近年、各種メディアで背徳グルメが取り上げられる機会が増えてきた印象がある。
背徳グルメとは、健康志向などまっぴらごめんだと言わんばかりの、あからさまに体に悪そうだが極めて強い魅力を放っているグルメを指す。
ギルティグルメも、概ね背徳グルメと同じような意味で、体に悪そうではあるが、大きな満足感を得られるグルメのこと。
高カロリーは太る、油は健康に悪い、ホイップクリームは血糖値の上昇につながる、どれも真っ当な意見ではある。
だが、真っ当な意見のみでは疲れてしまうのも確かで、時には、背徳グルメのような体によくないグルメに吸い寄せられるのも悪くはないと思う。
ギルティグルメの代表例ー痛風鍋。。。でも
背徳グルメという言葉を初めて聞いた時、個人的にまず思い浮かんだのは、白子やあん肝、牡蠣などを存分に投入した痛風鍋。
痛風は足の親指などの関節部分が腫れ、とてつもない痛みが走る病気で、尿路結石などと共に激痛の代名詞として恐れられている存在。
尿酸値の上昇が痛風の発症に大きく関わっているのだが、痛風鍋には尿酸値を上昇させるプリン体を多く含む食材が、これでもかと投入されている。
食べた結果、激痛でのたうち回ることになる恐れも十分にあるのだが、痛風鍋を求める人は後を絶たない。
発症した人いわく、足を切り落としたいというほどの激痛が待っているかもしれないのに、高い人気を誇るのだから、痛風鍋は背徳グルメの王様ではないかと思う。
ただし、痛風は完治するタイプの病気ではなく、一度発症したら健康的な生活習慣を続けたり、尿酸値を下げる薬を飲み続けたりしないと、再発しかねない。
ちなみに、食事により摂取されるプリン体よりも体内で作られるプリン体の方が多く、食事や飲酒は痛風の発症につながる最大の要因ではないとの意見があるのは確かである。
しかし、当然ながら痛風鍋が安全というわけではなく、仮に痛風を発症した場合、今後の人生に大きな影を落とす可能性も十分にあるため、安易に痛風鍋に挑戦することはオススメしない。
もっとも、痛風鍋を提供している飲食店はそう多くはなく、個人で作るのも大変なので、気軽に食べられる背徳グルメではない。
コメダ珈琲なら気軽に背徳グルメが食べられる
背徳グルメを気軽に楽しめる飲食店として挙げられるのは、名古屋発で今や全国に店舗を構えているコメダ珈琲である。
コメダ珈琲は、とにかくメニューの量が多いことで知られており、普通の注文が背徳グルメになりかねない。
ちょっと小腹が空いた程度で店に入ると、全て食べきれず持て余す恐れがあるが、ガッツリ食べたい時にはオススメ。
メニューは全体的にカロリーが多く背徳感を強く感じさせるが、その中でも名古屋名物の小倉トーストはぜひ押さえておきたい。
トースト2枚に小倉あんとバターが付いてくるのだが、小倉あんとバターをガッツリと乗せれば、まさに背徳グルメと言わんばかりの姿を見せてくれる。
コメダ珈琲のメニューの中で特にカロリーの数字が大きいのがカツを挟んだパンで、特にみそカツパンはカロリー量がすさまじい。
しかし、サクサクのカツと味噌ダレとの相性は非常によいので、一度は食べて欲しいと思う。
コンビニで手に入るオススメ背徳グルメ
コンビニでも手に入るような、気軽に食べられる背徳グルメだと、やはりマリトッツォは避けられないと思う。
2021年、コンビニなど様々なところで商品化され一気にブームが起きたマリトッツォは、大量の生クリームをパンに挟んでおり、甘いものが好きであれば垂涎もの。
当然ながら高カロリーで、血糖値の上昇のリスクもあるが、マリトッツォがブームになったということは、それだけストレスを溜めている人が多かったのだと思う。
人間はストレスを感じると、ストレスを減らす効果を持つセロトニンを分泌しようとして、甘いものを食べたくなる傾向がある。
コロナウイルスの流行が収まる気配がなく、ストレスが溜まり続ける状況では、マリトッツォに惹かれるのも無理はない。
健康のことを考えると、2個3個と食べまくるのは危険だが、1日1個くらいなら気軽に食べてもいいと思う。
コンビニで気軽に買えるし手軽に作れるギルティグルメレシピ
ローソン マチノパン 香くるみフランスパン あんバター
あんバターのスイーツもコンビニで気軽に買えるオススメ背徳グルメで、パンやどら焼きなど多くのスイーツがあんバターを取り入れている。
和菓子の要のあんもカロリーはそこそこ高めだが、背徳グルメ感を強く演出しているのはやはりバター。
たっぷりのバターは、血圧などに影響が出そうな感じがあるが、同時に強烈な魅力も持っている。
温められバターが溶けている姿は、まさに背徳グルメという感じで、食欲が刺激されるもの。
ちなみに、ゆであずきとバター、それに食パンを用意すれば、簡単にあんバタートーストを作れる。
レシピは簡単で、食パンを焦げ目がつくまでトースターで焼いたら、表面に薄くバターを塗る。続いて、100gほどのゆであずきを食パン一杯に乗せ、さらに中央に20gほどのバターをどっしりと乗せたら、このバターが溶けるまで再度トースターで焼けばよい。
あんことバターをあわせてすぐに使えるようにした、市販のあんバターを活用するのも手だ。
