普段何気なく使ってはいるが、日本語は本当に難しい。
日本人でさえそう思う人が多いんだから、海外の人で日本語ができる人は心から尊敬する。
ただ、日本人である以上、やはり日本語には何かと反応してしまう。
多分日本人が使っている英語とか中国語でも同じようなことになっているかもしれないが、中国の大手通販サイトであるアリババやタオバオで使われている日本語が怪しげで、面白いと思ってしまった。
もしかしたら私の理解力が足りないのかもしれないが、なんとも不可解な言い回しや意味不明な単語の羅列に目を奪われる。
今回は「中国の通販サイトアリババの怪しげな日本語が面白すぎるのでまとめてみた」と題し、なんとも怪しげで不思議な日本語にキミも触れてほしい。
対象となっているのはファッション系の商品に使われている日本語
ちなみにそういう日本語を見かけるのはファッション、アパレル系の商品ばかり。
こういう系統の商品で使われる日本語は、通常の言い回しとは少し違う場合が多い。
それを再現するのは日本人でも難易度が高いように思う。
しかしそれに果敢に挑戦しては、玉砕しているように見える。
上っ面や雰囲気だけを真似している気は満々だし、読んでみても言葉としての意味をなしてはいない。
中には本当にカンタンな日本語だったり言い回しを使っているものもあるが、それでも意味がまったく通じないという。。。
本当に日本語は難しい。
中国通販サイトアリババの怪しげな日本語商品ページ1:腰带裙秋冬季新款韩版修身毛衣包臀V领羊毛女裙针织打底连衣裙子
まずはこちら。
「日常の通勤」はまだわからなくもないが、「レジャー完全制御も(?)」「本当の百搭」がよくわからない。
一応調べてみたところ、「百搭」は日本語ではなかった。
中国のファッションで人気の言葉らしく、「万能・オールマイティー」などの意味らしい。
日本でもいきなり英語が語尾に付いたりとかはあるから、そういう感覚なんだろうか。
漢字だからややこしい。
そして説明文も「聡明な小さい心の設計点」など、ピンと来ないのは私だけだろうか。
中国通販サイトアリババの怪しげな日本語商品ページ2:17新款 外贸单 日单 自发热纤维 蕾丝提花 塑身保暖内衣套装 3色
ジェーン。誰だろう。
「長持ちして丈夫さ」。いきなりキザな男みたいになってしまった。
そしておそらくこちらについては、説明文自体違うんじゃないかと。
私のファッション知識が浅いのかもしれないが、どう見ても画像の商品は七分袖ののワンピースには見えない。
それとも最近のファッション業界では、こういうのを七分袖ワンピースと言うのだろうか。
中国通販サイトアリババの怪しげな日本語商品ページ3:高档新款女式棉纱布睡衣套装秋季长袖长裤套装大码家居服
「ゆったり新型のガーターのロング」あたりは良いと思う。
ただ、この商品の説明なのかはわからないが。
あとは「ゆっ爽やかで喜」がなんともファンタジック。
「~で草」みたいな言い回しに草が生える。
中国通販サイトアリババの怪しげな日本語商品ページ4:高性价比推荐 优雅蝴蝶结领口系带 羊毛混纺纯色针织打底毛衣上衣
お次はこちらだが、これはかなり頑張っていると思う。
もしかしたら日本のファッション誌の言い回しを引用しているのかもしれないが、「女力の高まりを確信できます。」あたりがちょっと怪しい。
こちらも、文章としてしっかり伝わる。
こういうサイトで「ものぐさ」という言葉を初めて見た気がするが、なんとなく雰囲気はわかる。
中国通販サイトアリババの怪しげな日本語商品ページ5:清仓2018春秋新款女套头羊绒衫修身大码毛衫纯色圆领 回馈特价
これについては、文章そのものはおそらくちゃんとしている気がする。
「イノセントなおしゃれ心」が若干古臭い感じがしなくもないが、ファッション誌っぽい雰囲気も出ている。
しかし大きな違和感が。
「プリントワンピース」とあるのに、「プリント」はおろか「ワンピース」ですらない。
着丈が長いのかとも思ったが、モデル着用の写真はこんな感じ。
中国通販サイトアリババの怪しげな日本語商品ページ6:janin2017秋季新款短袖针织衫圆领纯色毛衣女99805
もしかするとこの商品が、屈指のおかしさかもしれない。
「レースワンピース様々
すべて異なって、私は言いたい」
倒置法なんだろうか。それともこの後にもっと言いたいことがあるんだろうか。
「じゅうたんの勝者は、
紙の友だちが言った通りにす」
うん。まったくもって意味がわからない。
キミがもし解読できたなら教えてほしい。
「火山のような太陽のように」は、個人的にちょっと好きだ。
恋心を表現したかったんだろうことはわかる。
ただ、商品と関係ない気もする。
中国通販サイトアリババの怪しげな日本語商品ページ7:欧美街拍羊毛慵懒宽松开衫毛衣外套GHG34
「編みトプ級」がちょっと惜しい。
「トップ級」なんだろうか。
あとは「わう質」はよくわからない。
中国通販サイトアリババの怪しげな日本語商品ページ8:拼接撞色薄款亚麻针织衫女装 蝙蝠袖一字领五分袖宽松休闲套头T恤
これはおそらく日本のファッション誌からパクッてきたんじゃないかと。
ラルフローレンは何も関係なさそうなので。
こちらを見れば、さっきの文章とのレベルの差は一目瞭然である。
中国通販サイトアリババの怪しげな日本語商品ページ9:纯羊绒衫女针织开衫短款V领小香风大码薄款长袖秋冬新款毛衣外套
なんだかこれは翻訳ソフトとかを使っていそうな感じがしなくもない。
中国語だったら意味が通じる文章なんじゃないかと。
しかし日本語になると意味不明。
個人的には、
「私はブーツに乗って変更するその時までに
私は長男だったので私はあなたが私を傷つけるしたいペット」
あたりの訳わからなさが好きだ。
なんだか、「長男」がキーのような気がする。
中国通販サイトアリババの怪しげな日本語商品ページ10:春秋新款山羊绒开衫V领毛衣女短款外搭针织衫宽松外套一件代发
最後はこちら。
もう、どこからツッコんだらいいものやら。。。
とりあえず、画像の商品の説明文でないことはわかってもらえるはず。
「カラフルトートバッグが働く美人のアイコン」と右上にあるが、まったくカラフル感はないし、トートバッグも存在しない。
そして「スペシャルなトリートメントで・・・」云々とあるが、まったく髪は写っていない。
どういう基準でやっているのか、非常に気になるところである。
そしてこちらの画像も、文章とまったく関係ない。
それとも最近はこういうのを「コート」と呼ぶんだろうか?
これを着たら知的には見えなくもないが、「正統派」とか「気品」は少し違うんじゃないかと。
まとめ
いかがだっただろうか。
中国の大手通販サイトであるアリババで見つけた、怪しげな日本語を使っている商品ページについてまとめてみた。
傾向としては、
・日本語そのものが怪しいページ
・日本語はしっかりしてるが、説明が商品と関連の無いページ
・日本語が怪しくて、説明も商品と関連の無いページ
という3つのパターンがあったように思う。
ただ、わざわざ日本語を使うということは、きっとマーケティングに効果があるということなんだろう。
まだまだ発展途上の感は否めないが、日本人としては喜ぶべきなのかもしれない。
東京オリンピック以降は明るい話題の無い今、日本が日本でいるためには、こういうことこそ重要なんじゃないかと個人的には思った。
この記事は更なる発展の意味も込めている。
これから改善され、大いに日本語が使われることを願っている。