キミは地方に行った時、地元のお店に入るだろうか?
その基準はどんな風に決めているだろうか。
知らない土地に行った時、地元の有名店に行きたいとは思っても、駅やメインの場所から離れていることはままある。
あとは常連ばかりでなかなか入りにくいこともあるだろう。
しかし、福岡県博多市界隈に出かけるのであれば、駅から三百歩横丁という入りやすくて地元の有名店が集まったグルメスポットがドン在する。
今回は「【吞兵衛のワンダーランド】福岡博多の駅から三百歩横丁が楽しすぎる」と題し、駅から三百歩横丁についてまとめていこうと思う。
福岡県博多駅から300歩?「駅から三百歩横丁」とは?
駅から三百歩横丁とは、福岡県博多市にある飲み屋街である。
博多駅のほど近く、300歩の距離にあると銘打っており、地元はもちろん、全国の有名店も集まるグルメスポットとのこと。
何を食べようか迷っている時も、ほろ酔い気分で帰る時も、300歩くらいがちょうどいいということで駅から三百歩横丁なんだとか。
実際に歩数を測ってはいないし、私は博多駅から向かってはいないが、何はともあれ駅からは近かったように思う。
まあ、数分の距離感じゃないかと。
どんなお店が入っているのかは、一応店舗案内を撮ってみた。
まあ、見るのは大変だと思う。
とりあえず記事を作成した2020年2月時点で、16店舗が軒を連ねている。
博多一口餃子 ヤオマン(はかたひとくちぎょうざやおまん)
そんな駅から三百歩横丁のお店をいくつか実際に尋ねてみた。
まずご紹介するのは、博多一口餃子 ヤオマン。
博多と言えば鉄鍋餃子や一口餃子が有名ということで、とりあえずここに足が向いた。
各種お酒はあったものの、何となくその土地ならではのものをいただいてみたい。
ということで、極ごく果実ハイボールのたんかんをいただくことに。
しかし改めて見てみると「鹿児島たんかん」だった。。。
その時はあんまり考えてなかったが、いきなり外した感じがある。
まあ、美味しかったから良いか。
たんかんは甘すぎず酸っぱすぎず、適度な果実感で一杯目としては非常に良かったように思う。
そしてお通しはこちらの鶏。
餃子の店で鶏のお通しってなんだろうとは思ったが、じゃあ何が正しいのかと言われると難しい。
鶏は肉厚なのにしっとりしていて美味しかったし、パプリカや玉ねぎには酢が効いていて食欲を増進させてくれた。
とりあえず餃子は頼むとして、サイドメニュー的に冷やしトマトをオーダー。
そして出てきたのがこちら。
何とも美しいフォルム。
こんなに美しい冷やしトマトを、私はいまだかつて見たことがない。
もう少し接写でも撮っておけば良かった。
そしてお店の名前にもなっている、名物の一口餃子はこちら。
パリパリの羽根が何とも美しい。
一口のコンパクトサイズではあるが、具は鹿児島産の黒豚100%。
「博多なのに?」と思わなくはないが、鹿児島の黒豚の美味さは私もよく知っている。
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餃子を少し食べる内にお酒が無くなったので、あまり見たことのない赤猿という焼酎をオーダー。
これはこれで悪くないが、個人的には同じ酒造の黄猿の方が好きだ。
そして、何だか不思議なこの表記が気になった。
濃いめと普通の区別のためだろうか。
餃子の後には、餃子と全然関係無いが山芋鉄板という料理をいただいた。
重たくはないが山芋なので元気が出るし、ソースやマヨのおかげで素晴らしいつまみになる。
長浜鮮魚卸直営店 博多 魚助(ながはませんぎょおろしちょくえいてんはかたうおすけ)
次は博多魚助。
何と言うかもう、店名がお店を如実に表している。
名前の通り新鮮な海鮮がウリのお店である。
とりあえずドリンクをどうしようかと悩んでいたら、こんなメニューが。
最初見た時は本当に全然わからず、「うおつかサワーください」と言ってしまった。
そして出てきたのがこちら。
ちなみに味はグレープフルーツである。
飲んでみるとアルコールがしっかり効きながらも、フルーツを漬け込んでいるだけありまろやかで、フルーツとも一体化しているように思う。
飲みながら、メニューを見比べながらしていて、ふと気づいた。
魚ツカ、ウオツカ、・・・ウォッカ!
