やってみなはれ精神で有名なサントリー。
そんなサントリーがビアボール、サントリー生ビールに続いてまた面白い試みを始めようとしている。
その名も「nomiigo(ノミーゴ)」。
業務用のビールサーバーでありながら、普通の缶ビールが使えるという驚きの商品である。
今回は「缶専用業務用サーバーnomiigo(ノミーゴ)が生ビールに革命を起こす!?」と題し、サントリーが提案する生ビールのイノベーション「nomiigo(ノミーゴ)」についてまとめていこうと思う。
コロナ禍以降圧倒的に増えた外食における生ビールのニーズと課題
家飲みと外食で一番差を感じるお酒はなんだろうか。
少数派をくみ上げればキリが無いが、母数の大きさから考えてもビールが一番じゃないかと思う。
実際サントリーのアンケートでは「コロナ禍以降、外食で増えたお酒は?」という問いに対し、ビールが圧倒的な1位という結果になっている。
輸送技術の発展によって缶でもお店の樽でも中身自体は同じものが多くなったと言われるが、生ビールが美味しいお店は温度管理や泡の注ぎ方にもこだわりがあり、味わいは格別なもの。
その一方でビールはお酒の中でも非常にデリケートな部類に入り、温度変化や振動、日差しに弱いうえに劣化も早い。
業務用の樽は10L・15L・20Lとあるが、なんと樽を開けてから品質を担保できるのはたったの3日。
余ってしまったビールロスも深刻な問題になっているとか。
ただ、この期限はあくまでも推奨であり、すべてのお店で守られているわけではないと思う。
そしてビールサーバー自体の洗浄や温度管理などもお店によって差があり、実際私自身味わいの違いを感じることもある。
家飲みと外食で一番差を感じるものでありながらも、本当に美味しい生ビールを飲めるかどうかはお店による部分もあるのが実情じゃないかと。
常に開けたて、温度管理もバッチリ!缶が使えるビールサーバーnomiigo(ノミーゴ)
そんな状況に一石を投じてくれそうなのが、サントリーが開発した缶専用業務用サーバーnomiigo(ノミーゴ)。
その名の通り市販の350mlの缶ビールが使えるビアサーバーである。
ちなみにノミーゴの名前には飲み頃(ノミゴろ)と飲みにGO (ノミにゴー)という意味が込められている。
デザインや操作パネルも非常にシンプルで使いやすいものになっている。
使用する缶ビールは冷えたものでも常温でもOKで、セットすれば生ビールに最適な4℃前後に自動的に調整してくれる。
そして「泡モード」を押すことで泡の抽出に適正な圧力へと変更してくれるため、クリーミーな口当たりの良い泡を作り出すことができる。
ノミーゴでビールを注ぐ様子はこちら。
そして実際に注いでもらったビールはこちら。
非常にきめ細かい泡で、お店の生と比べてもそん色ない。
実際飲んでみてもクリーミーは泡が心地良く、お店の生を飲んでいるような気分になれた。
缶ビールの使い切りなので1杯1杯新鮮だし、ビールロスも大幅な改善につながる。
新しく缶のゴミが発生することにはなるが、日本のリサイクル技術があれば問題無いレベルであり、それ以上にビールロス改善に意味があるとのこと。
飲食店にとっても環境にとってもウインウインなんじゃないだろうか。
まとめ
いかがだっただろうか。
缶専用業務用サーバーnomiigo(ノミーゴ)についてまとめてきた。
ノミーゴは2023年10月5日から100台がテストで稼働しており、中期目標は10,000台とのこと。
キミや私がお店で出会うのはまだ先かもしれない。
とはいえこれが広がれば、美味しい生ビールが飲めるお店が増えることは間違いない。
まだまだ小さな革命かもしれないが、きっと大きな波となることを信じて。