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【ビジネス怪談】とある友人フリーランスに、本当に起こったコワイ話

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【ビジネス怪談】とある友人フリーランスに、本当に起こったコワイ話

私自身、フリーランスとして活動を始めて結構時間が経ったが、請求や支払いに関してはどうしてもデリケートになる。

友人・知人などから支払いの遅延や契約の行き違いなど色々話を聞くことはあるが、今回はその中でも「本当にそんなことあるの?」と思うような「コワイ話」があったのでお伝えしたい。

 

フリーランス予備軍、現役フリーランス必見である。

今回は「【ビジネス怪談】とある友人フリーランスに、本当に起こったコワイ話」と題し、フリーランスの友人がとあるクライアントから受けた驚きの仕打ちについてまとめていこうと思う。

フリーランスの友人が請け負っていた副業のクライアントと業務内容

コワイ話の主人公である友人はフリーランスになってから10年近く経っており、キャリアはそこそこある。

本業も業務委託としてフリーランスで働きながら、それ以外の時間にはまた別のクライアントからの業務を副業として請け負っていた。

 

まずは、友人とそのクライアントとの関係について。クライアントの会社は仮にG社としておく。
依頼されていた業務内容は、ECサイトの構築だった。

どんなECサイトかと言うと、Instagramで数万〜数十万人のフォロワーを持つ、いわゆるインフルエンサーが手掛けるブランドの服などを販売するサイト。代表的なサイトは1日5万PV程度あり、月商3,000万円を超えるサイトもあったとか。

 

クライアントの社長は元YouTuberで、当時26歳くらい。事前にググってみたところイケメンで一部では有名らしいが、友人は知らなかったしオフィスで挨拶をした時には「胡散臭い詐欺師みたいな見た目」という手厳しい感想。

事業のきっかけは、おそらく社長がYouTuber時代にインフルエンサーと仲良くなったことから始まっており、社長が若いのもあって社員も全員が20代前半のイケイケな雰囲気だったとか。

 

前頭葉と大胸筋が繋がってる?ガチムチマッチョ系CTOのT氏

ただ、友人とトラブルになったのは社長ではなくその会社の社員。
仮にT氏としておく。

T氏はその会社のCTO。一応説明するとChief Technology Officerの略であり、最高技術責任者のこと。
東北地方出身の24歳で、私から見たら十分にマッチョだと思う友人が「筋肉もりもりのマッチョ体型」と言っていた。

 

友人は最初からG社と直接仕事をしていたわけではなく、T氏が個人で請け負う案件にクラウドソーシングサービスを通じて携わったことから関係が始まったそうだ。

その後、T氏からトラブルとなる案件のキックオフメンバーに誘われ、G社と契約することに。

ただ友人には本業があり、あくまでも副業での業務になることは伝えており、T氏も了承済みだった。

 

友人とT氏は1年くらいの付き合いになるそうだが、「完全な日本人なのに日本語が変」「途中マジで何言ってるかわからない」「こいつの前頭葉は大胸筋と繋がってるのか?」など、なかなか酷いことを言っていた。

ただ、詳しく聞いてみると確かに酷い。

 

・自称エンジニアなのにhtml、cssが一切できない
・ECサイトの管理画面を勝手にいじる
・「絶対に触るなよ!」というファイルをいじる
・友人が作ったページを一瞬で壊す 等

そんなことが日常茶飯事だったそうだ。

 

にも関わらずG社内のやりとりを見ると、友人が開発した内容をあたかもT氏がやったかのように振る舞うなど、したたかな一面もあったとか。

とはいえ友人よりかなり年下のため「そういうものなんだ」と理解し、T氏にはペットをてなずけるような感覚で対応をしていたそうだ。

 

ことの発端はT氏からの唐突な契約打ち切り連絡。しかし、うんざりしていた友人も納得

しかし、そんなどこか憎めないはずだったT氏との間で大きなトラブルが発生し、コワイ話へと繋がる。

ことの発端は2020年4月。T氏から以下の申し出があった。

・上層部から契約を切って欲しいと言われている。
・本来なら3月末だったが言い出せなかった

・弊社との契約は4月15日までとして、以降は個人間契約にしたい
・ECサイト以外にも複数の案件を抱えているので手伝ってほしい

 

フォローのように他の案件の話はあるものの、要は4月いっぱいでの唐突な契約打ち切り。

ただ契約書類のやりとりが無かったり、支払いの遅延が何度かあったりなど、以前から友人はG社のやり方には疑問や不信感を抱いていたそうだ。

 

しかも業務依頼や要求は日増しに大きくなり、「あくまでも副業」という当初の約束が無視されている状況にもイライラしていた友人は、4月末での契約終了を受け入れることに。

そんなこんなで最終日を迎えたが、その日も次から次へと依頼が。
しかし1日でできることも限られているので、友人はできる限り新しいエンジニアへのバトンタッチを提案したが、それに対してT氏は不満を吐露。

 

それを聞いて友人はキレてしまい、捨て台詞的なメッセージと請求書を送って最終日は終了した。

 

