たっすいがは、いかん!
この言葉の意味をキミは知っているだろうか。
これは高知の方言であり「たっすい」は「頼りない」「薄い」ことを意味するが、高知県内ではキリンビールの宣伝文句として非常に有名になっている。
宣伝文句の意味合いは少し違うが、男子なら「たっすいがは、いかん!」。
そして高知には雄々しいグルメの数々がある。
特に記事にする予定は無く先日プライベートで訪れたものの、好奇心を刺激されたのでこうして記事をしたためている。
今回は「【たっすいがは、いかん!】DSR的高知のオススメグルメ5選」と題し、個人的な高知のオススメグルメについてまとめていこうと思う。
高知のオススメグルメ1:かつおのたたき
まずは大定番とも言えるかつおのたたき。
高知のグルメと言えば私やキミだけでなく思い浮かべる人が多いと思うが、やはり間違いは無い。
高知出身の人が「他で食べられなくなる」と言ってもどこか半信半疑の部分はあったが、実際に現地でいただくとそう言う気持ちはわかる。
有名なお店はいくつかあるが、比較的どこに行っても美味しいかつおのたたきを食べられる。
そんなわけで私は複数の場所でかつおのたたきをいただいた。
印象に残っているのはまずひろめ市場。
こちらは酒飲みのテーマパークとでも言うべきだろうか。
平日は朝10:00から、土日祝日はなんと朝の9:00からオープンしている。
そんなひろめ市場でいただいたかつおのたたきはこちら。
我ながら角度が微妙だと思いながらも肉厚のたたきとこんもりのニンニク、そして舟盛りにテンションが上がる。
実際いただいてみると生臭さは全然なく、ぎゅっと詰まった身と香ばしい皮。
新鮮さだけでなく下処理や調理にも差があるように感じた。
そのくらい、今まで食べたかつおのたたきと違うように思える。
特に皮目の部分。ほんのり焼いたワラの香りが移っていて、ライブ感というか丁寧な仕事の料理をいただいている喜びがあった。
あとは四十五圜(しじゅうごえん)というお店のかつおのたたき。
ご紹介いただいたお店だが非常にオシャレな縁側の席があり、料理をいただく前からすでに映えている。
そんなお店のかつおのたたきはこちら。
はい、美味しい。
食べなくてもきっと伝わるこの美味しさ。この写真はキレイに撮れていてよかった。
とりあえず断面が美しすぎて食べる前からもう美味しい。
ひろめ市場のものでも十分肉厚だが、こちらはさらに肉厚オブ肉厚。
もちろんひろめ市場のものもそうだが、繊維が変に引っかかることなく歯切れが良い。
それでありながらもっちりとした食感で味わいは濃厚。
もう他でかつおのたたきを食べられそうにない。
高知のオススメグルメ2:ぶりとぬた
お次はぶりとぬた。
海鮮が美味しい場所は数多いが、高知の魚もあえて名物にしていないのかもしれないが美味しい。
個人的に英屋(ひでや)というお店でいただいたバラちらしは美味しくて印象に残っている。
それはさておきぶりとぬた。
個人的にぬたは酢味噌で和えた料理をイメージしていたが、高知には「ぬた」というご当地調味料がある。
写真の一番左、ブリの上にたっぷりかかっているのがぬたである。
お店によってレシピは違うらしいが、基本的には葉ニンニクに味噌や酢を混ぜて作られたもの。
お酢の酸味や味噌のコクの中に、ニンニクのハンチ力がガツンと効いている。
たっぷりかかっているぬたはブリだけで処理するのではなく、他の刺身や豆腐などにも付けて食べるんだとか。
ちなみに先ほどのかつおのたたきの上に乗っていたのは大量のわさびではなくぬたである。
醤油以外で刺身を食べることがあまり無いので新鮮な経験だったし、醬油ほど尖っていない味わいは何ともクセになる。
高知のオススメグルメ3:ちくきゅう
3つめはちくきゅう。ちくわの穴にきゅうりを詰めた高知の郷土料理である。
「え?」と思っただろうか?
