チョウシ・チアーズのクラフトビールの取材をしたら銚子をチアーしたくなった

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チョウシ・チアーズのクラフトビールの取材をしたら銚子をチアーしたくなった

キミは銚子市と聞いて何をイメージするだろうか?

醤油?
港町?
犬吠埼灯台?

 

もしくはそんなイメージすらないだろうか?
だとしたらもったいない。

銚子には醤油も港町も犬吠埼もあり、そしてチョウシ・チアーズというクラフトビールを作る醸造所もある。

今回は「チョウシ・チアーズのクラフトビールの取材をしたら銚子をチアーしたくなった」と題し、「クラフトビールで銚子を世界一“チョウシいい”まちに!」を合言葉に活動を続けるチョウシ・チアーズについてまとめていこうと思う。

港町で醤油で犬の岩でイルカ…実は魅力満点な千葉県銚子市

関東の最東端に位置する銚子市は三方向を水に囲まれており、海に突き出た半島地形になっている。

江戸時代ごろから続く漁港や市場は町のいたるところにあり、そのため魚の処理や加工の技術が非常に高いそうで、ほかでは扱いに困るものが運ばれることもしばしばとか。

そして醤油でおなじみのヤマサの工場があり、銚子駅のホームにはこんな巨大なモニュメントがある。

それ以外にもイルカに逢える町、そしてクジラにも逢える町とのこと。

さらには日本一早い初日の出が拝める犬吠埼(いぬぼうさき)があるのも銚子である。

個人的に銚子を訪れるのは初めてで、犬吠埼の由来となった岩があることも今回の取材で初めて知った。

その名の通り犬が吠えているような形になっているらしいが、まさか、そんな、ありえないだろう…

ホンマや!

思った以上にガッツリ犬が吠えていた。

「銚子を世界一“チョウシいい”まちに!」チョウシ・チアーズの挑戦

そんな銚子ではあるがまだまだその魅力が知られていないということで、「クラフトビールで銚子を世界一“チョウシいい”まちに!」を合言葉に活動を続けるチョウシ・チアーズ。

代表取締役の佐久間快枝さんが2017年に委託生産から銚子ビール事業をスタートさせ、2018年には犬吠テラステラスに銚子ビール犬吠醸造所&Tapsをオープン。

チョウシ・チアーズ株式会社 代表取締役 佐久間快枝氏

1歳の長女とお腹の中に次女がいる中で東京からのUターン企業を決めたそうで、クラフトビールと銚子への並々ならない愛情が伝わる。

当初は活動が困難で非常に苦労されたそうだが、様々な交流やイベントなどを通じて銚子ビールの知名度や認知度の高まりに気付く場面があり、より一層のやりがいを感じているとか。

 

ちなみに銚子ビール犬吠醸造所&Tapsはこんなお店である。

ビンのクラフトビールやオリジナルグラスのほか、

クラフトコーラも販売されている。

今さらになってこのコーラシロップを買っておけば良かったと後悔した。
余談である。

ちなみにお店の営業時間はこんな感じ。

ただお店が休みでも2階でビールを買えるし、ここでビールを飲むなら広いテラス席がある2階に上がることをオススメする。

こんな抜群の景色を眺めながらビールを堪能してほしい。

そして、現在は新しい醸造所設立のためのクラウドファンディングを実施している。

銚子を世界一“チョウシいい”まちに!銚子ビール新醸造所設立への挑戦!>>

新醸造所設立は生産能力拡大による接点の増加はもちろん、イベント開催や歴史ある店舗のビアカフェとしての再生など、銚子から世界へ、そして世界から銚子への想いが込められている。

銚子ビール藤兵衛醸造所-Choshi Good Beer Cafeを完成前にのぞき見

取材時に新醸造所は工事の真っ最中だったが、佐久間さんのご厚意でオープン前、というか工事中の店舗や醸造所を覗かせていただいた。

新醸造所の名前は銚子ビール藤兵衛醸造所-Choshi Good Beer Cafe
「藤兵衛」は佐久間さんの実家で9代継承し、200年の歴史がありながらも約4年半前に営業を終了してしまったお店。

 

