キミは、おサイフケータイを使っているだろうか?
長らく放置されていたiPhoneでも、ついにiPhone7からおサイフケータイが使えるようになった。
ただ、まだまだ設定などは色々大変そうではあるが。
しかし、これも大いなる一歩と捉えることもできる。
私はおサイフケータイを長い間愛用しているが、非常に便利だと思う。
現金を持ち歩かなくていいし、財布がなかなか見つからない場合にすぐに会計できるし、お釣りやなにやらを気にする必要もない。
でも、そんなおサイフケータイについて、あまり詳しく知らなかったことに気づき、調べてみた。
今回は「【意外と知らない?】おサイフケータイ=FeliCa(フェリカ)のアレコレまとめ」と題し、そもそもおサイフケータイとはどういうシステムなのか、そして、ケータイの電波や充電との兼ね合いなどについてまとめていこうと思う。
おサイフケータイとは?
まずはそもそもおサイフケータイとはなんなのかだが、キミも知っているとおりFeliCa(フェリカ)というICチップを使った、日本独自のサービスである。
そしておサイフケータイはサービスの名称であり、商標登録がされている。
一応商標を持っているのはNTTドコモ。
しかし広く普及させるためにドコモだけで独占はせず、auやソフトバンクにも技術の提供を行っているので、キャリアに関係無く、特にAndroidのスマホでは使える機種も多い。
「おさいふケータイ」「お財布ケータイ」「オサイフケータイ」などなど表記は見られるが、正式名称は「おサイフケータイ」である。
決済のシステムと思われがちだが、クーポンを使えたり、会員証として使えたり、飛行機や新幹線の乗車券として使えたりなど、利用の用途は様々だ。
おサイフケータイが登場したのは、2005年の9月らしいので、なんだかんだで10年以上続いているサービスになる。
FeliCa(フェリカ)とは?
おサイフケータイは、FeliCa(フェリカ)があってこそ成り立つ。
フェリカを開発したのは、意外にもというかなんというかSONYである。
この名称については、当初いくつかある開発ネームの中から適当にチョイスされたそうだが、後付的に「Felicity=至福」と「Card」を合わせ、「至福をもたらすカード」という意味付けがされた。
フェリカがここまで普及するにいたったのは、何と言ってもSuica(スイカ)の力が大きい。
Suicaが登場したのは2001年11月なので、もう15年以上前である。
今となっては欠かせない存在になったと思っているのは自分だけだろうか?
少なくとも都内近郊では、長らく切符を買った記憶がない。
私はオートチャージを使っているので、券売機に近づく機会そのものが激減した。
昔は本当に切符売り場に大行列ができていたからな。
今でもコンサートやイベントなどがあると相変わらずそういう傾向があるのが、個人的には少し不思議な気もする。
そして今やSuicaだけでなく、ICOCAやTOICAなどなど、全国に展開されている。
その一枚一枚にフェリカチップが埋め込まれるのだから、SONYはウハウハだろうな、なんて思ったりする。
まあ、そういうものが開発できると本当に強いとあらためて感じさせられる。
FeliCaとNFCは似て非なるもの
キミはNFCという言葉を聞いたことはあるだろうか?
NFC(Near Field Communication)は、わかりやすく言えばかざして通信をするための規格のこと。
そういう意味ではFeliCaと同じだし、実際NFCの技術を使ってはいるようだが、細かい部分の規格が違うためNFC対応=FeliCaが使えることにはならない。
Suicaやおサイフケータイを始め、日本で提供されている電子決済のサービスは、基本的にほとんどFeliCaの技術を使っている。
FeliCaがSONYということもあり、世界的にはどちらかと言えばNFCのほうが認知されているが、日本ではとりあえずNFCを使う機会はしばらくはなさそうだ。
いっそ、FeliCaに世界を食ってもらえればと個人的には思っている。
意外と知らない、おサイフケータイの疑問
ではここで、おサイフケータイにつきものの意外と知らない疑問についてまとめていく。
意外と知らない、おサイフケータイの疑問1:圏外だと使えないんじゃないの?
なにやら色々通信をしていると思うんだろうか。
電波が入らないような圏外の場所であったり、通信ができないような状況だとおサイフケータイは使えないんじゃないかと思われがちである。
コレの答えは、NO。
電波状況に関係無く、おサイフケータイは使うことができる。
実際私は先日SIMカードを挿していない状態で使ったが、何の問題もなかった。
FeliCaチップが認識できる状態であれば、圏外だろうがなんだろうがOKである。
ただ、欠けたり壊れたりなどで、FeliCaチップが認識できなくなっていると、電波云々とか以前に使うことができなくなってしまう。
意外と知らない、おサイフケータイの疑問2:電池が無いと使えないんじゃないの?
これは、半分正解で半分間違っている。
電池がなくなっても、しばらくの間は使うことができる。
しかし、電池がなくなった状態で放置していたりすると使えなくなってしまうようだ。
おサイフケータイのFeliCaを使う場合には、電力を供給できる状態が必要である。
だが、「電池はあるけど電源が切れている」状態であれば使うことはできる。
電源が入っている云々は関係無く、要は電力を供給できるかどうかがポイントになるようである。
なのでおサイフケータイを使う時に電池残量がなくてどうしても不安な場合は、電池が残っている状態で電源を切っておくと良いかもしれない。
意外と知らない、おサイフケータイの疑問<番外編>:SuicaなどのICカードは、どうして電池がないのにFeliCaが使えるの?
そうなると、「ICカードはそもそも電池とかないのに、なんでFeliCaを使えるの?」というのは当然出てくる疑問だろう。
何の変哲もないように見えるICカードに、ものすごいテクノロジーが隠されていたことを、私は今回調べて初めて知った。
実は私は今回調べるまで、おサイフケータイは電池がなくても使えるものだと思っていた。
ただ実際は、先ほどまとめたとおりである。
では、ICカードはどうなのかというと、そもそもの構造自体が違うらしい。
あのカードの中には、カードを読み込む機械に触れて通信をする時に、その機械から電力を引っ張ってくるシステムが内蔵されているらしい。
だからカード自体に電池などがなくても使えるというわけである。
口で言うのはカンタンだが、本当にスゴい技術だと思う。
そもそもSuicaとかとんでもないと思わないだろうか?
1秒程度のタッチでサーバーと通信をして、その人のデータやカードの中の情報などをすべて書き換えていくのである。
何気なく使っているサービスも、知れば知るほど面白い。
まとめ
いかがだっただろうか?
おサイフケータイとFeliCaについてや、おサイフケータイの意外と知らない疑問として、
1:圏外だと使えないんじゃないの?
2:電池が無いと使えないんじゃないの?
3:SuicaなどのICカードは、どうして電池がないのにFeliCaが使えるの?
という3つの疑問についてまとめた。
スマホに色々情報を入れすぎるのもどうかとは思うが、それでも便利さにはやはり勝てない。
ただ、紛失にはくれぐれも注意してほしい。