キミは着物を持っているだろうか?
浴衣はどうだろうか?
なかなか着る機会はないかもしれないが、それでも着物は日本の心。
日本人であればたしなみたいものである。
そんな着物の文化を広めようと奮闘しているコミュニティがある。
その名も「着物人」。
今回は「【着物は体の一部です】着物人のイベントで日本人の原点に還ってみる」と題し、着物人とは一体何なのか、そして私は先日浴衣を着て屋形船で花火鑑賞をするイベントに参加したので、そのイベントについてのレポートなどもまとめていこうと思う。
「着物人」とは?着物を持っていなくても、知識が無くても安心して楽しめる
着物人というのは、カンタンに言えば「着物で遊んだり体験するイベントを定期的に開催しているコミュニティ」のことである。
主催の方が京都在住ということもあり、イベントが開催されるのはほとんどが京都か都内近郊。
イベントの開催は不定期だが、大体月に1~2回程度は開催されている。
特に参加の条件などはなく、唯一挙げるなら着物を着ていることが条件と言える。
男性の場合は甚平などでもOKだが、どうせならキミにはちゃんとした浴衣や着物を着てみてほしい。
「着物は持ってないし、高いから買いたくもない」
「着物の着方がわからない」
と、案ずるなかれ。
着物人では着物や浴衣のレンタル+着付けを行ってくれるサービスがある。
料金は大体4,000円程度。
ちなみに着物をクリーニングに出すと3,000円くらいはかかるので、レンタルと着付けを含めてこの値段なら、個人的には格安だと思う。
着物人で過去に開催されたイベント。「舞妓倶楽部」とのコラボが優秀すぎる
実際に着物人では、過去に次のようなイベントが開催された。
・浴衣で楽しむ江戸前汽船もんじゃ屋形船
・貴船川床と貴船神社七夕へのお誘い
・屋形船貸し切り!船上から見る江東花火大会
・京都上七軒の舞妓ビアガーデン
・落語とお座敷遊び
など
個人的に特に素晴らしいと思ったのは、舞妓倶楽部とのコラボイベント。
舞妓倶楽部というのは舞妓さんの文化を国内外に発信しているサイトなので、当然のごとく着物との相性が非常に良い。
何が素晴らしいのかと言うと「一見さんお断りの店に、一見で入れる」ということ。
実際私は過去にお邪魔したことがある。
舞妓さんとの遊びは刺激的で新鮮で、本当にタイムスリップをしたような、別の世界に来たような、非日常的な空間を味わうことができるのでオススメである。
屋形船から見る横浜スパークリングトワイライト花火大会
ということで、ここからは実際に参加したイベントのレポートを。
私が参加したのは、「屋形船から見る横浜スパークリングトワイライト花火大会」というイベント。
これは2018年の7月14日と15日に行われた「横浜スパークリングトワイライト2018」という花火大会を、浴衣を着て屋形船から鑑賞しようというイベントだった。
当初私はそんなに本格的な花火大会だと思ってなかったので、少しビックリした。
ちなみに会場は神奈川県は横浜市の山下公園前の海上だった。
出航はみなとみらいの「ぷかりさん橋」。屋形船「濱進」
屋形船の出向は、みなとみらい線みなとみらい駅から徒歩10分程度の場所にある、ぷかりさん橋。
私はこの辺りに来る機会があまりないので、そういう意味でも新鮮だった。
「花火を鑑賞するのに明るいのでは?」とキミは思うかもしれないが、それもそのはず。
船の出航は17時半だったから。
ちなみに花火大会の時間は19時半~20時までだった。
花火大会が始まるとあまり飲み食いができないということや、海も一般の船とかで混み合うらしく、かなり早い時間の乗船となった。
花火大会ということもあるのか港にはたくさんの船が停まっており、中にはまるでバーのようなこんな船も。
ともあれ我々がこの日お世話になったのは濱進という屋形船。
若干天井が低いことを除けば、普通のお店となんら変わらない広々とした作りだった。
ちょっとした料亭気分?新鮮な魚介と凝った料理
そして料理の凝りっぷりに驚いた。
まず乗船時点で各テーブルにこのような料理が用意されていた。
そして、この日のお品書きはこちら。
料理は最初に並べられていたもので終わりではなく、その後天ぷらが出てきたり、
味噌汁も出てきて、
しめにはデザートまで。
至れり尽くせりだった。
お酒は飲み放題。でも、ダブルの酔いに注意!
