだけでは生きていけないことがほとんどじゃないだろうか。

極論を言えば、服を着ることだって、化粧をすることだってある意味では「正直」ではない。
化粧なんかは、文字通り「化」けてるんじゃないかと思ってしまう人もいる。

 

「正直者が馬鹿を見る」とはよく言ったもので、実際そんな場面のほうが多いように思う。

それに、正直に伝えないほうが良いことも数多く存在するんじゃないだろうか。

 

・カツラやハゲのこと
・過去の恋愛経験
・自分の収入や貯金
・宝くじで高額当選したこと
・余命
・不平や不満
・相手の変化について(「太った?」「老けた?」)

などなど、正直に伝えたらきっと大変なことになる。

何にでも正直な人が悪い人とまでは言わないが、日常生活で色々苦労をしたり、損をしたりはするだろうからもったいないとは思う。

 

日常生活を送っていくためには、正直なだけではいられない

人里離れた場所で、誰の助けも借りずに自給自足で生きていくなら別に正直者でも良いだろう。
だが、人と関わりながら一般社会の中で日常生活を送っていくなら、正直なだけではいられない。

先ほど挙げたような身だしなみのこともそうだし、就活や転職などをするなら面接があるだろう。
そこでキミは、正直に自分のことを話すだろうか?

 

そして大体の人は敬語なんか使いたくないと思うが、ビジネスの世界や、目上の人と話す時にそれで通用するだろうか。
・・・しないよな。

例え起業したり、独立したとしてもそれは変わらない。
クライアントがいるなら敬語は必要だし、BtoCのビジネスでも敬語は必要になってくる。

 

あとは、恋愛もそうだ。
もちろん親密になったり、夫婦になればあまり気を遣わず、正直なやりとりができるかもしれないが、恋愛の初期段階ではそうはいかないよな。

「自分に正直だから」
と言って、無精髭で髪はボサボサ。パジャマのままでデートに行ったら、女子は速攻帰るだろう。

 

自分に正直に、キミの行きたいところや食べたいものをすべて優先したら、少なくとも女子はあまり良い気はしないはず。
奇跡的にガッチリ趣味や興味が合っている可能性はあるが、そんなのは何万分の一の確率だろう。

すべてのことに正直になるというのは、つまりはそういうことだ。

 

何に対して正直になるか

だからといって、正直なことは悪いことではないし、正直になったほうが良いこともある。

重要なのはなんでもかんでも正直になるのではなくて、「何に対して正直になるか」じゃないだろうか。

 

例えば自分のやりたいことややりたくないこと、これには正直になっても良いと思う。
もちろん犯罪になるようなことだったり、生活が脅かされるものはダメだが。

そういうことにフタをしてもろくなことはないし、結果的に大きな後悔を生む。

 

どこかで聞いた話では、人生最後の瞬間に心残りになるのは、「やったことへの後悔」よりも「やらなかったことへの後悔」だそうだ。

 

Appleの創業者であるかのスティーブ・ジョブズも、こんな名言を残している。

「もし今日が自分の人生最後の日だとしたら、今日やる予定のことを私は本当にやりたいだろうか?」
それに対する答えが“NO”の日が幾日も続くと、そろそろ何かを変える必要があるなと、そう悟るわけです。

 

正直になる場面、正直になる事柄を見極めて、正直を使い分けていこう。

 

まとめ

いかがだっただろうか?

今回は「汚い言葉を使う人ほど正直者」を検証するためにどんな研究が行われたのかや、それに対するネットの意見、正直者に関する私の意見や見解などをお伝えしてきた。

 

やはり個人的には、何でもかんでも「正直者」であることにそこまでの価値があるとは思えない。
「自分に関することに正直になる」というのが一番しっくりする。

ただそれも、他人に迷惑をかけたり犯罪につながることはもちろんNGだが。

 

正直は難しい。
人生も、難しい。

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