ついに工場見学ツアーもリモートで楽しめる時代になった。
サントリーが始めたウイスキーリモート蒸溜所ツアー。
山崎蒸溜所と白州蒸溜所の工場見学ツアーがオンラインで楽しめる。
しかもオンラインなのに、有料のツアーなら試飲まで楽しめてしまうのでお得感がスゴイ。
今回は「山崎のリモート蒸溜所ツアーはコスパが良いしリラックスして楽しめる!」と題し、実際の体験レポートを含め、サントリーのリモート蒸溜所ツアーについてまとめていこうと思う。
リモート蒸溜所ツアー誕生の背景
リモート蒸溜所ツアー開設の背景について、サントリースピリッツ株式会社ウイスキー事業部部長の本山 峰之(もとやま みねゆき)さんが下記の資料などを使いながらお話しされていた。
コロナの影響だけでなく来場者の住む地域に偏りがあること、地方に住んでいるために行きたくても行けないという顧客の声が以前からあったことも要因として挙げていた。
そのため、決して「リアルの代替ではなく、オンラインのメリットを最大限生かせるものを考えた。」とのこと。
リモート蒸溜所ツアーは、大きく下記2つのカテゴリーに分かれる。
無料で楽しめる360°フリーツアーと、有料で事前に予約が必要なオンライン・ライブ。
オンライン・ライブで事前に送られてくるキットはこちら。
オンライン・ライブへの参加権、山崎の180mlサイズのミニボトル、山崎のロゴが入ったテイスティンググラスと送料込みで3,000円(税抜き)なので、個人的にはかなりお値打ちなんじゃないかと思う。
山崎蒸溜所のオンライン・ライブを実際に体験してみた
今回はリモート蒸溜所ツアーの1つである、有料のオンライン・ライブを実際に体験させていただいた。
ちなみに当サイトはメディア向けのオンライン・ライブに参加したのでキャプチャなどの使用許可を得ているが、通常は録音や撮影は禁止なのでご注意いただきたい。
オンライン・ライブはZoomで開催されるが基本は主催側でカメラが固定されており、参加者のカメラや音声のオンオフも自分では操作できないようになっている。
質問や発言したい場合は挙手ではなく、チャット欄に書き込むとツアーガイドの方が拾って紹介してくれたり、質問に答えてくれたりする。
まず最初は、山崎蒸溜所周辺を写した動画からスタート。
その後はツアーガイドの挨拶があり、基本的にはガイドの方が主導で進められる。
ただ、だからといって参加側が手持ち無沙汰になるわけでもなく、オンラインの強みを活かして時折クイズやアンケートなどを投げてもらえる。
ちなみにガイドは固定ではなく、何名かいらっしゃるそうだ。
毎回同じかはわからないが、この日は下記のような進行だった。
オンライン・ライブで印象に残っているアレコレ
私は山崎蒸溜所に行ったことはないし、ウイスキーもそこまで詳しくは無かったので色々と面白い発見があった。
ちなみに、ウイスキーの製造工程はこんな感じ。
そして現地の工場見学ツアーでは見られない、ウイスキーの発酵している様子なども覗き見ることができた。
熟成にも様々な樽が使われており、それが山崎の複雑で奥深いあじわいを作り出す要素になっているようだ。
その結果多彩な原酒が生まれ、これらをブレンドして山崎は作られる。
あと、個人的に印象に残っているのは、ウイスキーの熟成具合がよくわかるこちらの比較画像。
右は数年程度、左は10数年熟成させたウイスキー。
右は琥珀色で後ろが透けて見えるが、熟成が進んだ左のウイスキーはより色が濃くなり、後ろはほとんど見えなくなっている。
山崎の味の特徴やテイスティング方法と筆者の感想
事前に送られてくるキットの中には、テイスティングノートも入っている。
そしてオンライン・ライブの一番の楽しみはやはり、実際に山崎を楽しむ時間じゃないだろうか。
私だけだろうか。
テイスティングの方法については下記の通り。
色を見る時は明るいところで見ると良いらしい。
そして香りをチェックするが、ウイスキーの代表的な香りはこんな感じらしい。
私の感想としては、蜂蜜香や熟成した木香(きが)を感じた。
そして加水については常温の水を用意してほしい。
これは、以前にバランタインのマスターブレンダーも話をされていた。
関連記事:バランタインのマスターブレンダーがオススメするウイスキーの飲み方とは?
味わいとしては、やはりまずはアルコールがガツンと来る。
そして香りと同じくハチミツのような味わいがあり、どこかフルーティーさも感じた。
ちなみにサントリー公式では下記の通りまとめられている。
山崎蒸溜所の中の人。ツアーガイドが教えるおいしいハイボールの作り方
ウイスキーの特徴の一つとして、多彩な飲み方のバリエーションが挙げられる。
ただそんな中でも人気なのはハイボールのようで、この日の参加者のアンケート結果も下記の通り。
そんなこともあり、この日はおいしいハイボールの作り方講座があった。
工程は下記の通り。
1:硬い氷をグラスからはみ出すくらいに隙間なく詰める。
2:ウイスキーを適量注いでよくかき混ぜた後、溶けた分の氷を補充する。
3:炭酸を消さないように静かに注いだ後、ゆっくりとマドラーで一回し。
これで完成である。
意外と知られていないのは、事前にグラスとウイスキーを冷やすことの重要性。
炭酸を加える前に混ぜることでグラスとウイスキーが冷たくなり、より炭酸と合わさりやすくなる。
もしキミが知らなかったのなら、ぜひ一度試してみてほしい。
まとめ
いかがだっただろうか。
サントリーのリモート蒸溜所ツアー、山崎蒸溜所のオンライン・ライブについて下記のことをまとめてきた。
・オンラインツアーの要望はコロナ以前からあった
・リモート蒸溜所ツアーは無料と有料がある
・有料のオンライン・ライブは事前にキットが届く
・ミニボトルと限定グラスがついて3,000円ってだけで安く感じる
・オンライン・ライブはZoomで開催
・参加者は顔出し声出しは無く、チャットで質問
・テイスティングは自分の感じたままで
・加水は常温の水を!
・おいしいハイボールはまずグラスとウイスキーを冷やせ!
個人的には非常に堪能できたし、楽しめた。
プライベートで白州蒸溜所のオンライン・ライブにも参加したいくらいである。
キミがウイスキーが好きならもちろん、興味があって色々知りたいと思うならうってつけじゃないかと。