私自身色々な芋焼酎を飲んできたが、何だかずっと印象に残っていた芋焼酎がある。
それは、明るい農村。
芋の中でもかなり香りが強烈で、その分忘れることができず、たまに無性に飲みたくなってしまう。
そんな明るい農村の蒸留所が鹿児島県霧島市にあるというので、行ってみることにした。
何と言うか味も場所も裏切らない明るい農村である。
今回は「明るい農村の古酒やハツダレなどなど飲んで飲んで飲まれて飲んで」と題し、明るい農村についてまとめていこうと思う。
その名のとおり「明るい農村」感がバツグンの霧島町蒸留所
明るい農村が代表銘柄である株式会社霧島町蒸留所。
創業は明治44年という、歴史ある蒸留所である。
何はともあれとりあえず見てほしい、この「明るい農村」感を。
何だかタイムスリップしたような気分になった。
しかもこの日は天気も良く、非常に清々しい気分だった。
調子に乗ってこんな写真も取ってしまったが、お見苦しいのものなので顔は伏せておく。
ちなみに霧島町蒸留所には54個のかめ壺があり、中には100年以上前のかめ壺もあるそうだ。
歴史の深さを感じる。
【常識?目から鱗?】芋焼酎の度数を下げる方法が個人的に意外過ぎた。
ちなみに蒸留した芋焼酎の原酒は、アルコール度数が40度近くある。
しかし、普通の芋焼酎として販売できるアルコール度数は25度。
アルコール度数を下げる必要がある。
私は寝かせたり、さらに何かの加工を行ってアルコール度数を下げるのかと思っていたが、意外と言えば意外、当たり前と言えば当たり前な方法が使われていた。
それは、水を足すこと。
ビン詰め前の芋焼酎に水を加えてなじませ、既定のアルコール度数にまで調整するそうだ。
キミが知っていたなら「何を今さら。。。」という感じだろうが、少なくとも私にとっては目から鱗だった。
明るい農村がどのように造られているのかについては、YouTubeに動画があったのでそちらを載せておこうと思う。
一般の方でも見学可能な霧島町蒸留所
霧島街蒸留所は、誰でも見学ができる。
しかもスタッフの方がカンタンな見学ツアーを実施してくれるので、時間に余裕があるなら見学することをオススメする。
蒸留所の中には、焼酎の製造工程をまとめた絵もある。
そしてこちらが蒸留所の中や、蒸留機などである。
中村酒造場と比べると、蒸留機の数や規模の大きさに圧倒された。
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ただこちらもやはり、河内源一郎商店の種麹を使っているそうだ。
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明るい農村だけでなく、焼酎好きにとっては天国とも言えるショップ
蒸留所にはお酒が買えるショップも併設されている。
明るい農村自体都内のスーパーなどではあまり見かけないが、ショップにはスタンダードな明るい農村はもちろん、明るい農村だけでも数種類あり。それ以外にもブルーベリー酒や麦焼酎などもある。
ただ時期によって品揃えは変わるので、事前に確認してみてほしい。
そして何が天国なのかと言うと、お酒の試飲がバンバンできること。
ちゃんとお水も用意されているので、試飲の時にはくれぐれも水も一緒に飲んでほしい。
ボトルの焼酎のほかに、かめ壺焼酎も試飲ができる。
こちらの方がより雰囲気があって良いかもしれない。
こちらはスタンダードな白芋の明るい農村。
そしてこちらは赤芋の明るい農村。
こちらは農家の嫁という焼酎で、なんと焼き芋焼酎。
確かに香ばしさのようなものをより一層感じた。
上の焼き芋焼酎はムラサキ芋で、白芋とコガネセンガンという芋を使った焼き芋焼酎もある。
つまみを持ち込んで酒盛りでもしたい気分になったが、味見程度にとどめておいた。
まあ、当たり前だが。。。
焼酎のうまみが凝縮された「初垂れ(ハツダレ)」
ちなみに蒸留したての焼酎は65~70度ものアルコール度数になるそうで、それを「初垂れ(ハツダレ)」と呼ぶ。
その後にどんどん熱を加えることでアルコール度数は下がっていき、「中垂れ(ナカダレ)」「末垂れ(スエダレ)」という順番で出てくるそうだ。
スエダレのアルコール度数は、何と10度程度。
なので10度~70度という60度も度数が違う状態になるが、最終的には混ざって38度くらいになるそうで。
先ほど書いたとおりそんな芋焼酎に水を加え、一般的な規格の25度にアルコール度数を調整するわけである。
しかし明るい農村のハツダレは購入することができる。
さすがにアルコール度数は少し抑えられているが、それでも44度なのでかなり強い。
私も試飲したが、相当ガツンと来る。
ただ、最初に取れる焼酎ということもあり、うまみが凝縮されている。
度数は強いが、一度飲んでみる価値はある。
3年古酒 明るい農村「豊穣の実り」を実際に飲んでみた
色々試飲した結果、私は3年古酒 明るい農村「豊穣の実り」という芋焼酎を購入してみた。
蔵元限定であり、しかも古酒。
念のために説明しておくと、古酒というのは熟成させたお酒のことである。
時間をお金で買う贅沢。
とはいえ、そこまで値段が張るものでもない。
しかもショップで購入したら、「霧島の名水 明るい農村」をおまけしてもらった。
こちらは地下144メートルを水源とする天然水であり、長い年月をかけてろ過され、磨き上げられたミネラル豊富な水だそうだ。
明るい農村の仕込みに同じ水が使われているかはわからないが、同じ土地の水。
合わないわけはない。
ということで、水割りでいただいた。
アルコール度数は他の一般的な芋焼酎と同じ25度。
ただ、さすがは古酒。
より味に深みがあるように感じる。
そして水もやはりマッチしているように感じられ、きっと他の水での水割りよりも美味しいと思う。
比べてはいないが、キミもどうせ飲むなら「霧島の名水 明るい農村」を使ってもらいたい。
一応こちらのお酒も含め、オンラインショップで購入はできる。
https://akarui-nouson.jp/wp-akjp/?p=157
ただ多分、水は付いてこないんじゃないかと。
やはりベストは霧島市に行くことだろう。
まとめ
いかがだっただろうか。
明るい農村について、下記のことをまとめてきた。
・その名のとおり「明るい農村」感がバツグンの霧島町蒸留所
・【常識?目から鱗?】芋焼酎の度数を下げる方法が個人的に意外過ぎた。
・一般の方でも見学可能な霧島町蒸留所
・明るい農村だけでなく、焼酎好きにとっては天国とも言えるショップ
・焼酎のうまみが凝縮された「初垂れ(ハツダレ)」
・3年古酒 明るい農村「豊穣の実り」を実際に飲んでみた
知らずに飲むのと、知って飲むのとでは全然違う。
飲めるお店はそこまで多くはないが、明るい農村を今まで以上に楽しめそうに思う。
キミが芋焼酎好きなら、一度は飲んでみることをオススメする。