そしてお酒は飲み放題だった。
遠くからの写真で申し訳ないが、ビール、焼酎、ウイスキー、梅酒などなど、結構バリエーション豊富である。
この日は4人の店員さんが対応してくれていたが、後半はみんなセルフサービスで勝手にお酒を作っていた。
ただ、場所は船上。
飛行機も酔いやすいという話もあるが、船は独特な揺れもあり、船酔いの恐れもある。
そこにお酒の酔いが加わるとえげつないことになる可能性もあるので、キミが参加する場合には注意してほしい。
屋形船だからこそできる。火薬の匂いすらする場所での花火鑑賞
屋形船からの花火鑑賞は個人的に人生で初めての経験だったが、一番印象に残っているのは「火薬の匂い」。
普通の花火大会で、なかなかそんなに近くで見られるチャンスは多くないと思う。
というか、私は無かった。
しかし今回は窓が全開だったこともあり、本当に火薬の匂いが漂ってきた。
これも非常に新鮮で、花火を五感で味わえたように思う。
当日の花火をおすそ分け
せっかくなので、当日の花火の様子をおすそ分けしようと思う。
あとは動画も撮ってみた。
少しでも夏の気分に浸ってもらえたなら嬉しい。
筆者が浴衣や着物を着てみた感想
着物や浴衣を着るのは今回が初めてではなく、社会人になってから数えるくらいは着ている。
普通の着物は難易度が高そうだが、今回は初めて浴衣の着付けを自分でやってみた。
ただ最近は嬉しいことに着付けを教える動画がユーチューブに数限りなくあり、繰り返し見ながらやることで、そこまで苦労することなく着ることができた。
しかも今回は自宅から着て行ったので、何度か着たことがあるとはいえ、最初は少し気恥ずかしさもあった。
ただ、だんだんとなんだか快感になってくる。
ほぼ全身を覆ってはいるが意外と涼しい。
慣れるまで早く歩くのは大変かもしれないが。
でも、日本人の心というか、本能に訴えるものがある。
そしていつもと景色もなんだか違って見える。
見慣れた場所や、飲み慣れたお酒も、服装が違うだけで少し新鮮に感じ、また違った楽しみ方ができるように思った。
着物は、良いものだ。
まとめ
いかがだっただろうか。
着物人と、実際に参加した花火大会のイベントについて、下記の通りまとめてきた。
・「着物人」とは?着物を持っていなくても、知識が無くても安心して楽しめる
・着物人で過去に開催されたイベント。「舞妓倶楽部」とのコラボが優秀すぎる
・屋形船から見る横浜スパークリングトワイライト花火大会
・出航はみなとみらいの「ぷかりさん橋」。屋形船「濱進」
・ちょっとした料亭気分?新鮮な魚介と凝った料理
・お酒は飲み放題。でも、ダブルの酔いに注意!
・屋形船だからこそできる。火薬の匂いすらする場所での花火鑑賞
・当日の花火をおすそ分け
花火大会だけでも十分に特別感はあったが、浴衣を着ていることでワンランク上の体験価値ができたように思う。
しかも着物人のイベントであれば、全員が着物を着ているので、キミだけが浮いてしまうことはあり得ない。
共通点があることで一緒に参加している人とも縁が深まりやすいし、非日常を感じられるので、いつも以上に心を開放して楽しめるはず。
今後開催予定のイベントについては、下記のリンク先でチェックしてみてほしい。