私自身、結構色々な飲み屋を訪れた自負があるが、まだまだ知らない素晴らしいお店はたくさんある。
鹿児島県霧島市のやきとり大政を訪れ、改めてそんなことを実感した。
地元の人はもちろん、県外の人も足繫く通う名店。
焼き鳥の美味しさはもちろんだが、こちらの飲み放題には度肝を抜かれた。
今回は「【太っ腹にもほどがある!】鹿児島のやきとり大政がサービスしすぎ」と題し、鹿児島の名物居酒屋、やきとり大政についてまとめていこうと思う。
ド平日で余裕かと思いきや、まさかの水曜ノー残業デー
やきとり大政の営業時間は18:00~23:00。
この日は霧島市役所の方にアテンドしていただいたが、「30分前には行ったほうが良い」と言われて開店前に行くことに。
まだ提灯に明かりも灯っていない開店前だが、お店の常連でもあるその方に言わせると確実に入るならこれぐらいが普通とのこと。
失礼ながら若干半信半疑で待っていると、数分も経たないうちにちらほらと人が並び始め、開店まで10分を切るころには10人以上が並んでいた。
疑ってすいません。
しかも私は全然気にしていなかったが、この日は水曜日でノー残業デー。
ブラックな都会と違って遵守できる企業が多いし、出張などで県外から人が訪れると接待で使われる可能性が高いことも影響し、特に水曜日は早い時間から混み合うことが多いらしい。
そうこうする内に開店。
後ろに人が並んでいるので、慌てて席に向かう途中でとりあえず内観を撮影した。
中央にはコの字型のカウンターがあり、2人客は奥から、1人客は手前から座っていくようになっているらしい。
それ以上の人数だと、座敷やテーブルに座ることになる。
ちなみに開店から30分程で実査にほとんどの席は埋まってしまい、入れないお客を何組か見ることになった。
お通しから太っ腹。1人前でこのボリュームと気遣い
席につくと、まずはお通しを出される。
もしかすると季節などによって違うかもしれないが、この日のお通しはこちら。
一見何の変哲も無いが、とりあえずそれぞれに結構ボリュームがある。
それ以上に嬉しいのは、2人客にそれぞれ別皿で提供されること。
なので実際はこのお通し×2が提供された。
なかなかこういう気遣いができるお店は多くないと思う。
枝豆は鉄板の味付けだったが、キャベツにはもしかすると黒酢が少し使われていたのかもしれない。
坂元醸造の黒酢ならすごいめぐり合わせだが、ともあれ黒酢の魅力をたっぷり聞いてきた後に訪れたので、なんだか嬉しかった。
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やきとり大政名物。300円の焼酎飲み放題のシステム
焼酎は5種類から選ぶことができ、基本はセルフサービス
そして大政で有名なのは、何と言ってもこちら。
酒飲みが狂喜乱舞する、300円での飲み放題である。
しかも選べる焼酎は5種類。
地元の焼酎から有名どころまで、各種取り揃えている。
オーダーでお湯割りか水割りか訊かれ、水割りであれば水割りセット、お湯割りであればお湯割りセットを最初は出してくれる。
おかわりはセルフの機械があり、そちらで水やお湯を持ってくることができる。
300円で飲み放題できるなら、そのくらい喜んでやりましょう。
大丈夫なんだろうか?300円の焼酎飲み放題は、なんと・・・!
