キミは目標があるだろうか。
予定を決めているだろうか。
予定は未定でも構わないが、予定や目標は本来達成するためにある。
わかっていてもなかなかうまくいかないが、他がなかなかできていないことをできているケースを見かけると何となく勇気や希望をもらえる。
お酒業界におけるテルモンは、もしかすると現在そういう立ち位置なのかもしれない。
今回は「サステナブルってこういうこと!テルモンの取り組みに脱帽」と題し、サステナブルシャンパーニュ界をリードするテルモンについてまとめていこうと思う。
テルモンの取り組みはプレス向けの資料から徹底していた
私自身何度も参加させていただいているが、通常プレス向けのイベントでは式次第や当日のプレゼン資料などが紙で配られることが多い。
プレゼン資料は別途メールでというパターンも多いが、それでも商品のプレスリリースや当日の予定などは基本的に紙媒体である。
しかしテルモンのプレスイベントで提示されたのはQRコードのみ。
QRコードを読み取るとキャプチャした下記ページにアクセスすることができた。
キャプチャの画像なので拡大しても文字の判別は難しいかもしれないが、左上から右下に向かってオフィシャルフォト、新商品プレスリリース、プレゼンテーション資料、リーフレット、取材注意事項と書かれている。
そして画像を加工しているが、それぞれタップすると必要な情報にアクセスできるというわけである。
スタンスの見せ方は様々だとは思うが、とりあえず個人的にはこの時点で環境への配慮に対するテルモンの姿勢を十分に垣間見ることができた。
それ以前にそもそもプレスイベントの会場となった八芳園自体が緑豊かな場所だった。
そして実際の会場はこんな感じ。
開放感があってところどころに緑があり、自然が感じられる。
サステナブルシャンパーニュ界をリードするテルモンがすでに実施していること
環境問題やサステナブルへの取り組みに対する重要性が叫ばれて久しいが、個人的にそういう目標を掲げているという話はよく聞くものの、実際にそれを行っているようなケースはまだまだ見かける機会が少ないように思う。
特に日本は残念ながら全体的に行動が遅れているイメージである。
しかしテルモンは目標を掲げつつも、おそらくはまだ多くの企業が着手できていない取り組みをすでに実行に移している。
具体的には下記の通り。
・メゾンテルモンで使用している電力は100%再生可能エネルギー
・全てのトラクターはバイオマス燃料を使用し、車も全て電気自動車
・2021年7月から全ての供給と流通のための航空輸送を完全排除
・各ボトルにはシリアル番号を付け、ラベルにはワインの詳細な組成と製造方法を記載
・製品はボトル以外の外箱などを全て排除
・再生ガラスの使用率0%の透明ボトルの使用を中止
・仏ベラリア社とボトル重量を835gから800gに軽減させる取り組みを実施
もちろん事業内容や企業の規模によってできることできないことはあるだろうが、これだけの取り組みをすでに行っている企業は無いんじゃないだろうか。
中でも飛行機での輸送を完全に排除したことについては、この日ゲストとして登壇していたLiLiCoさんも驚いていた。
現在は船での輸送がメインになっているそうだが、船と飛行機では輸送時間がまったく異なる。
しかしCEOのルドヴィック・ドゥ・プレシ氏は、何を言われようとも船での輸送に必要な期間待ってもらうとおっしゃっていた。
CEOであり職人、こういうこだわりにこの上ない強さを感じるし、これこそが唯一無二のブランドへの道なのかと感じた。
ちなみにテルモンの取り組みには環境保護活動家としても有名なハリウッドスターのレオナルドディカプリオも共感しており、2022年から株主として出資しているとのこと。
テルモンのシャンパンを実際に飲んでみた感想
そんなテルモンのシャンパンを実際に飲ませていただいた。
美しき黄金色に、上品に泡立つ炭酸。
クセが無くスッキリとノドを通っていく。
アルコール度数はある程度高いのにくいくい飲めるので、これは危ないやつだと思いながらもくいくい飲んでしまった。
特に豊かな緑と素晴らしい景観で飲むシャンパンは極上である。
家でしっぽり飲むのもそれはそれで楽しいものだが、たまにはこういう特別な場所で特別なお酒を飲むのも心を豊かにしてくれる。
一瞬というかだいぶ仕事を忘れそうになってしまった。
まとめ
いかがだっただろうか。
テルモンについてまとめてきた。
環境問題は昨日今日で突然重大な問題に発展することではないので、その点もなかなか進まない要因にはなっているのかもしれない。
しかしこだわりと信念を持って行動に移している、テルモンというシャンパーニュメゾンも存在する。
そんなにカンタンなことではないかもしれないが、実際に取り組みを形にできている企業があるのは1つの希望にはなると思う。
特に化粧箱とかは受注生産品のみとかにすれば、他のブランドでも実現できるんじゃないかと勝手に思ってしまう。
今後のテルモンにもぜひ注目していきたい。