2023年10月に実施される酒税改正。
第3のビールと呼ばれる新ジャンルは税率が上がる一方、スタンダードなビールは税率が下がり、サワーやチューハイ系などのRTD(Ready To Drink)は税率が据え置かれる。
これにより第3のビールユーザーのRTDへの流入加速が予想されているが、先手を打ってサッポロから新しい視点のRTD商品が販売される。
今回は「サッポロの新提案クラフトスパイスソーダを一足先にガチレビュー」と題し、サッポロが提案する新・食中酒クラフトスパイスソーダについてまとめていこうと思う。
食事に合うではなく食事を引き立てる新・食中酒
RTD市場規模は年々拡大傾向にあり、具体的な推移は下図のとおり。
酒税改正の影響により、2024年以降はさらに加速することも考えられる。
そして新ジャンルからRTDへの流入者が最も重視するポイントは「食事に合うこと」。
次いで「価格が安いこと」「手軽に飲めること」となっている。
このような調査結果からサッポロが導き出したのは、「食事に合う」からもう一歩踏み込んだ「食事を引き立たせる」お酒。
現在主流の甘くない、すっきりした味わいで「食事の邪魔をしない」から食中酒として楽しめるものではなく、「食事を引き立てる、食事がすすむ」というレベルまで追求することでお酒の新しい魅力の提案を目指している。
果汁ではなくスパイスという新しいアプローチ
その発想から生まれたのが2023年9月12日発売のサッポロ クラフトスパイスソーダ。
こちらの大きな特徴は果汁ではなくスパイスを使っている点。
アクセントとして使うことはあっても、スパイスだけで味を設計した缶のチューハイというかサワーは今までに例が無いように思う。
お酒とスパイスと言うと個人的にはクラフトジンを想像してしまうが、ジンの定義として1つ重要なのはジュニパーベリーというボタニカルが使われているかどうか。
というかそもそもクラフトスパイスソーダに使われているのはウォッカだが、一応クラフトジンの選択肢もあったもののジュニパーベリーのこともあり、結果的にウォッカ×スパイスで落ち着いたとか。
その上で無糖なので変な甘さは無く、食事の邪魔をしないどころか引き立てる商品に仕上がっているとのこと。
クラフトスパイスソーダを実際に飲んだ感想
そんなクラフトスパイスソーダを新商品発表会で一足先にいただいた。
グラスに注ぐとこんな感じ。
背景があるのでわかりにくいかもしれないが基本的には無色透明。炭酸がなかなか勢い良く立っている。
一口飲むとまずはショウガを強く感じた。
そして全体的にスパイシーでピリピリ感じる。
いわゆるフルーツの果汁を使っていないためか、より無糖感が強調されていて本当に甘くない。
というかスパイスが効いていてどちらかと言えば辛さを感じるくらいである。
近い味わいの商品としてサントリーの翠ジンソーダ缶が思い浮かんだが、あちらはジンだし柚子や緑茶も使われているのでいくらかマイルドだった。
そういう意味では確かに今までに無かった新感覚の商品なのかもしれない。
とはいえ飲む人を選びそうな印象を受けた。
確実に個性的ではあるので好奇心で手に取る人は多いと思うが、どのくらいリピートされるかと言うと疑問が残る。
ただ、ハマる人はどっぷりハマると思う。
まとめ
いかがだっただろうか。
サッポロのクラフトスパイスソーダについてまとめてきた。
なんだかんだとレビューには書いたが、新しい選択肢が増えることは文句なしに嬉しい。
そして発表会の場のため食中酒と言いながら単体で飲んだので、本当の真価は味わえていないのかもしれない。
クラフトスパイスソーダは2023年9月12日発売。
キミもぜひ一度お試しあれ。