鮮魚卸直営店ならではの、魚屋的ダジャレだったようだ。
まあ、何はともあれ魚介にも合うしオススメである。
ちなみにお通しは南蛮漬けだった。
魚が専門だけあり、お通しもレベルが高い。
そして私は冬だったこともあり、この日はあんこうの唐揚げをいただいた。
大根おろしとつゆに浸していただいたが、あんこうは肉厚で食べごたえ十分。
結構骨は多かったものの、それだけしっかりしている印象を受けた。
そうこうする内にお酒が無くなったので、なかなか珍しい博多いちじくメーカーズマークハイボールを頼むことに。
何とも長いドリンク名の正体はこちら。
ハイボールにいちじくの甘さが絡み合い、何とも不思議な味わいだった。
ただ、個人的には少し甘味が強い気もしなくはない。
特に魚介類と一緒に飲むなら、もう少しさっぱりしたものでも良かったかもしれない。
とはいえ、味そのものは間違いない。
二○加屋長介(にわかやちょうすけ) JRJP博多ビル店
最後は二○加屋長介(にわかやちょうすけ)。
最初に見た時は何と読むのかわからなかったが、すぐに二◯加煎餅(にわかせんぺい)を思い出した。
ちなみに二○加は、江戸時代から明治時代にかけて、宴の席や路上などで行われた即興の芝居のこと。
その中でも「博多仁和加(はかたにわか)」というものがあり、それには鼻の脇から目の上部までを覆う長方形の面が使われ、二○加屋長介でもそのあたりは活かされているようである。
前段が長くなったが、二○加屋長介はうどん居酒屋。
昨今福岡でにわかにブームになっているこの業態のパイオニアだそうだ。
その人気を受けて都内にも出店していることを、記事作成の時に初めて知った。
そんなパイオニアは、何とも魅惑的なサービスを提供している。
昼から飲める人生は、確かに素晴らしい!
キミが平日の昼に行けるなら、ぜひ堪能してほしい。
私が行ったのは夜だったので、とりあえず生。
まるでイタリアンのようなジョッキで、しかもビールはハートランド。
ベタな日本のビールじゃないところに、うどん居酒屋のパイオニアとしての心意気を感じる。
早速うどんを注文したが出てくるまでに時間がかかるとのことなので、つなぎとして博多裏B級グルメの代表格だというカマボコバターをオーダー。
ありそうで無かったというか、キレイに積まれたカマボコが何とも美しい。
食べてみるとカマボコは淡白ながらも焼かれているので香ばしく、たっぷりのバターを絡ませるとどこか高級な洋菓子を思わせた。
そこに大葉が良いアクセントになっており、この上ない酒のつまみと言える。
酒が進み過ぎたので、途中で特選レモンサワーを頼んだ。
こちらもまたオシャレなジョッキに入っており、レモンの酸味とカマボコバターの濃厚さで、どこまでも進めそうな気分になる。
そうこうする内にうどんが到着。
オーダーしたのは名物のもつしょうゆうどん(あつ)。
大きなもつがゴロゴロと入っている。
そして、お好みでかける干し海老入りの天かす。
うどんのこういう食べ方は初めてだったが、味を調節できてなかなか良かった。
つけ汁は少し濃いめのもつ鍋のようで、うどんとピッタリ合う。
つけ麺とはまた違う感じで楽しめたし、もつも非常にプリプリで美味しかった。
まとめ
いかがだっただろうか。
福岡県博多市にある、駅から三百歩横丁について下記のことをまとめてきた。
・福岡県博多駅から300歩?「駅から三百歩横丁」とは?
・博多一口餃子 ヤオマン(はかたひとくちぎょうざやおまん)
・長浜鮮魚卸直営店 博多 魚助(ながはませんぎょおろしちょくえいてんはかたうおすけ)
・二○加屋長介(にわかやちょうすけ) JRJP博多ビル店
吞兵衛にとっては、本当に魅力的すぎる空間と言える。
私は残念ながら3軒しか回れなかったが、キミが博多に行く機会があったら他の店も回ってみてほしい。
というか、私もリベンジしたい。