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【13年ぶりの新銘柄】芋焼酎”大隅”に込めたサントリーの想いとは?

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【13年ぶりの新銘柄】芋焼酎”大隅”に込めたサントリーの想いとは?

何事も、新しいものはワクワクさせられる。

先日、サントリーが実に13年振りの焼酎の新銘柄として、「大隅」という芋焼酎を発売するということで、いち早く体験できるセミナーに参加してきた。

 

芋焼酎は日本人、とりわけディープな酒好きに愛されていることが多く、後発として色々な意味で丁寧に市場に参入しようとする意思が感じられた。

そしてもちろん、商品そのものには強いこだわりが感じられる。

今回は「【13年ぶりの新銘柄】芋焼酎”大隅”に込めたサントリーの想いとは?」と題し、大隅についてまとめていこうと思う。

麦焼酎の八重丸以来13年振りに発売される本格的な乙類焼酎「大隅<OSUMI>」

正直サントリーに乙類焼酎のイメージは全然無く、八重丸がサントリーだというのもこの日初めて知った。

ちなみに甲類焼酎と乙類焼酎の違いについては、こちらの記事にまとめている。

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新発売の大隅は芋焼酎であり、とにかく香りの良さをアピールしている。

ボトルのデザインは黒を基調としており、高級感があって、パッと見は高級なウイスキーのようである。

 

大隅を手掛けるのは八重丸と同じく鹿児島の大隅酒造

この日は大隅酒造の工場長である斯波さんも、わざわざ鹿児島から駆け付けた。

大隅酒造はサントリーグループであり、八重丸に続き、大隅も醸造する。

しかし八重丸と違って自分たちの会社名、そして酒造のある鹿児島県の大隅半島の名を冠していることもあるのか、本気度の高さが窺える。
そういえば鹿児島県には良い焼酎がたくさんあるという認識はしていたが、まさか鹿児島県だけで114もの蔵元があるとは知らなかった。

大隅酒造は従業員16名の蔵元。
生産力が心配になるところだが、大隅は原料である大隅産黄金千貫という芋の収穫時期にまとめて作るため、問題は無いようだ。

大隅の自然の恵みはもちろん、職人によって丁寧に仕込まれた芋焼酎である。

 

独自の「香り厳選蒸留」で香りを前面に押し出した大隅

昨今の芋焼酎の好みは、昔と比べて変化してきているようだ。
私は特徴的な香りがする芋焼酎も結構好きだが、現代は香りが良く、クセのないすっきりした味が好まれているらしい。

実際、そういう芋焼酎が伸びていることも下記の表でわかる。

ということで、今回の大隅はかなり香りにこだわっていることをアピールしていた。
実際サントリー独自の製法である「香り厳選蒸留」という蒸留技術を採用しているそうで。

香りを前面に出しながらも、あまり好まれない香りの部分は排除し、甘やかな香りが活きるように作られている。

 

実際に飲み比べてみると、確かに全然違う

セミナーでは、他に2種類の芋焼酎と飲み比べた。

香りをかいだ瞬間に、確かに香りの立ち方が全然違うことに気づかされる。
しかもキツくはなく、さわやかな芋の香り。

大隅に比べると他の芋焼酎は香りや後味が少しくどく感じた。
もちろん好みもあるだろうが、香りの良さは個人的にかなり高評価である。

 

ちなみに、サントリーによるテイスティングノートは下記の通り。

Top:ふかし芋のようなふっくらした甘い香りが立ちます。

Body:口あたり滑らかで芋の味わいが広がります。

After Taste:心地余韻を感じながら、最後はすっと切れていきます

 

サントリーなのに炭酸を推さない。大隅のオススメの飲み方

サントリーと言えばウイスキーの角。
どちらかと言えば懐かしい飲み物にカテゴライズされていたハイボールを、改めてヒットさせたことも記憶に新しい。

それ以来、焼酎を含めて炭酸で割る飲み方がかなり増えてきたように思う。

 

しかしサントリーによれば、それでもまだまだ焼酎を炭酸で割る層は少なく、炭酸割り2:非炭酸割り8くらいの割合と推測されるとのこと。

そんなこともあり、大隅でサントリーがオススメしているのは水出し緑茶、またはサントリーの伊右衛門を使った割り方である。

芋焼酎を緑茶で割るというのは、個人的にあまり聞いたことがなかった。
実際飲んでみたところ、うまくマッチしている。

芋のクセのようなものもうまく中和されていたので、入門編にもピッタリかもしれない。

 

あとはもちろん、ロックもうまい。

 

大隅を料飲店限定で販売する理由とは?

ちなみにこちらの大隅。
酒屋やスーパーなどで購入することはできない。

当面は料飲店限定での販売となるため、大隅を飲むためには取り扱っているお店に行く必要がある。

 

一般販売をしない理由については、「まずは味を知ってもらいたい」と、サントリースピリッツの山本部長がおっしゃっていた。

多くの銘柄が揃う中、いきなり酒屋などに置いても手に取ってもらえる可能性は低い。
まずは先に味を知ってもらい、大隅という芋焼酎を選択肢に入れてもらうことが先決とのこと。

先々は一般販売も視野に入れてはいるそうだが、現時点で特に時期などは決めていないそうだ。

 

丁寧に作り上げた芋焼酎。
ブランド価値も丁寧に育てていく姿勢が窺えた。

 

まとめ

いかがだっただろうか。

サントリーから新発売の本格芋焼酎「大隅」について、下記のことをまとめてきた。

 

・麦焼酎の八重丸以来13年振りに発売される本格的な乙類焼酎「大隅<OSUMI>」
・大隅を手掛けるのは八重丸と同じく鹿児島の大隅酒造
・独自の「香り厳選蒸留」で香りを前面に押し出した大隅
・実際に飲み比べてみると、確かに全然違う
・サントリーなのに炭酸を推さない。大隅のオススメの飲み方
・大隅を料飲店限定で販売する理由とは?

 

キミが芋焼酎が好きでもそうでなくても、まずは一度試してみてほしい。
香りが良いのにクセはないので、きっと人を選ばず楽しめるはず。

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