酒は世につれ人につれ。
全国的に有名なものもあれば知る人ぞ知るものもあるし、地元で熱狂的に愛され続けているものもある。
富士白レモンチュウハイは和歌山県のご当地チュウハイとして長年愛されたものの終売。
しかしその後和歌山限定で富士白レモンチュウハイの素として復刻販売され、その評価の高さから程なく全国販売もスタートした。
今回は「【チューハイじゃない!】和歌山のご当地チュウハイに飲んで飲まれて酔いどれ知らず」と題し、和歌山で愛され続けてついには全国へと飛び出した富士白レモンチュウハイの素について、実際に飲んだ感想も含めてまとめていこうと思う。
オーバー40の和歌山限定酒が復活を熱望され全国発売へ!富士白レモンチュウハイ
和歌山県海南市で発祥したご当地チュウハイである富士白レモンチュウハイ。
昭和58年にはその先駆けとなる、だるま瓶「Hi-chuhi レモン」の製造が始まり、昭和60年に「FUJISHIRO」缶酎ハイが発売された。レモンの果汁感やしっかりとしたアルコールは熱烈なファンを数多く生み出し、約25年にも渡り和歌山で愛飲され続けてきたとのこと。
だが、別れは突然やってくる。
しかもその原因はよくある売り上げ低下や会社の倒産などではなく、なんと充填機械の寿命。
結局2009年の出荷を最後に市場からその姿を消すこととなった。
そんな経緯なので一般客はもちろん販売していたオーナー、さらには社員までもが復活を熱望。
そして熱い声を受けて2017年から研究員が開発に着手。昔のレモンチュウハイを知る社員の様々な感想を頼りに、納得のいく味わいになるまで何度も試作を重ねた。
その上で果汁感をアップするため、果肉分が含まれたレモン果汁を使うなどさらにブラッシュアップ。
当時を知る人はもちろん、これからレモンチュウハイに挑戦する人にもオススメできる商品になっているとのこと。
富士白レモンチュウハイの素を色んな濃さで飲み比べてガチレビュー
そんな富士白レモンチュウハイの素を実際に飲んだ感想をお伝えさせていただきたい。
残念ながら私は当時の味を知らないため、単純な味わいの評価とせっかくなので色んな濃さで飲み比べてみた。
こちらが富士白レモンチュウハイの素。
チューハイじゃない。チュウハイである。
なにはともあれ底にたまった果肉を見るだけで早くもフレッシュ感、レモン感が伝わってくる。
ちなみにアルコール度数は25%でスタンダードは5倍希釈である。要は酒1:4アルコール。
余談だがこの希釈の考え方は私はつい最近ようやく理解した。。。
希釈タイプの代表とも言えるめんつゆはよく使うが、めんつゆとして使うことがほぼ皆無だったため。。。
気を取り直して飲み比べ。万全を期すためにデジタルスケールまで用意した。
スタンダードが1:4なので、1:3、1:2、1:1、原液という5種類をスタンバイ。富士白レモンチュウハイの素を10gに設定し、それぞれの比率に合うよう計りながらグラスに投入した。
左から右へだんだんと炭酸の比率が多くなっている。
富士白レモンチュウハイの素1:炭酸水4
まずはスタンダードな1:4から。
見た目にたがわずレモンのフレッシュ感がスゴイ。
しかし酸味よりも甘味が先に立っていて、ほどよくまろやかな味わい。
しっかりとしたアルコールも特徴とのことだったが、個人的には良い意味でそこまでアルコールを感じなかった。
富士白レモンチュウハイの素1:炭酸水3
お次は1:3。
こちらはレモンの甘みとフレッシュ感がより引き立ち、アルコールも存分に感じられるようになった。
一方でそこまで炭酸を感じられないように思う。
富士白レモンチュウハイの素1:炭酸水2
どんどんアルコールがアップして次は1:2。
さすがにここまでくるとアルコールがガツンと効き始める。
まだレモンのフレッシュ感は伝わるものの、炭酸の印象も弱くアルコールばかりが口につく。
富士白レモンチュウハイの素1:炭酸水1
お次は1:1。
もう、レモンのフレッシュさを感じる余裕も無くなってくる。
炭酸は感じないしアルコールの強さと酸味と甘味。失礼ながらこうなると美味しい美味しくないの話とは違うように思えた。
富士白レモンチュウハイの素原液
最後は炭酸無し。そのままの原液である。
もはや美味しい美味しくないの話じゃないと思っていたが、最初にアルコールがガツンと来るものの、半端に割るよりも逆にレモンのフレッシュ感が伝わってきた。
「素」のゲシュタルト崩壊になりそうだが、ロックで飲むのも良いかもしれない。
まとめ
いかがだっただろうか。
富士白レモンチュウハイの素についてまとめてきた。
やはり公式に勝るものはない。個人的にも1:4の割り方をオススメしたい。
あとは凍らせた冷凍レモンを皮ごとおろし金ですりおろしてグラスに入れると、元祖レモンチュウハイをより忠実に再現するアレンジになるとのこと。
キミもぜひ一度お試しあれ。