予定日に請求金額が振り込まれない。T氏から送られた入金履歴の画像には違和感。。。

そして翌月の末日。通常なら振り込まれているはずの4月請求分について、振込の確認が取れない。
T氏にその旨を連絡すると下記の回答が。

「こちらとしても振り込みは既に済んでおりまして、担当者から連絡がなかった場合はこちらも対応のしようがありませんので、ご了承ください」(原文ママ)

 

しかし入金の記録が無いことをしっかり確認している友人が入金履歴を要望したところ、下記の画像が送られてきたそうだ。

そこには確かに振り込んだ記録があった。しかし、友人の口座を再度確認してもやはり入金の記録はない。

しばらく考えた末、友人は添付された画像に違和感を覚えたそうだ。
T氏と友人はどちらも三井住友銀行を使っているため、同じ画面をキャプチャして見比べたところ、明らかに不審な点が見つかった。

使われているフォント、金額と円の文字間隔、赤い横棒の位置。見比べると違いは一目瞭然である。

わかってみれば何ともお粗末な画面の捏造だが、自分だったら気づけたのか少し不安になる。友人も同じ銀行じゃなかったら、同じアプリを日常的に使っていなかったらどうなっていたんだろうか。

 

社会人としてはもちろん、人としての道も踏み外しかねない行為。優しく諭す友人にT氏から驚きの回答

とはいえ明確な不正が発覚。

仕事ができるできないとか、伝え方がうまくないとかならまだ許せたかもしれないが、これは許すことのできない完全なる詐欺である。

 

あたかも入金したかのように見せかけるために行われた、入金履歴の偽造。

社会人としてはもちろん、人としてやってはいけないことじゃないかと。
企業の最高技術責任者が聞いてあきれる。

 

しかし友人も慈悲深いところがあり、最初に不正を厳しく問い質すようなことはせず、人情に訴えかけながら丸く収まるように、やんわりと正式な振り込みを促すメッセージをT氏に送った。

それに対するT氏の回答は下記の通り。

「どういうことでしょうか?
銀行の方と確認取りましたでしょうか?」(原文ママ)

 

私も聞いてポカンとなった。何も響いてはいない。
弱気な人はこれで泣き寝入りをしてしまうんだろうか。

そう考えると本当に恐ろしい。

 

それでも何とか対応する友人に対し、T氏から下記のようなメッセージが。

「本来、3月にて切るところをこちらの方で4月まで伸ばして個人負担していた挙句、そのような対応を狭まれるとは遺憾です。」(原文ママ)

 

指定の期日までに振り込まれず、挙句に入金履歴の偽造をされてすっとぼけられる方がよっぽど遺憾だと思う。

結局その後友人が「こちらは証拠を掴んでいる」ことを匂わせるメッセージを送ったところ、観念したのか数分後に入金があったそうだ。

 

これが、友人が体験したあわや料金未納のトラブルである。

 

後日談。まだ終わっていなかったT氏との因縁

色々あったものの入金が確認できて一件落着かと思いきや、後日談があった。

友人の納品物に対し、T氏から「欠陥があるので直してほしい」という連絡が。しかし理由を聞いても友人の作業が影響しているとは考えにくく、おそらくはT氏のただの言いがかり。

 

友人としても契約は終わっているし、もう関わりたくもないため別の人に依頼するよう伝えたが、それに対するT氏からの驚くべき返答は下記。

「今週中にこちら対応いただけないのであれば、別エンジニアの方にて対応させていただき、その分を請求させていただきますのでご了承ください」

「また請求につきましては、弊社顧問弁護士の方にて相談させていただき、
別の者から連絡するように致します。」(原文ママ)

 

まったく理解ができない。どうしてそうなるんだろうか。
友人も呆れつつも丁寧に返答したが、結局はのれんに腕押し。

記事作成時点で請求は来てないそうだが、何とも後味の悪い結果である。

 

まとめ

いかがだっただろうか。

フリーランスの友人に起こったコワイ話について、下記のことをまとめてきた。

 

・フリーランスの友人が請け負っていた副業の業務の内容
・前頭葉と大胸筋が繋がってる?ガチムチマッチョ系CTOのT氏
・ことの発端はT氏からの唐突な契約打ち切り連絡。しかし、うんざりしていた友人も納得
・予定日に請求金額が振り込まれない。T氏から送られた入金履歴の画像には違和感。。。
・社会人としてはもちろん、人としての道も踏み外しかねない行為。優しく諭す友人にT氏から驚きの回答
・後日談。まだ終わっていなかったT氏との因縁

 

コロナの影響もあり、以前よりも注目が集まっているフリーランスだが、一歩間違えればこういう事態に巻き込まれることもある。

ダイレクトに収益などを受け取れる分、請求や入金に関しては毅然と対応しないと損することになりかねない。

 

しかし現在はフリーナンスというフリーランスの業務などに関する保険も存在するので、キミがフリーランスを考えている、もしくは現在フリーランスとして副業もしているのであれば加入をオススメする。



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