ヱビスであってヱビスじゃないヱビス ニューオリジンとは?

  1. HOME >
  2. >

ヱビスであってヱビスじゃないヱビス ニューオリジンとは?

130年以上の歴史を持つヱビスビール。
伝統は守りながらも、2023年にまた新しい一歩を踏み出そうとしている。

2023年2月21日に立ち上がったCREATIVE BREWは、ヱビスの新ラインでありながらも独創的な商品の提案、そして新しいビールの楽しみかたの提案も目指す試みとなる。

 

今回は「ヱビスであってヱビスじゃないヱビス ニューオリジンとは?」と題し、CREATIVE BREWと第1弾となるヱビスニューオリジンについてまとめていこうと思う。

若手醸造家がメインのヱビスブランド新ライン「CREATIVE BREW」

これまでのビールの概念にとらわれない、新たなビールのおいしさや楽しさに挑戦していくヱビスブランドの新ライン「CREATIVE BREW」。

合言葉は「つくろう、驚きを、何度でも。」
100年以上の歴史を持つヱビスが、その中で培ってきた技術や知見を活かしながらも独創的な商品の提案を目指していく。

 

とはいえCREATIVE BREWはあくまでもヱビスブランドの新ライン。
まったく指標が無いところから新しいものに挑戦していくのではなく、あくまでもヱビスを基軸にしたビールづくりになるとのこと。

そんなCREATIVE BREWの醸造家に抜擢されたのが、若手醸造家の有友 亮太(ありとも りょうた)氏。

サッポロビール株式会社 醸造家 有友 亮太氏

ベルリンに1年留学してBrewmasterという資格を取得した彼は、現在ヱビスの中味開発を担当している醸造家。

醸造の技術に対する正しい理解はもちろんだが、若手醸造家ならではの感性が新たなビールのおいしさや楽しさに挑戦するというコンセプトと合致して白羽の矢が立ったとのこと。

 

そして第1弾となるヱビスニューオリジンは、新しいビールの美味しさを目指して逆に過去にさかのぼるという面白いアプローチをしている。

開発にあたって100年以上にわたるヱビスの歴史を紐解いた結果、1890年のヱビス発売当時に使われていたと思われるドイツ産のホップ「テトナンガー」の活用を思い立った。

テトナンガーのペレット

「高貴で洗練された苦みと香り」が特徴というこちらのホップだが、当時の醸造家の記録からは最大限魅力を引き出せていない旨が書かれていたとか。

今回は昔ながらの手間暇をかけた製法と、現代の設備を組み合わせた製法で当時引き出せなかった「高貴で洗練された苦みと香り」を引き出すことを目指したとのこと。

ヱビス ニューオリジンを実際に飲んでみた感想

そんなCREATIVE BREWの記念すべき第1弾となるヱビスニューオリジンを実際にいただいてきた。

缶の商品は2023年2月21日から期間限定、びんと樽の商品は同年3月14日より数量限定発売となる。

私は樽の商品を試飲させていただいた。

せっかくなのでスタンダードのヱビスとの飲み比べである。

当然ながら見た目は全然変わらないし、ビールなので匂いの違いもほとんど感じられなかった。

一応だが左がニューオリジンで右がスタンダードヱビスである。

わからないので缶の写真を並べようと思う。

 

まずはスタンダードな金のヱビスから。

泡の勢いが良すぎてヱビス様が隠れ気味だが、やはり間違いない。
色々ビールをご紹介しているが、個人的にヱビス派は変わっていない。

重厚なコクと奥深い味わい。
炭酸の具合や泡のやわらかさも個人的にどストライクである。

 

そしてヱビスニューオリジン。

ヱビスの名を冠しているだけあり、基本的な味わいはかなり似ていると思った。

しかし若干スタンダードなヱビスよりも滑らかな味わいで、後味がより甘く感じられる。

人によってヱビスは重く感じるかもしれないが、ニューオリジンはいくぶん飲みやすい印象である。

 

飲み比べると甲乙つけがたい。
しかし歴史や背景を聞くと、ヱビスニューオリジンに加点をしたくなってしまう。

一度に何本も飲むものではないが、たくさん飲むならヱビスニューオリジンをオススメしたい。

まとめ

いかがだっただろうか。

ヱビスの新ラインCREATIVE BREWと、その第1弾となるヱビスニューオリジンについてまとめてきた。

 

ヱビスの味わいを守りながらも、過去と現在をつなぐ新鮮なアプローチに勝手にワクワクさせられた。

今後どこまで広がるかは売り上げ次第の部分もあるそうだが、とりあえず第2弾はもう決まっているらしい。

ヱビス好きにとってはたまらないし、品質や味はある程度担保されているのでキミも安心して手を出して良いと思う。

-