ちなみに、上の画像を見て気づくことはないだろうか。
飲み放題にはお決まりのあの文言が無いのである。
それは、時間制限。
一般的に飲み放題なら2時間制とか、3時間制とか決まっている場合がほとんどである。
しかし大政にその表記は無く、実際特に時間の制限も設けられていない。
焼酎に関してはどれかを選ぶと、一升瓶がどかんと置かれる。
この日私は、初体験の玉露という鹿児島のお酒をチョイスした。
これを選んだのは、中村酒造場への取材が大きく関係している。
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飲み放題は専用のグラスで楽しむことになるが、グラスにはこれまた飲み放題の焼酎の1つである国分の刻印が。
まあ、国分中央という住所にあるお店だから当然だろうし、美味いので気にしない。
とりあえず圧倒された。太っ腹なだけでなく新鮮なとり刺し 500円
個人的にまずは、こいつに圧倒された。
とり刺しである。
都内ではそもそも食べられる店もそこまで多くないだろうし、頼んでも500円でこんなにたくさん出てこない。
しかも一切れ一切れが大振りで、プリプリだった。
添えられた生姜とニンニクも頼もしい。
下手なお店で食べるとアタってしまうことすらあるとり刺しだが、大政では安心していただけたし、当然翌日もピンピンだった。
ちなみにドリンクのオーダーは口頭でOKだが、フードについては紙に書いてオーダーする必要がある。
全体的にボリュームがありすぎるやきとり大政の焼き鳥たち
いくつかご紹介してはきたが、何と言ってもこのお店はやきとり大政。
肝心の焼き鳥を紹介しないことにはどうしようもないだろう。
大政の焼き鳥1:つくねと豚バラ 各100円
ということでまずはこちら。
つくねはともかくとして、焼き鳥と言っておきながら豚バラである。
でも市役所の方オススメだけあって美味だった。
豚バラと塩味が酒を進ませてくれる。
つくねも王道の味わいで、たっぷりかかったタレが何とも滋味深かった。
ちなみにつくねはタレのみである。
大政の焼き鳥2:アスパラベーコン 200円
次は少し変化球のアスパラベーコン。
200円ではあるが、このボリューム感伝わるだろうか。
中のアスパラが一本というお店も多いと思うが、大政では何だか何本もアスパラが巻かれている。
しかもみずみずしく、シャキシャキ。
ベーコンとの相性バッチリだった。
大政の焼き鳥3:串?焼き鳥?豚足 300円
お次も変化球の豚足である。
串のメニューの中に入ってはいるが串は打たれておらず、骨が串のような立ち位置になっている。
おそらく一度煮込んだ豚足を、後で焼いたんではないかと。
思い込みかもしれないが、こちらも黒酢が使われているような気がした。
食感はプルプル。
コラーゲンをたっぷり摂取しているような気分になれる。
大政の焼き鳥4:デカい!ぼんじり 100円
個人的に一番驚いたのは、こちらのぼんじり。
デカくないだろうか?
私は相当デカいと思った。
比較するものがないのが申し訳ないが、串の太さや長さは一般的なものなので、ある程度イメージがつくと思う。
チェーン店ぼんじりなんかだと、同じような値段でタピオカぐらいの大きさのぼんじりであるのも珍しくない。
しかし大政は100円でこのデカさ。
デカくても味わいはしっかりしており、鶏の脂とプルプルの食感を存分に味わうことができた。
まとめ
いかがだっただろうか。
鹿児島のやきとり大政について下記のことをまとめてきた。
・ド平日で余裕かと思いきや、まさかのノー残業デー
・お通しから太っ腹。1人前でこのボリュームと気遣い
・やきとり大政名物。300円の焼酎飲み放題のシステム
焼酎は5種類から選ぶことができ、基本はセルフサービス
大丈夫なんだろうか?300円の焼酎飲み放題は、なんと・・・!
・とりあえず圧倒された。太っ腹なだけでなく新鮮なとり刺し
・全体的にボリュームがありすぎるやきとり大政の焼き鳥たち
1:つくねと豚バラ 各100円
2:アスパラベーコン 200円
3:串?焼き鳥?豚足 300円
4:デカい!ぼんじり 100円
何はともあれ、鹿児島に来る機会があったらこの店に来ておけば間違いはないと思う。
ただ、記事に書いたとおり早い時間でも満席になる可能性があるので、可能であれば開店前に並ぶことをオススメする。
そして、せっかく一本一本がリーズナブルな焼き鳥のお店。
キミが複数人で訪れることになっても、串からは外さずに1人1本ずつ楽しんでほしい。
焼き鳥はきっと、それが一番である。
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こちらの記事はきらッコノートというサイトでも紹介された。