確かにちくわにきゅうりを詰めた料理は高知じゃなくても見かけるし、なんならご家庭でも出ているかもしれない。
しかし、高知のちくきゅうは一味違う。
そのビジュアルはこちら。
大きさが伝わるかと思って上から皿全体を入れて撮ったがイマイチかもしれない。。
言葉で語ると巻物くらいの大きさで、例えが古いが忍者ハットリくんの獅子丸が食べてそうなサイズ感である。
もっと伝わらないかもしれない。。。
ともあれそんなちくわに極太キュウリがピッタリ収まっている。
潔さと男らしさが同居している。
もしかすると「このまま食べるの?」と思ったかもしれないが、安心してほしい。
これはわざと切らずに出してもらっただけで、ほとんどは一口サイズにカットされたものが提供される。
とはいえキミにも一度このまるのままを体験してほしい。
口いっぱいにちくわとキュウリが広がる感覚は男の本能を呼び覚ます、、、はず。
というか郷土料理の話が完全に抜け落ちたが、大きなキュウリを丸ごと入れても切れないくらい肉厚でミチミチのちくわが高知のウリとのこと。
高知のオススメグルメ4:芋けんぴ
4つ目は芋けんぴ。
恥ずかしながら知らなかったが「高知と言えば芋けんぴ」と言われるくらいなんだとか。
芋けんぴは高知県発祥で、澁谷食品株式会社という老舗メーカーがなんと国内シェア50%も占めている。
渋谷食品が展開するのは「芋屋金次郎」ブランドで、こちらは商品の1つである黒胡麻芋けんぴ。
袋の裏に「かりっと芋を揚げただけのいさぎよさ。」と書かれているが、実際いただいてみるとまさにその言葉通り。
良い意味で飾り気がなく実直で、芋本来の甘みや味わいもふんだんに感じられるし、ごまの香ばしさと食感がちょうど良いアクセントにもなっている。
ただ高知県内では南国製菓の展開する水車亭(みずぐるまや)が芋屋金次郎と人気を二分しているんだとか。
こちらは水車亭の商品の1つである塩けんぴ。
「塩けんぴ」「細切り」なのでさっぱりしているし、どこか洗練された印象を受ける。
ブランドだけでなく特に個性の違う2つの芋けんぴを食べたが、どちらにも魅力があって甲乙つけがたい。
1つ言えるのはどちらも懐かしさを感じるし美味しい。
高知のオススメグルメ5:じゃんめん(まんしゅう)
最後はまんしゅうのじゃんめん。
これまではその店でしか食べられないわけでは無かったがじゃんめんはまんしゅうでしか食べられない。
「唯一無二の味!!」という力強い文字があるが、実際いただいてみると確かに唯一無二だった。
じゃんめんのビジュアルはこちら。
これは玉子おとしじゃんめんのハーフである。
個人的な話だが前日にお酒が進み過ぎてそこまで旺盛な食欲が無かった。
なので実際のサイズ感はきっともっとボリューミーである。
とはいえ、美味しさを知るには十分すぎるほどだった。
当初あんかけのラーメンなので「あんかけがかかってるのかな?」と思っていたが、スープ全体というかそのものがあんかけになっている。
なので麺への絡み方が普通のラーメンとまったく違うし、おそらく絡み過ぎないように細麺になっているのもちょうどいい。
そしてニラや唐辛子の他にゴロゴロ入ったホルモンも嬉しいポイント。
程よいピリ辛ととろみのあるあんかけがクセになる。
まとめ
いかがだっただろうか。
個人的な高知のオススメグルメ5選をまとめてきた。
高知県民ではないが、どれも自信を持ってオススメできるグルメの数々である。
やはり現地に行かないとわからないこと、感じられないものがあると改めて認識させられた。
キミもぜひ一度お試しあれ。