新醸造所は醸造所の機能と、藤兵衛の屋号を引き継いだカフェの機能を持つ建物になる。

こちらは建物内からの写真だが新醸造所は住宅街の中に突然現れるような感じで、正しく機能すれば地域に深く根差せる可能性を感じる。

まだ使われていない、新品の設備が置かれた醸造所はこちら。

この時は新しい設備しか無かったが、この後に以前の醸造所で使っていた設備も設置される。

そしてまだまだ工事中だが、新醸造所に併設されるカフェはこんな感じ。

キッチンの機能はしっかりしており、

メニューは考案中だそうだが、コンロもすでに用意されている。

余談だがコンロの下の台は新しいものに変わる予定とのこと。
こちら藤兵衛の店舗で使われていた柱。

季節感の演出に使うことを検討中らしい。

チョウシ・チアーズのクラフトビール5種を飲み比べ

そしてこの日は銚子ビール犬吠醸造所&Tapsで、取材時点に販売されていたクラフトビール5種を贅沢にも飲み比べさせてもらった。

具体的には下記の5種類。

・銚子エール(フラッグシップビール)
・ローズマリーセゾン
・犬吠White IPA
・Leviathan(リヴァイアサン)
・犬吠Black IPA

それぞれに特徴や飲んだ感想をお伝えしたい。

銚子エール(フラッグシップビール)の特徴と感想

まずはフラッグシップビールの銚子エール。

こちらは銚子の魚に合うように醸造された琥珀色のエールビール。
飲んでみると香ばしさとともに甘みを結構感じた。

しかし後味はスッキリしており、確かに刺身とのペアリングが想像できる。
フラッグシップということもあり、万人受けしそうな印象を受けた。

ローズマリーセゾンの特徴と感想

次はローズマリーセゾン。

その名の通りローズマリーを副原料に使用したセゾンビールである。
このローズマリーは銚子が誇るハーブガーデンポケットという施設の、樹齢30年を超えるローズマリーを使っているとか。

そのためかわからないが、鼻を近づけた瞬間にローズマリーの鮮烈な香りがスゴかった。
草木や大地を感じる味わいが新鮮で、何ともさわやかな気分になる。

犬吠White IPAの特徴と感想

次は犬吠White IPA。

こちらはWORLD BEER AWARDS 2022の金賞などいくつかのコンペでの入賞歴があるビール。
小麦をたくさん使ったやわらかい口当たりと複雑な香りが特徴となっている。

実際飲んでみると非常にやわらかい味わいで、まろやかさやフルーティーさなど色々な香りが押し寄せてくる。

Leviathan(リヴァイアサン)の特徴と感想

お次はLeviathan(リヴァイアサン)。

こちらはBrew colonyという醸造所とのコラボビール。
リヴァイアサンと言うと個人的には某RPGの召喚獣を思い出すが、強烈な苦みやアロマ、強いアルコールなど、一度飲んだら忘れられない味わいがその名前の由来になっているとか。

実際に飲んでみると確かにガツンとホップが来て、アルコールもしっかりと主張してくる。

 

個人的には5種類の中でこれが一番好きだった。
とはいえガブガブ飲むと大変なことになりそうだが。

確かに一度飲んだら忘れられないし、クセになった。

犬吠Black IPAの特徴と感想

最後は犬吠Black IPA。

これは飲んでしまったわけではなく、写真を撮るタイミングでちょうど出が悪くてこうなった上に、ちゃんと注いでもらった後も美味すぎて撮り忘れた結果である。

こちらはWORLD BEER AWARDS 2022で金賞受賞のほか、数本しか選ばれないカントリーウィナーにも選出された。

残念ながらどこかの国に僅差で負けて受賞はならなかったが、そのくらい評価の高いビールとのこと。

 

ローストされたモルトと柑橘ホップがふんだんに使われており、比較的軽めでありながらも程よい苦みやアロマが特徴。

実際飲んでみると個人的には衝撃を受けた。
スタウトに近い味わいではあるがあそこまでくどさや苦味はなく、香ばしさがありながらも飲み終わりにはホップのさわやかさが感じられる。

リヴァイアサンと甲乙つけがたいくらいに個人的にはハマった。

まとめ

いかがだっただろうか。
チョウシ・チアーズについてまとめてきた。

取材のきっかけは個人的な話だが、千葉に長く住んでいてビール好きだからというアホみたいな理由。

しかしクラフトビールそのものも含め、本当に新鮮な経験ができた。

 

船橋に長く住んでいたが、今は銚子をチアーしたい気持ちでいっぱいである。

この記事を読んで少しでも興味を持ってもらえたなら、とりあえずはクラウドファンディングのページで佐久間さんの想いに改めて触れてみてほしい。

銚子を世界一“チョウシいい”まちに!銚子ビール新醸造所設立への挑戦!>>

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